例年のとおり、先に別府の実家に帰省する妻を羽田空港で見送ってから、よこはまコスモワールドへ。
よこはまコスモワールドを運営する泉陽興業株式会社が開発したVR+ライドの「VRV(VRビークル)」が12月22日に開業したので、その体験が目的。既にハウステンボスでは同型機が「VR-King」との名称で8月から開業しているけれど、流石に長崎まではいけないので...
これがVRV。コースターのようなレールの上に載ったライドがVRの映像に合わせて前後に移動することで、通常のモーションライドでは体験が難しい加減速感を再現するというもの。
また、ライドに設置された座席は、前後左右に動くモーションシートになっていて、こちらも映像に合わせて激しく動きます。
ライドの定員は4名。また、このライドのコースは20m程度を前後するだけなので、ライドアトラクションなどのように複数台を同時に動かすことが出来ません。
コンテンツは2分30秒程度で、お客さんの入れ替えはスムーズなときは2分程度(ただし、スムーズな入れ替えのためにスタッフが4人ついています)。そのため、フル回転しても1時間に50人が限度です。VRはどうしても回転効率が悪いのでやむを得ないのですが・・・
コンテンツ内容は「激流下り」、「VRコースター」として売り出していたハウステンボスのVR-Kingとは内容が異なっているようです。これは、本物のコースターが存在しているパークなので、VRでは別のコンテンツにしたという判断なのかもしれません(そうであれば、これは正しい判断かなと思います)。
搭乗したら、シートベルトをロック。リュック型のベルトなので安全性は高い。コースターライドメーカー故に、このあたりの安全設備はしっかりしていますね。
続いてHMDとヘッドフォンの装着。HMDはGear VRと思われます(待機列に並んでいた際、不具合が発生して、HMDからスマホらしきものを取り外していました)。
アナウンスがあり、コンテンツスタート。この際、アナウンスはヘッドフォンから聞こえず、外のスピーカーから流れてきます。なので、ちょっと聞きにくい。
まずライドはヘリコプターに吊られているという状況から開始。細かい振動と座席の上昇感でリアルな感じがありました。
そのまま、ライドが川に着水して、ここから激流下り。
荒れ狂っている川を、岩場にぶつかりつつ進んでいき、途中滝壺への急落下のシーン。恐らくここでは、座席が前傾姿勢になり、ライドが急後進していると思います。これに寄る落下感は確かに通常のモーションライド系VRに比べて、強く感じました。
全体の感想としては、導入部のヘリコプター部分は良かったのですが、本編の激流下りに入ったところから、画面のスピードにHMDのフレームレートが追いついていない感じがありました。そのため、かなり酔い安いコンテンツになってしまっています。
モーションライド、前後進稼働など駆動系は良いだけに、VRとしてのハード性能および、それに伴う映像クオリティの低さでちょっと残念なVR出会ったと言わざるを得ません。
実はこのアトラクションは1回900円と、コスモワールドの中で一番料金が高い(観覧車で800円)のですが、その価値だけの体験を得られたかというと、微妙です。
ただ、比較的改善しやすい部分の問題なので、リニューアルに期待したいと思います。
ちなみにコスモワールドの隣、ワールドポーターズには、「VR ZONE Portal YOKOHAMA」があります。
ハイクオリティのVRを試したいならこちらがオススメです。