ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

映画館でVR!

 7月2日より新宿バルト9にて公開されている『映画館でVR!』の第一弾【VR映画三本立て(おそ松さんVRevangelion:Another Impact (VR) /夏をやりなおす)】を鑑賞してきました。

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公式WEBサイトよりキャプチャー)


 3作品の中で『夏をやりなおす』(若干ホラー)だけがオリジナルコンテンツで、他の2作品は既存コンテンツを映画館VR用に若干カスタマイズしたもののようです。

 

 館内では飲食は禁止です(持ち込んでも、HMDしていると手元が見えないですしw)。体験時間は説明を含め約30分。本編映像は20分程度です。
 入場するとHDMとニンジャマスクを手渡されます。HMDはPICO社製のものをVAIO社がカスタマイズしたもの。ヘッドフォンはありません。少々大きめですが装着は簡単です。
 最初にスタッフによる装着方法の説明、その後に映像による説明があります。
 説明映像の最後、ガイドキャラクターが左右に飛び回りながら観客に呼びかけるシーンがあります。これは一斉利用型のVRでの動作確認のお約束(この時に別の方向を向いている観客がいた場合、HMDの設定に異常が発生している可能性があると、前方のスタッフが判断できる)。

 そして、1つ短いCMが入ってから本編スタート。このCMもVR映像になっています。じつはこのCMが一番VRっぽい動きをします。この映像で酔わなければ本編でも多分酔う心配はないでしょう(そのために意図的に動きを作っているのかも)。

 

 『夏をやりなおす』『おそ松さんVR』『evangelion:Another Impact (VR)』の順番で上映。それぞれの作品間では30秒程度のブラックアウトがあり、少し目を休めることができます。
 また万一鑑賞中に酔いが発生しHMDを外しても、前方のスクリーンには固定映像で同じ映像が流れているのでストーリーを見逃すことはありません。
 完全オリジナルコンテンツの『夏をやりなおす』は、VRならではのシーンが短い中に沢山盛り込まれていました。ネタバレになるので書けませんが…。

 

 利用してみて感じたのはまず、HMDのバランスが少し前に偏っているので長時間の装着には向いていなさそう。
 また視野角がそれほど広くありません。最近どんどん視野角の広いHMDが増えてきているので、そちらに慣れてしまうと逆に狭いと感じるかもしれません。また、視野外周部のレンズの歪が目立ちます。これは私だけが感じた訳ではなくVRの経験が浅い人も言っていました。
 映画館という場所がら、座席数(と予備)だけのHMDを用意しておかなければならないので、比較的廉価かつ誰でも簡単に装着でき、メンテしやすいという条件でHMD機種を選択したのだろうと思いますが、今後1時間を超えるようなコンテンツを上映するのであれば、HMDの改善は必須でしょう。

 

 音響は映画館のスピーカーを使用しているのでヘッドフォンで聞くよりも臨場感はあります。ヘッドフォン再生の場合、制作に苦慮するVR音響が必要無いメリットもありますね。
 マスコミ発表などでは「ホラーなどで観客の実際の悲鳴などが聞こえることでより臨場感を楽しめる」と言っていましたが、これについては…館内ガラガラだったので実感できませんでしたw。

 

 来場客層は、まだ「映画を見る一般客」というよりは、「VRに興味のある人」がほとんどでした。コンテンツのセレクトもジャンルがバラバラのため、例えば「おそ松さんVR」だけが目当ての人には他の2本は逆に邪魔に感じたかもしれません。一方で「何でもいいからVRを体験したい」という人には3本で1500円という価格はリーズナブルかもしれません(ちなみに『おそ松さんVR』はゲームセンターなどでは1回800円)。

 また今回は第一弾ということで、コンテンツも運用も実験なのだろうとは思います。ノウハウを収集して、今後改善していけば一つのVRの楽しみ方として映画館が選ばれるような時代になるかもしれませんね。

 

www.vr-eiga.com

VR/AR and Cafe Bar VREX 新宿

 新宿歌舞伎町、VRZONE SHINJUKUの隣にリアル脱出ゲームのテーマパーク「東京ミステリーサーカス」がありますが、そのビルの5F、VR/ARと飲食施設が併設された『VREX 新宿店』に行きました。

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 紫を基調にデザインされた未来的な雰囲気の店舗。

 入場は無料で、VR/ARコンテンツや飲食に利用できるコイン(1枚350円換算)を購入して利用します。

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 飲食用スペースの隣に、VR用の部屋2つと、AR用の部屋1つが並んでいます。

 受付でプレイしたいコンテンツを選び、コインで支払うと整理番号のタグを手渡されるので、それまでは飲食スペースで待機。コンテンツの準備ができると各部屋の前に番号が表示され、また館内アナウンスで呼び出されます。

 

 今回利用したのは「バーチャルライフ 青春編」(1人3コイン)と「HADO モンスターバトル」。

 「バーチャルライフ」は青春編のほか、大人編(5コイン)もあります。青春編では小学校入学から高校卒業までを人生ゲーム風すごろくで体験するというもの。
 VIVE HMDとコントローラーを用い、サイコロを転がしてはマスを自分で歩いて進み、そのマスの指示によってお金が貰えたり、アイテムが貰えたりします。また、途中の強制イベントでは、セグウェイ風の乗り物に乗って(実際に部屋に設置されている乗り物台に乗るので振動や風があります)の移動や、パーティーゲームの枕投げ(このゲームだけを1コインの単独VRゲームとしてもプレイ可能)があります。

 

 「HADO モンスターバトル」は、ARコンテンツ。過去ナンジャタウンで行われた期間限定アトラクション『REAL MONSTER BATTLE~ナジャミー救出作戦~』などと同じシステム(ナンジャタウン版がこのモンスターバトルをカスタマイズしたものでした)。HMDのカメラに映し出された現実の映像にモンスターが合成され、そのモンスターを腕につけたセンサーを動かすことで発射するエネルギー弾で攻撃するアクションゲームです。

 

 カフェバーだけの利用も可能。今回はランチタイムに利用したのですが、2コイン700円で結構ボリュームのある料理(ドリンク付き)が出てきました。

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 新宿歌舞伎町という立地でこの値段がかなり得だと思います。

(夜はそれなりのお値段になるようですが、それでも比較的リーズナブル)。

 また、午前中の利用だとVR/ARコンテンツの利用も割引になるので、時間に余裕があるなら午前中にここでリーズナブルに楽しみ、それから近隣の『東京ミステリーサーカス』や『VRZONE SHINJUKU』、『inSPYre』、『なぞともカフェ』、『SEGA VR AREA SHINJUKU』などに行くのも良い方法かもしれません。

 

www.vrex.jp

カイジVR~絶望の鉄骨渡り~

 渋谷のVR PARK TOKYOにてGW前から稼働を開始した「カイジVR」に挑戦。

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 人気漫画『賭博黙示録カイジ』に登場する、電流鉄骨渡りを再現したVRコンテンツ。

 HMDを装着すると、目の前は高層ビルに架けられた細い鉄骨の上(上記写真では奥のオレンジ色部分が鉄骨)。

 扇風機に寄る強風や、少しぐらつく鉄骨であるため普通に歩いて渡るだけでも、若干難易度が高い。

 スタート後、ミッションが表示されるのでその指示に従い行動する必要があります(ミッションによっては、手であるコントローラーの操作も必要)。

 時間切れまたは、鉄骨から足を踏み外す、鉄骨に足以外が触れると失格です。

 

 ミッションの内容はネタバレになるので書けませんが、かなりの確率で開始5秒程度でに失格になるようです(これは事前にスタッフに言われていた)。実際私もその場所で大きくバランスを崩しかけました。そしてこの「バランスを崩した」という事実は、リアリティをより強める効果があり、以降のミッションがかなり難しくなりました。

 

 それでもなんとか無事にクリアできました。

 

 VR PARK TOKYOは時間制でフリープレイなので、こういった「人によってはすぐに終わってしまうコンテンツ」でも、不満なくプレイ出来るのが良いですね。

 

VRZONE『ドラゴンクエストVR』初体験

 昨日より一般公開されたVRZONE SHINJUKUの新フィールドアクティビティ『ドラゴンクエストVR』を早速体験。
(なお、予めお断りしますが、私は『ドラゴンクエスト』シリーズを殆んどプレイしたことがありません。子供の頃、友達の家に遊びに行った時に少しプレイした程度です。その為、魔法の名前などの事前知識がありません)。

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 ドラクエVRの開始に伴い、VRZONEの建物正面に巨大スライムが描かれました。通りがかった人たちが記念写真を沢山撮影しています。向かいのTOHOシネマズのゴジラと合わせて良いフォトスポットになっているようです。

 今回、ドラクエVR以外のアクティビティも利用するため1Day4チケットを別途購入。これまでこのチケットの色で利用できるアクティビティが限定されていましたが、昨日から制限がなくなり、一部(『ドラクエVR』など)を除きどのチケットでも利用できるようになりました。

 予約していた時間まで他のVRを楽しみながらいよいよ『ドラクエVR』へ。

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 場所は、フィールドVRアクティビティ専用エリア。ここは『攻殻機動隊VR』『CG STAR LIVE』も行われる場所です。時間や曜日によって、コンテンツを切り替える方式(タイムスケジュールはVRZONE公式サイトで確認)です。

 30分単位の枠で4人パーティを2組ずつの案内。今回の枠では8名中女性が6名。また前の回の利用者も同じような男女構成でした。他のVRに比べて女性の参加比率が高めかもしれません。

 1つのパーティでは「戦士2名、魔法使い1名、僧侶1名」の組み合わせ。事前にメンバーでどの職業を選ぶか決めます。今回、別の女性ペアが2人とも戦士を希望したので、妻が魔法使い、私は僧侶を選択しました。

 ロッカーに荷物を預け、エントリーシートの職業欄に名前(かなorアルファベットで5文字まで)と身長、言語、性別を記入。このうち性別はキャラクターの性別なので、男女どちらでもOK(これは「攻殻機動隊VR」でも同じ)。

 続いて、ブリーフィングエリアでゲームの説明。本来はモニター映像ですが今日はモニターが不調だそうで、スタッフに寄る紙芝居方式で進行(笑)。各職業によってプレイ方法が異なるので、しっかりと自分の職業独特のプレイ方法を覚える必要があります(特に後衛の魔法使いと僧侶)。

  準備ができたら、装備の装着。『攻殻機動隊VR』同様、バックパック型PCを背負います。そして戦士は盾用装備、後衛はハンドセンサーを装着。ヘッドマウントディスプレイと攻撃用装備はゲームフィールドに移動してから装着します。

(プレイ中は写真撮影できないので、ここからの画像はオフィシャルのYouTube映像*1からの引用です)

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 戦士の攻撃用装備と盾用装備はかなりの重さがありそうです。

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 後衛の杖用装備はそれほど重くありません。

 今回の『ドラゴンクエストVR』は、装備位置の認識を反射マーカーで行っています(『攻殻機動隊VR』は装備自体がLED発光する)。そのため、反射性の高い靴を履いていると誤認識しやすいそうで、その場合は脱げやすい靴の場合と同様に、レンタルシューズに履き替える必要があります)。

 装備の準備ができたら体験スタート。特にキャリブレーションなどは行わず、画面が表示された時には既に王様の御前です。

 王様から説明を受けたら、ナビゲーターのホミリーと共に出発。画面暗転…とこの時足音が。これはドラクエ経験が殆ど無い私でも知っている、画面切り替え時の効果音では?パーティに同行したペアの方(この方々はドラクエファン)も足音に気づいていたので多分そうでしょう。

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 最初は草原。モンスターはそれほど強くないので、練習といったところでしょうか。

 僧侶のプレイ方法は、(右利きの場合)左手を上げると前方に3つの魔法陣が出現。それぞれ右から「攻撃魔法」「回復魔法」「蘇生魔法」(魔法使いの場合は、「武器強化」「氷系魔法」「炎系魔法」になる)。目的の魔法陣に右手の杖を刺すような感覚で示すと杖の先が光り、準備完了。

 この状態で杖を振り下ろすと魔法発動、自分が見ている方向に向かって魔法が飛んでいきます(杖の向いている方向では無いので注意)。なお、振り下ろす時、他の魔法陣に触れてしまうと魔法が切り替わってしまうので、魔法を決定したら左手を降ろして魔法陣を消すのが良いでしょう。

 攻撃魔法の場合、魔法決定してからしばらく発動させないでいるとパワーが強くなっていくようです。

 僧侶は回復が重要なので、他のパーティメンバーの状況を常に見ておく必要があります。モンスターの攻撃を1発受けると「瀕死」、さらにこの状態でもう1発受けてしまうと「死亡」になるので、その状態のメンバーをみたらすぐに回復もしくは蘇生しましょう。

 なお瀕死の場合はキャラクターが「ふらふら状態」になるのですが、動き回っているとなかなか分かり辛いです。キャラクターの上に出ている名前の色が「オレンジ」になるのでそれを見ておくのが良いですね(死亡の時は、キャラは白い亡霊状、名前は「赤色」になっています)。

 自分が瀕死になった場合は、画面が白黒になります。僧侶自身を回復する時は魔法を自分の真上に向かって発動させます。ただし、慌てて選択してすぐ発動させようとすると上を向く前に杖を振ってしまい、他のメンバーに魔法をかけてしまうことがあるので要注意。真上を向くまで杖は動かさないようにしましょう(※2018/8追記:自己ホイミの方法が変わりました。魔法を選択後、杖の上に発生する球体をもう片方の手で触れば発動します)。

 また草原ではモンスターは前からだけ来るのではありません。横や後ろからも来ます。回りをよく見て声を掛け合いましょう(マイクで会話できます)。

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 エリアを移動するごとに段々モンスターも強くなってきます(パーティメンバーも強くなっていますが)。

 基本的には戦士が前にいるので、戦士の状態は確認し易いですが、横にいる魔法使いは視界の外にいる場合が多く、確認しそこねることがあります。今回も、魔法使いが瀕死状態なのに気づかず、死なせてしまいました。しかも実は死んだことにも直ぐには気づきませんでした。こんな時はナビゲーターのホミリーが教えてくれます。そのおかげで無事に蘇生できました。

 

 ちなみに他の職業ですが、戦士は盾で防御し(自分だけでなく、後衛メンバーも守り)つつ、剣をブンブン振って攻撃に専念するので、体力が必要です(腕が筋肉痛になる人も多くいるそうです)。そして、そんな戦士のサポート役なのが魔法使い。剣の強化魔法をかけると戦士の攻撃力が一定時間二倍になります。つまり4回剣を振らなければ倒せないモンスターが2回で倒せることになるので、体力も半分で済みます。またまだモンスターが遠くにいるうちに何匹か魔法で倒しておくことで、戦士の負担がかなり楽になるでしょう。

 

 そして、最終戦でボスと対峙。かなりすごい攻撃がバンバン飛んできます。僧侶が死ぬと蘇生できないので、死なないように逃げつつ、攻撃魔法も撃ちつつ、仲間の様子を見て回復...物凄く忙しいです。

 詳しくはネタバレ要素があるので、ここでは記載しませんが、ドラクエを殆ど知らない私でも、「おお、スゴイ、スゴイ」と感激しました。

 

 ボスを無事倒したあとは王様に報告。このとき戦士の二人が王様を剣で突付いていたりしましたが、お咎めはありませんでした(笑)。

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 プレイの記念品としてステッカーをもらえます。職業ごとに違うので、全部集めるには最低3回プレイが必要です。

 

  アクティビティ全体として『攻殻機動隊VR』ほどは歩き回りませんが、それでもかなり自由に動き回れます。また腕の動作がどの職業でも重要なので、かなり身体を使う感じでした。また「ドラクエ」自体に経験が少ない人でも所謂「剣と魔法の世界」を知っているのであれば、その世界に没入しているという感覚をしっかりと得られます。

 プレイ料金が高いアクティビティですが、それだけの価値は充分あると思います。

 

おまけ:館内の飲食施設「グランパーズ」では色が変わる不思議なスライムドリンクなど、コラボメニューもあります。

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 既に5月分は全て予約が一杯のようです。6月分の予約受付は5月1日からだそうですので、体験したい方はお見逃しなく。

vrzone-pic.com

 

#今週のお題ゴールデンウィーク2018」

日帰り弾丸USJ & さようなら梅田ジョイポリス

 ここ数年、絶叫系アトラクションやホラー系イベントが増えてきたため、絶叫嫌いの妻と同行するのが難しくなって、足が遠ざかっていたUSJ。今週、妻が義母と旅行中なので1日仕事休んで訪れました。前回は2009年だったので約9年ぶり(この時も別件で大阪に行ったついでだった)。

 溜まっていたマイルを利用して羽田空港始発便で伊丹空港から。JALはスタジオ・パスもマイル交換可能だけど、申し込んでから届くまで3週間かかると言うのでこちらは普通に前売りを購入しました。

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 8時半ごろにゲート到着。今日の公表されている開園時間は9時。それなりには人が集まっているものの、大混雑と言うほどでは無かった。そのため実際の開園も8:50。最近、30分前開園が当たり前のように行われるUSJなので、今日はかなり空いている方でしょう。

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 開園後の園内も、人気アトラクションに向うルートを外れるとこんな状態。

 

 今日の天気予報は昼前から雨。なので今後、雨天運休の可能性がある「ザ・フライング・ダイナソー」へ。待ち時間の表記はスタンバイ30分、シングルライダー15分。しかし実際には5分とかからずに搭乗。

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 初乗車の感想は「思ったよりGが強くかかるコースター」。腹ばいで乗るため、余計に強くGを感じるのかもしれません。逆に、浮遊感は殆ど無いので、内蔵が浮く感覚が嫌だという人でも大丈夫かもしれません。

 空いていたので、2回連続乗車。

 

 続いて、ハリー・ポッターエリアへ。向かう途中、通り道の「ジュラシックパーク」と「JAWS」もほぼ待ち時間なしに利用。「ジュラシックパーク」は昔に比べるとトランスポーテーションエリア内の演出が増えたような気がする。

 

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 「ザ・ウィザーリング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」エリアは、他のエリアよりは混んでいたものの、それでも余裕がある感じ。到着した頃、雨がパラパラと降り始めてきました。

 今回2つ目の目的「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」を利用する前に、スタンバイ入り口脇にあった「ホグワーツ・キャッスルツアー」へ。ホグワーツ城の場内を歩いて見学するもの。混雑時は待ち行列中に眺めることが出来る城内をノンビリと自分のペースで見学できます。今日のように空いている日は、待ち行列が奥まで来ないので、奥を見たければこちらを利用する必要があるようです。

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 そして「ザ・フォービドゥン・ジャーニー」(待ち時間表示30分)。事前情報を殆ど持たずにいたので映像メインのアトラクションかと思っていたのですが、結構激しく動くライドアトラクションだったのですね。

 オリバンダーの店も10分待ちで入れました。

 

 続いて3つ目の目的「ファイナルファンタジーXRライド」。スタンバイ35分、シングル25分待ち。

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 ジェットコースターに乗りながら映像を見るタイプのVRは初体験。USJでは同様のVRシリーズの3回目なので、映像とライドの同期などが完璧で、全く違和感がありませんでした。

 ジェットコースターとして営業している時は、ライドがスピンすることでスリルを増加させるコースターですが、VRライド時はスピンを停止させているので、ジェットコースターが苦手でも問題なく利用できる感じです(もしかしたら、実際のコースターであることに気が付かずに利用しているゲストもいるかもしれないくらい)。

 

 目的は全て果たしたので、あとはブラブラ色々なアトラクションを。

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 雨の中の「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」は、顔面に打ち付ける雨粒がかなり痛くて、浮遊感を楽しむどころでは無かった。

 「ザ・フライング・ダイナソー」にも雨の中1度。こちらは雨粒は顔には当たらないので問題なし。ただ、後日のUSJマニアな方の情報によれば、雨のおかげてレールと車輪の摩擦が減少して、通常より走行速度が速かったらしいです。ちなみに、乗ったライドが到着した時、停止位置が数センチオーバーランしてました(なので中々降りれなかった)。また、その直後「雨天運休」になりました。

 「モンスターハンター・ザ・リアル」。武器を片手に巨大なモンスターと退治する...という触れ込みですが、実際のプレイはなんだか拍子抜けするようなものでした。これは、「モンスター退治の記念写真が貰えるアトラクション」(他のアトラクションは写真は有料ですが、これだけはデジタルデータなら無料)といった感じですね。

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 「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」...ライドシステムはBTTFと同じ?

 

 なお、ハリポタ、モンハン、FF、ミニオン...等など、これらのUSJのアトラクションの元ネタについての知識は、殆んどない状態で利用しています。それでも楽しめるアトラクションになっているのはさすがですね。

 

 スパイダーマンほか、過去に何度も利用しているアトラクションも利用。「ターミネーター2:3D」は、相変わらずの麗華様前説ノリを堪能。ただ、前説で流れる映像の解像度がSD画質だったり、映し出されているHMDの映像がかなりゴツいタイプだったりで、未来感が古くなってしまったなと感じました。

 

 充分に堪能して、夕方前に退園。

 

 梅田駅に移動し、梅田ジョイポリス

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 このGWを持って約20年の歴史に幕を閉じることになった、梅田ジョイポリス

 既にアトラクションの大部分が先行して運営終了しており、残っているのは「ワイルドリバー」「レッツゴージャングル」、そして「スカイクルージング」のみ。

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 かつては東京ジョイポリスにもありましたが、現在はここだけ。かなり激しく動くアトラクションですが、約20年の歳月にもかかわらず、元気に稼働していました。

 閉館のお別れに1プレイ。リング全ての獲得はできませんでしたが、無事にゴールまでたどり着けました。

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 お疲れ様でした。閉館まであとわずか。ラストスパートがんばってください。

 

 そして、伊丹空港より最終便で東京に戻りました。

 

 

 

 

 

TYFFONIUMの新作『Magic-Reality:FLUCTUS』を体験

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 4月20日より、お台場のダイバーシティ東京にあるTYFFONIUMにて開始となった新たなコンテンツ『Magic-Reality:FLUCTUS』を体験。

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 従来のホラーコンテンツ『CORRIDOR』と平行運用(利用する部屋が異なる)。
 以前より受付が入口近くに移動しているので、初めての人でも多少入りやすくなった感じがあります。また、新たに無料のロッカーが用意され、手荷物を先に預ける形に変更になっています。

 『FLUCTUS』は操舵手1名と搭乗者4名、計5名まで同時体験できます。今回は私一人だけだったので、操舵手を選択。

 待機中、ウェイティングエリアでは『CORRIDOR』と『FLUCTUS』の説明が交互に流れています。『CORRIDOR』の説明も以前と変わっていて、ストーリーが多少わかりやすくなっています。

 しばらくして部屋に移動。『CORRIDOR』の部屋は室内に全く何もない空間でしたが、『FLUCTUS』は、舵と手すりがあります(ただし、これらは全て合成用のクロマキーバックになっています)。

 HMDは発売されたばかりのVIVE Pro。前面カメラに映る自分の手や(今回はいませんが他の参加者)が、VR空間の映像に合成されて映し出されます。

 

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(チケットのイメージ写真より)

 コンテンツスタートすると、自分達は霧の中に佇む船団の中の1隻に乗っています。ただ、回りを見渡すと船団全て、マストも船体もかなりボロボロ。そしてこの船も舵が効きません。船団揃って遭難してしまったのでしょうか。

 流されるまま進んだ先には海が割れた謎の場所。そのまま、海の奥底に沈んでしまいます。しかしその先は...

 

 沈んでからは舵が効くようになります。ただし、ゆっくりとしか動きません。進行方向を多少変える程度の動きです(ただ、上手くコントロールすると宙返りも可能とのこと)。

 また、この世界の生物が寄ってきた時、手で触れると払いのける事ができます。

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(チケットのイメージ写真より)

 

 コンテンツの後半、悪意を持った生物も近寄ってきます。取り憑かれたままでいると、脱出不可能になるので、うまく払いのける必要があります。

 上手く払いのけられたかどうかで、エンディングが変わるとのことです。

 

 

 今回の感想ですが、『CORRIDOR』が「ホラー」という言葉で簡単に説明できたのに対し、『FLUCTUS』は説明が難しいですね。あえて言うなら「デジタルダークファンタジーアート」でしょうか。

 ストーリーが体験者の想像に委ねられているようなので、まずはアートとして体験しつつ、ストーリーを想像していくと言った楽しみ方になるのでしょう。

 私個人としては、「少しクトゥルフ神話インスマスの影)っぽい」イメージを持ちました。

 

 このコンテンツは保護者の同意があれば7歳以上が利用可能です(『CORRIDOR』は13歳以上)。後半子供にはちょっと怖い部分もあるかもしれませんが、みんなで生物と戯れたり、やっつけたりするのも楽しいかもしれませんね。

 今回は1人での利用でしたが、次回は他の人と一緒に体験してみたいと思います。

 

 

 難点ですが『CORRIDOR』同様クロマキー合成故に若干、実像の動きにタイムラグが発生してしまいます(ただ、実際にコンテンツがスタートすると段々気にならなくなってきます)。また、服の色によっては綺麗に映らないこともあるようです。
 また、生物にしっかり触っているにも関わらず反応しないことが度々ありました。どうも、即座に反応するというより、一定時間触っていると反応するような感じです。即座に反応してくれないと、手が生物をすり抜けるばかりなので、触ったという感覚を得られませんでした。
 チケットの裏面に簡単な解説が記載されているので、それを読んでおくとスムーズに世界に入れるのですが、このチケットは封筒に入れて渡されるので、読まずにそのまましまい込みやすいです。予め渡す時に読むように一言あったほうが良いかと思います。

 このあたりは今後改善すると嬉しいですね。

 

 

TYFFONIUM - ティフォニウム:マジックリアリティ·シアター

パッチン! 蚊退治

 2月10日~3月31日の期間限定でオープンしている「ナンジャタウン×MRプロジェクト」第2弾『一網打尽!蚊取りパッチン!大作戦』(第一弾は『PACK IN TOWN』)。

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 これは、ナンジャタウンオープン時から存在している人気ライドアトラクション『蚊取り大作戦』をMR技術でリニューアルしているものです。
 福袋8丁目に出現した「見えない蚊」を退治するために香取害虫駆除会社の研究員として、新たに開発された「HoloLens」(マイクロソフト社のMRヘッドマウントディスプレイ)で蚊を発見し、衝撃波を発生させるスペシャルな「手」で退治していくというアトラクションです。

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 従来の蚊取り大作戦と同じ入口で受付を済ませると、待合室には入らず、その場で社員役のナンジャリアンからゲームの説明があり、HoloLensとアームセンサー、大きな手を装着します。壁にある蚊の絵を見つめて準備完了。いつものように待合室へ...と思いきや、これまで利用したことが無かった秘密の扉が開き、会社の外へ。


 ナンジャリアンの案内で、福袋駅方向に向かうと途中に蚊のマークのある場所に到着。ここが練習ステージになっています。
 HoloLensの画面上には、表示枠があり蚊はこの枠内でしか見えません。ここでの練習でその感覚をつかみましょう。

 練習を終えたら、案内に従って会社に戻り...ここでも、従来の蚊取り大作戦では、一般のフェスタリアンが利用することが無かった扉から、ライド乗り場に向かいます。
 ブタ型ライド、豚平豚子号に乗り込んだら、安全バーはナンジャリアンが下します(大きな手ではバーを自分で下せないので)。

 従来より少し明るめの福袋8丁目内では、リアルの蚊は全て沈黙していますので、見えない蚊だけに専念して退治開始。蚊は正面からだけでなく、左右からも出現します。左右の蚊は画面上の矢印でも案内がでますが、それよりも「蚊の音」に注意するのが良いでしょう。ちゃんと向いている方向に合わせて音の方向も変化します。

 

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(プレイ中の写真撮影はできないので、説明映像より。実際に装着する「手」もこのくらい大きいです)

 

 プレイ後、モニターでプレイスコアが表示されます。私は89000点でSランクでした。最高スコアは10万点を超えられるのかどうかですね。なお、練習ステージ中の蚊退治でも得点は加算されているので、手を抜かないようにしましょう。

 

 利用は2人までを1組で、練習を一通り終えるまで次の組はスタートできません。そのため短くても1組10分間隔が精一杯のようです。閑散期のいまだからこそ運用できるアトラクションですね(それでも、土日などはかなりの待ち時間になるようで、初日は整理券方式で運用、夕方には受付が終了していました)。

 

 また、HoloLensの特徴ですが、画面の表示範囲が、初めて利用する方には想像より狭いので、慣れるのに時間がかかるかもしれません。また表示範囲を広げようとレンズを顔に近づけすぎると、プレイ中HoloLensがズレて顔にあたってしまったり、ピントが合わなくなってしまったりします。今後のHoloLensの改良、もしくは他の高性能なMRヘッドセットが出てきたら、もっと簡単に没入感を楽しめる様になるのではないかと期待しています。

 

 まだ実験的な要素が大きいですが、ゲームそのものはかなり楽しいので、是非この唯一のタイミングで一度体験してみることをオススメします。

 

  

『MEGASTAR JOURNEY』

 東京タワーフットタウンのB1Fにて期間限定で営業している『MEGASTARJOURNEY(メガスタージャーニー) Powered by ABAL』を体験。

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 『MEGASTAR』と名前についているとおり、同名のプラネタリウムを多数監修している大平貴之さんが監修した宇宙体験型のVRアトラクション。

 手荷物を預けた後、ウェイティングスペースにて、この場所に時空エレベータが出現した理由などのバックストーリーをニュース番組形式で視聴。ここに大平貴之も本人として、また60年前に時空エレベータを開発した大平田博士役で出演しています。

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 しばらくして(かなり長く待たされた...)搭乗ゲートへ。ここでVR装置類を装着し、フィールドへ。

 ここからはVR空間で、時空エレベータに乗り込み一気に上昇、宇宙ステーションから宇宙船に乗り込みます。この宇宙船のシーンでは実際の会場の広さよりも広い空間を飛行しているという感覚に没入できる演出があります。 
 宇宙船から月面に降りてからの眺めは、プラネタリウムクリエイターが手がけているだけあって美しい。

 その後に発生する事件によって、この旅は時空を越えた不思議なものになっていきますが、それは体験してのお楽しみ。 
 フリーローム型のVRに慣れた人ほど、あるシーンで「あれ?」と思うことは間違いないでしょう(シンプルな仕掛けですが)。

 HMDはGearVRですが、映像のクオリティはかなり高いです。

 

 さて、コンテンツ自体はかなり素晴らしいものなのですが、事前予約していても混雑時には体験できるまで1時間半ほどの待ち時間がありました。 
 チケット受付までは列が見えるので、待ちを覚悟できたのですが(でも、当日券と予約者が同じ列なので、予約の意味が全くありません)、チケット受付を行ってからのプレショーエリアでの待機で1時間弱、搭乗ゲート前で20分近く待たされました。 
 もしかしたら、システムの不具合が発生していたのかもしれませんが(一部、HMDの交換や再スタートを実施しているのを確認できました)、それについて、待機している人たちには一切説明がありませんでした。 
 あまりの待ち時間の長さで(そして、事前に上着をロッカーに預けるため)、トイレが我慢できなくなって一旦離脱された方も居ました。

 装着物の説明の後、HMDを手渡されるのですが、その際、装着方法と、視力調整の説明はされるものの、「装着は中に入ってから」とは言われずに渡されました。当然、皆その場で被って調整しようとすることになるのですが、その時点になって、「HMDはかぶらないでください」と急に言われたりしました。

 そして一番の問題は、このコンテンツでは音響はヘッドフォンではなく、会場内のスピーカーに寄るものなのですが、体験エリアと、待機エリアの仕切りが仮設壁のため、その音は全て待機エリアにまで聞こえてきてしまいます。おかげで、体験前にストーリーの大部分がネタバレされてしまいました。ちょっと興ざめです。音の迫力のためにスピーカーにしたのでしょうけれど、こういった仮設の会場ではヘッドフォンの方が良かったのではないかと思います(ただその場合、3D音響システムを導入しなければならないのですが)

 まだまだ運用には難がかなりあると思います。施設の事情で直せない部分はあるとは思いますが、改善できる所は改善していってほしいと願っています。

 

タイトーステーションセブンパークアリオ柏『VR GAME STAGE』

 タイトーが各地で巡回営業している『VR GAME STAGE』がアリオ柏に導入されていると聞いて、仕事帰りに行ってきました。

 実はこの筐体、一時期高田馬場にあり、その後大阪でしばらく稼働した後に関東に戻ってきたというものです。高田馬場にあった時に行こうと思っていたのですが、行きそびれていたので今回がリベンジです。

 タイトーステーションアリオ柏は、柏駅から路線バスで20分強(もしくは我孫子駅から無料バスで約20分)というかなり交通の便が悪い場所にあるショッピングモール内のあまり広くないスペースにありました。

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 十種類を超えるコンテンツの中から、プレイしたいものを選ぶと、オペレータースタッフさんが操作してゲームを切り替えてくれるという形です(この写真のメニューの中には、『ロッカー男子』など、VRGAMESTAGEを使わないコンテンツもあります)。

 この筐体は、4人まで同時にプレイできるようネットワーク接続され、ゲームによって協力、対戦プレイが可能なものもあります。

 今回はシューティングゲームの「D戦隊」と「Rays」をプレイしました。

『D戦隊』は、立ち止まった状態で迫り来るゾンビをただひたすらに二丁拳銃で撃ちまくるもの。武器の交換や弾の入れ替え操作が少々わかりにくく、最初あっという間にゲームオーバーになってしまいました。

『Rays』はロボットを相手に二丁ビームで撃ちまくるもの。こちらはコントローラーの操作で立ち位置の移動が可能です。また、何度死んでも生き返ることができるようです。エネルギーが溜まると強力なビームを発射することが出来る...はずなのですが、今ひとつわかりにくく、通常装備だけでゲームクリアしてしまいました。

 

 この筐体は、コンテンツ切替型の汎用ゲーム機のため、外側のステージと対戦プレイ用のネットワーク接続が行われている以外は、普通のWindowsPCとVIVEによる操作で、コントローラーもVIVEのものをそのまま利用しています。

  なので、いわゆる専用筐体と異なり、操作性には少々難がある感じです。実は『D戦隊』をプレイしている時、弾のリロードボタンが非常に押しにくい位置にあり、しばらく悩みました。あとで気がついたのですが、コントローラーが左右逆持ちになっていたのかもしれません。

 

 VR GAME STARGEの売りは4人までの同時プレイなのですが、逆に1人プレイだと折角のこのメリットが全く享受できず、単にSteamVRで市販されているようなVIVEのゲームをプレイしているだけになってしまうようです。

 自宅でのVRゲーム導入を検討している人には良いかもしれませんが、いわゆるロケーションベースVRアトラクションを楽しむという目的には少々合わない感じでした。

 

 

 タイトーステーションセブンパークアリオ柏は、この筐体以外に、店舗型のリアル謎解きゲームがあり、またモール内にはスポッチャもあるので、それも合わせてプレイするのが良いかもしれません。

 私は...帰りの時間の関係で、リアル脱出ゲームはプレイできませんでしたが...。

www.taito.co.jp

 

福袋でMRパックマン

 ナンジャタウンの福袋七丁目商店街内、福袋縁日広場に期間限定の新アトラクション「パック イン タウン」がオープンしました。

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 このアトラクションは、「ナンジャタウン×MRプロジェクト」の第一弾コンテンツとのこと。

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 一見何もないこのスペースが、HMDを装着すると、パックマンの迷路になっています。

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 壁面のモニターには、プレイ中のゲームフィールドが表示されているので、なんとなくではありますが、観客も状況を確認できます。

 

 利用はパスポートのみ(ナンジャコイン使用不可)。また現在は平日は17時以降、土日は19時以降のみの変則的な営業になっています。

 衛生ヘッドバンド(VRのニンジャマスクとは異なります)をかぶり、その上からHMDを装着。位置の調整を行ったら、そのままエントリー用QRコードを見つめ、自身のパックマンが設定されます(複数人でのプレイの場合は色違いになる)。自分の色のスタート地点に行き、ゲームスタート。

 HMD上には、現実世界から浮き出したような形で迷路やエサ、モンスターなどが表示されています。迷路内のエサをすべて食べ尽くせばステージクリア。

 モンスターにあたってしまうと10秒間エサを食べることが出来なくなります。また逆に、パワーエサを食べれば一定時間無敵になり、モンスターを逆に食べることが出来ます。モンスターを食べると次のステージになるまでモンスターは再出現しません。

  全部で5ステージあり、トータルでの制限時間でどこまでクリアできるか、また複数プレイの場合は誰が一番高得点を獲得できるかが勝負となります。

 

 このアトラクションでは、HMDには、MicrosoftのHoloLensを使用しているため、いわゆる「完全没入型」の他のVRアトラクションをイメージしてしまうと、その表示の違いに戸惑いがあるでしょう。

 迷路のフィールドや、食べる餌、敵モンスターは、HoloLensでCGが表示できる範囲でしか見ることが出来ません。全体の状況を見るためにはかなり頭を動かす必要があります。
 慣れてくれば、コツが掴めるのですが、最初はなかなか難しいです。

 本来のパックマンをプレイしたことがあると、つい迷路の角は直角に曲がろうとしてしまうのですが、実はその必要はまったくなく、斜めに進んでも問題ないです(これを利用してモンスターをうまくかわすこともできそう)。

 CG表示と現実世界とのズレは(システム不具合時を除いて)ほぼ無く、酔いの心配はないと思います。
 ゲームシステムは良いので、あとはHoloLensそのものの表示画角の向上に期待したいですね。

 

Tyffonium『Magic-Reality:Corridor』の内容を勝手に考察(ネタバレ注意)

 現在、お台場ダイバーシティのMRシアター「Tyffonium」(Tyffon社)で営業中のコンテンツ『Corridor』。先日ニューズウィーク日本語版でも紹介記事が掲載されています。

www.newsweekjapan.jp

 この記事の中で「舞台となる館の歴史や背景も細かく設定。住人を襲った悲劇、重なる不幸、そこから始まる黒い噂を小説のように作り込み、登場する無数の「亡者」にはそれぞれ生前の姿まで設定した。」とあり、実際に何度か体験してみると、単なる脅かしの連続だけではない、ストーリーが朧げながら見えてきます。
 ただ、公式WEBサイトや施設のブリーフィングなどで一切の説明がなく、また初めて体験した方は、脅かしの仕掛けの方に意識が向いてしまうので、恐らくこのストーリーは伝わっていないのではないでしょうか。

 そこで、私が体験した内容を元に、このシアターに流れているであろうストーリーを独断で考察してみました。あくまでも個人的でかつ、2017年12月末に3回目を利用した段階での考察になります。クリエイターの方が本来考えていたものとは大きく異なる可能性が高く、また合っていたとしても今後のリニューアルでストーリーが変わることもあることを予めご了承ください。また、考察上「ネタバレ」になる部分もありますので、「ネタバレ」を好まない方は、一度体験するまでは、お読みにならないことをお勧めします。

 

【序盤】
 回遊1周目。穏やかな日差しが差し込む廊下に掲げられた夫婦の肖像画。恐らく、結婚したばかりの幸せな時期に描かれたもの。
 しかし、奥の扉に入ると雰囲気は一転。少々荒れた部屋が表れ、不穏な雰囲気、そして外はいつの間にか嵐。これは、現在のこの館のリアルな姿。壁に書かれているのは人物関係図?テーブルの髑髏が動いている。
 奥の扉の先、廊下の右手の部屋にはちらりと、このシアターのポスターにも描かれている木馬。

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 生まれてくる子供のために用意した、子供部屋だったのでしょうか。しかし、扉は閉ざされ入ることができません。前方の廊下も崩れ落ちており、体験者は左手の扉を進むことに。
 ついさっき通ったばかりの廊下から再度部屋へ。瞬間、部屋全体が異形のモノに…。すぐに元に戻る。気のせいだったのか。ここから何かが蠢きだす。
 寝室の扉がわずかに開き人の気配が。しかし部屋に入っても誰もいない。いや、窓の外テラスに子供を抱いた女性の姿。しかし、近づく間もなく彼女は…

 

 

【中盤】
 リフトもしくはエレベーターのどちらかで館の地下へ向う。そこには魔物が住み付いていた。この館には古くからの狂気が渦巻いているようだ。夫婦は知らずにここに住み、この狂気によって不幸に導かれたのだろうか。
 気がつけば館全体が、異形のモノに変化。その胎内に取り込もうというのか。

 

【終盤】
 異形のモノから逃げるように飛び出すとそこは館の外。しかし、この世界とは異なる異空間のようだ。そこに現れたのは...

 

 

『館の影響で呪われた子供を産み、狂気のあまり自殺した母親の残留思念』がストーリー?

 まるで内臓のようなシーンが各所に登場しますが、これは呪われた子供が母親の精神を蝕んでいるときのイメージが映像化されたものなのではないでしょうか。子供が胎内にいたころの風景が思念となって合わさっているように思います。
 その子供の思念が、ある日夫婦に襲いかかった。体験者が中盤以降に見た風景はその時の母親の記憶だったのかもしれません。最後に体験者は無事に脱出することができますが、夫婦は脱出できず、そのまま異形の世界に取り込まれ、精神を病んでしまった。
 序盤で登場する女性。彼女は、その呪われた子供とともに投身自殺したシーンを体験者に見せることで、館の奥に進まないよう警告を発していたのかもしれません。

 気になるのは、肖像画でしか登場しない父親。早いうちに館によって取り殺されていたのでしょうか。それとも、実はもともとこの館の主で、生贄として彼女をこの館に住まわせ、呪われた子供を産ませたのでしょうか。気になるところです。


...あくまでもこれは、私の勝手な想像です。本当のストーリーも是非どこかで知りたいと思っています。公式に発表されないかなぁ...。

 

www.tyffonium.com

 

VRZONEで2018年初VR

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江古田駅前加藤材木店2018年干支絵

 新年早々、VR ZONE SHINJUKU。

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 大入り袋のおみくじを配布中。結果は「小吉」(非HMD系アクティビティ1回券)でした。

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 攻殻機動隊VR。今回はスタッフのアシストはなく、お客さん同士のみの3vs3。

f:id:netanker:20180107100531j:plain自身のベストスコア更新。

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 年末に「暴走」にリニューアルした「エヴァンゲリオンVR」では、暴走成功。スタッフさんによると、新年初暴走だったとのことです。

 

 他、ハネチャリ、スキーロデオ、高所恐怖Showを体験して、退園。羽田空港へ移動。

 

としまえん「怨霊廃線VR」と2017年VR納め

 としまえんに古くからあるお化け屋敷「ミステリーゾーン」が期間限定でVRアトラクション「怨霊廃線VR」にリニューアル。

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 ライドはそのままに、HMDを装着して、曰く付きの廃線の点検を行うというホラーゲームになっています。
 VRで見ることが出来る映像は、ちゃんとライドのコースレイアウトに則った展開で、実際に動いているライドとの挙動もほぼ一致していました。ただ、ライドそのものが古く個体差で速度が若干違うためか終盤になってくると僅かながら、動きと映像にズレを感じるようになってしまいました(といっても、私が利用した限りにおいては許容範囲内かと思います)。
 映像はスマホVRレベルですが、視線の灯り以外は暗がりですし、全体のスピードもゆっくりなので、特に問題はありません。
 ゲーム内容は、怪しい箇所を視線と連動したライトで照らし、報告ランプが点灯したら続いてそのランプを見つめるという作業が必要になります。この作業に没頭すると、あまり恐怖を感じている余裕がなくなってしまうのが欠点ですね。
 単眼VRも用意されていることから、子供でも楽しめるレベルに恐さを設定しているようで、全体として恐さもマイルドです。本来のミステリーゾーンの方が個人的には恐いと思います。 

 

 利用後は、本日まで開催されていた「カルーセルエルドラド歴史展」を見学 

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 現在のカルーセルでは設置していない予備の馬や、装飾品などの展示、当時の設計図などが展示されていました。

 

 としまえんを後にし、コミックマーケットに立ち寄ってから、本年最後のVR納めとして、東京ジョイポリスの「ゼロレイテンシーVR」へ。1月末で現在展開中の「シンギュラリティ」が終了し、以前の「ゾンビサバイバル」が復活するとのことなので、おそらくはシンギュラリティの最後の利用になる予定。

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 結果はまずまずの成績でした。

 

 年越しは例年通り、ナンジャタウン

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 今年はゲームバトルがメインで、カウントダウンイベントは控えめでした。

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 カウントダウン直前(1分前)まで、「もののけハンターズ」でぬまたま退治していたので、慌ててモニター前での年越しでした。

 

 

よこはまコスモワールド「VRビークル」

 例年のとおり、先に別府の実家に帰省する妻を羽田空港で見送ってから、よこはまコスモワールドへ。

 よこはまコスモワールドを運営する泉陽興業株式会社が開発したVR+ライドの「VRV(VRビークル)」が12月22日に開業したので、その体験が目的。既にハウステンボスでは同型機が「VR-King」との名称で8月から開業しているけれど、流石に長崎まではいけないので...

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 これがVRV。コースターのようなレールの上に載ったライドがVRの映像に合わせて前後に移動することで、通常のモーションライドでは体験が難しい加減速感を再現するというもの。

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 また、ライドに設置された座席は、前後左右に動くモーションシートになっていて、こちらも映像に合わせて激しく動きます。

 

 ライドの定員は4名。また、このライドのコースは20m程度を前後するだけなので、ライドアトラクションなどのように複数台を同時に動かすことが出来ません。
 コンテンツは2分30秒程度で、お客さんの入れ替えはスムーズなときは2分程度(ただし、スムーズな入れ替えのためにスタッフが4人ついています)。そのため、フル回転しても1時間に50人が限度です。VRはどうしても回転効率が悪いのでやむを得ないのですが・・・

 

 コンテンツ内容は「激流下り」、「VRコースター」として売り出していたハウステンボスのVR-Kingとは内容が異なっているようです。これは、本物のコースターが存在しているパークなので、VRでは別のコンテンツにしたという判断なのかもしれません(そうであれば、これは正しい判断かなと思います)。

 

 搭乗したら、シートベルトをロック。リュック型のベルトなので安全性は高い。コースターライドメーカー故に、このあたりの安全設備はしっかりしていますね。
 続いてHMDとヘッドフォンの装着。HMDはGear VRと思われます(待機列に並んでいた際、不具合が発生して、HMDからスマホらしきものを取り外していました)。

 アナウンスがあり、コンテンツスタート。この際、アナウンスはヘッドフォンから聞こえず、外のスピーカーから流れてきます。なので、ちょっと聞きにくい。
 まずライドはヘリコプターに吊られているという状況から開始。細かい振動と座席の上昇感でリアルな感じがありました。
 そのまま、ライドが川に着水して、ここから激流下り。
 荒れ狂っている川を、岩場にぶつかりつつ進んでいき、途中滝壺への急落下のシーン。恐らくここでは、座席が前傾姿勢になり、ライドが急後進していると思います。これに寄る落下感は確かに通常のモーションライド系VRに比べて、強く感じました。

 

 全体の感想としては、導入部のヘリコプター部分は良かったのですが、本編の激流下りに入ったところから、画面のスピードにHMDのフレームレートが追いついていない感じがありました。そのため、かなり酔い安いコンテンツになってしまっています。

 モーションライド、前後進稼働など駆動系は良いだけに、VRとしてのハード性能および、それに伴う映像クオリティの低さでちょっと残念なVR出会ったと言わざるを得ません。

 実はこのアトラクションは1回900円と、コスモワールドの中で一番料金が高い(観覧車で800円)のですが、その価値だけの体験を得られたかというと、微妙です。

 ただ、比較的改善しやすい部分の問題なので、リニューアルに期待したいと思います。

 

 ちなみにコスモワールドの隣、ワールドポーターズには、「VR ZONE Portal YOKOHAMA」があります。

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 ハイクオリティのVRを試したいならこちらがオススメです。

 

 

VRZONE PortalとVRCenterとプリン

 ナムコが運営しているVRZONE SHINJUKUのサテライト施設「VRZONE Portal」が、この12月に全国で続々オープン。その中で本日オープンした「namcoイオンレイクタウン店」に行ってきました。

 勤務先や自宅からイオンレイクタウンは1時間20分位かかる距離なので、さすがに1つだけの目的で行くのは中々大変ですが、今回は別の目的も兼ねて行くことにしました。

 

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 イオンレイクタウンに到着して、まず向かったのは2017年12月12日~20日に開催中の「お取り寄せスイーツコレクション」。全国各地のプリンやチーズケーキなどを取り揃えているイベントです。手がけているのは「ご当地グルメ研究会」、イオンレイクタウンでは定期的に、また全国のショッピングセンターなどでも様々なグルメイベントを展開しています。
 一見、VRとは関係ないのですが、実はVRZONEとは深い縁があります。VRZONEのアクティビティ開発はバンダイナムコエンターテインメント、そしてVRZONEの運営には、池袋のナンジャタウンを運営しているナムコのスタッフが多数参加しています。一方、ご当地グルメ研究会は、ナンジャタウンフードテーマパークとして一世を風靡した時の担当者が、独立して設立した会社です。

 なので、現在は直接の関係はあまりないとは言え、親戚のようなものですね。

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ラーメン?いえ、プリンです。

 食べて美味しいだけでなく、ネタとしても美味しいグルメも一緒に紹介しているところなんかは、当時のナンジャタウンでの展開時と変わってません。
 イベント会場は19時で閉まってしまう(仕事帰りだったので到着したのは終了直前)ので、急いで自宅お土産用のプリンを買って、移動。

 

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 今回の一番の目的、「VRZONE Portal」は、メダルゲームフロアの一角、フードコートに隣接した場所にあります。

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 コーナーデザインは、VRZONE SHINJUKUに準拠し、「さぁ、取り乱せ。」のキャッチコピーも同じです。

 初日に稼働していたアクティビティは、「スキーロデオ」「ガンダムVR ダイバ強襲」「脱出病棟Ω」の3つ。あと1つまだ準備中のものがありました(「マリオカートVR」でした)。

 「VR ZONE Portal」は、今のところ6種類の中から、展開する地域によって2〜4つくらいのアクティビティが設置されるようです。

VR ZONE Portal - ロケーションベースVRデータベース

 

 続いてレイクタウンmoriの更に奥に位置するVR Centerへ。今回で2度目。

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 11月に新規設置された「Photon Racer」。これが目的でした。

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 映画「トロン」のバイクを彷彿とする筐体にまたがって、VR空間内でバイクレースを行うゲームです。バイクの操作方法は、セガ体感ゲームの名機「ハングオン」と同じく、車体を傾けることで方向操作します。

 レースコースには、ビーム系の様々な障害があり、それをうまく避けながらライバルを追い抜いて1位をめざすというもの。なかなか難しく、結局5位どまりでした。


 その他、「アーバンコースター」「BLAST×BLAST」を体験。

VR Center - ロケーションベースVRデータベース

 

 今回、元々VR Centerがあった同じショッピングセンター(しかも同じフロア)に新たにVRZONE Portalが展開することになったので、それぞれがどのように差別化を行い、VR業界としてはどのように協力し合うのか、気になるところです。