4月20日より、お台場のダイバーシティ東京にあるTYFFONIUMにて開始となった新たなコンテンツ『Magic-Reality:FLUCTUS』を体験。
従来のホラーコンテンツ『CORRIDOR』と平行運用(利用する部屋が異なる)。
以前より受付が入口近くに移動しているので、初めての人でも多少入りやすくなった感じがあります。また、新たに無料のロッカーが用意され、手荷物を先に預ける形に変更になっています。
『FLUCTUS』は操舵手1名と搭乗者4名、計5名まで同時体験できます。今回は私一人だけだったので、操舵手を選択。
待機中、ウェイティングエリアでは『CORRIDOR』と『FLUCTUS』の説明が交互に流れています。『CORRIDOR』の説明も以前と変わっていて、ストーリーが多少わかりやすくなっています。
しばらくして部屋に移動。『CORRIDOR』の部屋は室内に全く何もない空間でしたが、『FLUCTUS』は、舵と手すりがあります(ただし、これらは全て合成用のクロマキーバックになっています)。
HMDは発売されたばかりのVIVE Pro。前面カメラに映る自分の手や(今回はいませんが他の参加者)が、VR空間の映像に合成されて映し出されます。
(チケットのイメージ写真より)
コンテンツスタートすると、自分達は霧の中に佇む船団の中の1隻に乗っています。ただ、回りを見渡すと船団全て、マストも船体もかなりボロボロ。そしてこの船も舵が効きません。船団揃って遭難してしまったのでしょうか。
流されるまま進んだ先には海が割れた謎の場所。そのまま、海の奥底に沈んでしまいます。しかしその先は...
沈んでからは舵が効くようになります。ただし、ゆっくりとしか動きません。進行方向を多少変える程度の動きです(ただ、上手くコントロールすると宙返りも可能とのこと)。
また、この世界の生物が寄ってきた時、手で触れると払いのける事ができます。
(チケットのイメージ写真より)
コンテンツの後半、悪意を持った生物も近寄ってきます。取り憑かれたままでいると、脱出不可能になるので、うまく払いのける必要があります。
上手く払いのけられたかどうかで、エンディングが変わるとのことです。
今回の感想ですが、『CORRIDOR』が「ホラー」という言葉で簡単に説明できたのに対し、『FLUCTUS』は説明が難しいですね。あえて言うなら「デジタルダークファンタジーアート」でしょうか。
ストーリーが体験者の想像に委ねられているようなので、まずはアートとして体験しつつ、ストーリーを想像していくと言った楽しみ方になるのでしょう。
私個人としては、「少しクトゥルフ神話(インスマスの影)っぽい」イメージを持ちました。
このコンテンツは保護者の同意があれば7歳以上が利用可能です(『CORRIDOR』は13歳以上)。後半子供にはちょっと怖い部分もあるかもしれませんが、みんなで生物と戯れたり、やっつけたりするのも楽しいかもしれませんね。
今回は1人での利用でしたが、次回は他の人と一緒に体験してみたいと思います。
難点ですが『CORRIDOR』同様クロマキー合成故に若干、実像の動きにタイムラグが発生してしまいます(ただ、実際にコンテンツがスタートすると段々気にならなくなってきます)。また、服の色によっては綺麗に映らないこともあるようです。
また、生物にしっかり触っているにも関わらず反応しないことが度々ありました。どうも、即座に反応するというより、一定時間触っていると反応するような感じです。即座に反応してくれないと、手が生物をすり抜けるばかりなので、触ったという感覚を得られませんでした。
チケットの裏面に簡単な解説が記載されているので、それを読んでおくとスムーズに世界に入れるのですが、このチケットは封筒に入れて渡されるので、読まずにそのまましまい込みやすいです。予め渡す時に読むように一言あったほうが良いかと思います。
このあたりは今後改善すると嬉しいですね。