ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

【VRテケレッツのパー!】XRアートシアター「死神」

 渋谷シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)にて上演中の「XRアートシアター『死神』」を体験。この作品は(公財)東京都歴史文化財団と株式会社ABALとの協働によるもので、日本の文化資産を様々なデジタル形態で鑑賞できるようにする「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」の一貫です。

 事前に専用サイトでアバターの色選択と顔写真を登録。発行されたQRコードを体験前に読み込ませて体験スペースに入場。体験スペースは8m×8mぐらいのエリアで、HMD(MetaQuest2)を装着。コントローラーは使用せず、ハンドジェスチャーと視点でメニュー選択などを行います。

 まず寄席のような場所からスタート。飛行するような感じで移動し江戸風の街並みへ。体験スペース内は自由に歩き回れますが、シーンの移動中は周囲に枠が現れ歩けるエリアが制限されます。

 ストーリー中は、空間内のアイコンをタッチすることで写真撮影ができます。

 風景撮影モードと自撮りモードの切り替えも。物語の仮想空間内では自身のアバターは黒子風になっています。

 同時に4人まで体験でき、他のアバターも空間内に登場します。ただし、ストーリーの進行はそれぞれ別々なので、目の前にいるアバターの人が同じシーンを見ているとは限りません。あくまでも実空間上での位置で登場している形です。

 物語は古典落語の定番『死神』をモチーフに、死神の目を得た男の視点と、その男に大金を積んで命を永らえようとする金持ちの視点で描かれます。途中2箇所、選択肢が現れてどちらの視点の物語を観るかを選べます。

 本作品のオリジナルな展開としては、随所にミュージカル風の演出があることですね。なお、セリフは一切ありません。唯一言葉が出てくる箇所は、呪文が文字で現れるところだけです。なので事前に落語の『死神』のあらすじを簡単に知っておいたほうが良いでしょう(基本的なあらすじなどはWikipediaなどにも載っています)。

 【XRアートシアター】と銘打っているだけにアート性が高めですが、わかりやすい古典落語を題材にしたことで、誰にもとっつきやすいコンテンツになっていると思いました。

 今回のシステムを開発した株式会社ABALは、これまでも『MEGASTAR JOURNEY』や『ABAL:DINOSAUR』など、多人数同時体験フリーローム型のイベントを開発・運用している企業です。これまでのノウハウも色々活用されているようですね。

 

 このイベントはGWの2023年5月7日まで開催。無料で体験できるので、機会があればぜひ一度体験してみてください(予約優先です)。

ccbt.rekibun.or.jp

 

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