ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

『MEGASTAR JOURNEY』

 東京タワーフットタウンのB1Fにて期間限定で営業している『MEGASTARJOURNEY(メガスタージャーニー) Powered by ABAL』を体験。

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 『MEGASTAR』と名前についているとおり、同名のプラネタリウムを多数監修している大平貴之さんが監修した宇宙体験型のVRアトラクション。

 手荷物を預けた後、ウェイティングスペースにて、この場所に時空エレベータが出現した理由などのバックストーリーをニュース番組形式で視聴。ここに大平貴之も本人として、また60年前に時空エレベータを開発した大平田博士役で出演しています。

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 しばらくして(かなり長く待たされた...)搭乗ゲートへ。ここでVR装置類を装着し、フィールドへ。

 ここからはVR空間で、時空エレベータに乗り込み一気に上昇、宇宙ステーションから宇宙船に乗り込みます。この宇宙船のシーンでは実際の会場の広さよりも広い空間を飛行しているという感覚に没入できる演出があります。 
 宇宙船から月面に降りてからの眺めは、プラネタリウムクリエイターが手がけているだけあって美しい。

 その後に発生する事件によって、この旅は時空を越えた不思議なものになっていきますが、それは体験してのお楽しみ。 
 フリーローム型のVRに慣れた人ほど、あるシーンで「あれ?」と思うことは間違いないでしょう(シンプルな仕掛けですが)。

 HMDはGearVRですが、映像のクオリティはかなり高いです。

 

 さて、コンテンツ自体はかなり素晴らしいものなのですが、事前予約していても混雑時には体験できるまで1時間半ほどの待ち時間がありました。 
 チケット受付までは列が見えるので、待ちを覚悟できたのですが(でも、当日券と予約者が同じ列なので、予約の意味が全くありません)、チケット受付を行ってからのプレショーエリアでの待機で1時間弱、搭乗ゲート前で20分近く待たされました。 
 もしかしたら、システムの不具合が発生していたのかもしれませんが(一部、HMDの交換や再スタートを実施しているのを確認できました)、それについて、待機している人たちには一切説明がありませんでした。 
 あまりの待ち時間の長さで(そして、事前に上着をロッカーに預けるため)、トイレが我慢できなくなって一旦離脱された方も居ました。

 装着物の説明の後、HMDを手渡されるのですが、その際、装着方法と、視力調整の説明はされるものの、「装着は中に入ってから」とは言われずに渡されました。当然、皆その場で被って調整しようとすることになるのですが、その時点になって、「HMDはかぶらないでください」と急に言われたりしました。

 そして一番の問題は、このコンテンツでは音響はヘッドフォンではなく、会場内のスピーカーに寄るものなのですが、体験エリアと、待機エリアの仕切りが仮設壁のため、その音は全て待機エリアにまで聞こえてきてしまいます。おかげで、体験前にストーリーの大部分がネタバレされてしまいました。ちょっと興ざめです。音の迫力のためにスピーカーにしたのでしょうけれど、こういった仮設の会場ではヘッドフォンの方が良かったのではないかと思います(ただその場合、3D音響システムを導入しなければならないのですが)

 まだまだ運用には難がかなりあると思います。施設の事情で直せない部分はあるとは思いますが、改善できる所は改善していってほしいと願っています。

 

タイトーステーションセブンパークアリオ柏『VR GAME STAGE』

 タイトーが各地で巡回営業している『VR GAME STAGE』がアリオ柏に導入されていると聞いて、仕事帰りに行ってきました。

 実はこの筐体、一時期高田馬場にあり、その後大阪でしばらく稼働した後に関東に戻ってきたというものです。高田馬場にあった時に行こうと思っていたのですが、行きそびれていたので今回がリベンジです。

 タイトーステーションアリオ柏は、柏駅から路線バスで20分強(もしくは我孫子駅から無料バスで約20分)というかなり交通の便が悪い場所にあるショッピングモール内のあまり広くないスペースにありました。

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 十種類を超えるコンテンツの中から、プレイしたいものを選ぶと、オペレータースタッフさんが操作してゲームを切り替えてくれるという形です(この写真のメニューの中には、『ロッカー男子』など、VRGAMESTAGEを使わないコンテンツもあります)。

 この筐体は、4人まで同時にプレイできるようネットワーク接続され、ゲームによって協力、対戦プレイが可能なものもあります。

 今回はシューティングゲームの「D戦隊」と「Rays」をプレイしました。

『D戦隊』は、立ち止まった状態で迫り来るゾンビをただひたすらに二丁拳銃で撃ちまくるもの。武器の交換や弾の入れ替え操作が少々わかりにくく、最初あっという間にゲームオーバーになってしまいました。

『Rays』はロボットを相手に二丁ビームで撃ちまくるもの。こちらはコントローラーの操作で立ち位置の移動が可能です。また、何度死んでも生き返ることができるようです。エネルギーが溜まると強力なビームを発射することが出来る...はずなのですが、今ひとつわかりにくく、通常装備だけでゲームクリアしてしまいました。

 

 この筐体は、コンテンツ切替型の汎用ゲーム機のため、外側のステージと対戦プレイ用のネットワーク接続が行われている以外は、普通のWindowsPCとVIVEによる操作で、コントローラーもVIVEのものをそのまま利用しています。

  なので、いわゆる専用筐体と異なり、操作性には少々難がある感じです。実は『D戦隊』をプレイしている時、弾のリロードボタンが非常に押しにくい位置にあり、しばらく悩みました。あとで気がついたのですが、コントローラーが左右逆持ちになっていたのかもしれません。

 

 VR GAME STARGEの売りは4人までの同時プレイなのですが、逆に1人プレイだと折角のこのメリットが全く享受できず、単にSteamVRで市販されているようなVIVEのゲームをプレイしているだけになってしまうようです。

 自宅でのVRゲーム導入を検討している人には良いかもしれませんが、いわゆるロケーションベースVRアトラクションを楽しむという目的には少々合わない感じでした。

 

 

 タイトーステーションセブンパークアリオ柏は、この筐体以外に、店舗型のリアル謎解きゲームがあり、またモール内にはスポッチャもあるので、それも合わせてプレイするのが良いかもしれません。

 私は...帰りの時間の関係で、リアル脱出ゲームはプレイできませんでしたが...。

www.taito.co.jp

 

福袋でMRパックマン

 ナンジャタウンの福袋七丁目商店街内、福袋縁日広場に期間限定の新アトラクション「パック イン タウン」がオープンしました。

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 このアトラクションは、「ナンジャタウン×MRプロジェクト」の第一弾コンテンツとのこと。

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 一見何もないこのスペースが、HMDを装着すると、パックマンの迷路になっています。

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 壁面のモニターには、プレイ中のゲームフィールドが表示されているので、なんとなくではありますが、観客も状況を確認できます。

 

 利用はパスポートのみ(ナンジャコイン使用不可)。また現在は平日は17時以降、土日は19時以降のみの変則的な営業になっています。

 衛生ヘッドバンド(VRのニンジャマスクとは異なります)をかぶり、その上からHMDを装着。位置の調整を行ったら、そのままエントリー用QRコードを見つめ、自身のパックマンが設定されます(複数人でのプレイの場合は色違いになる)。自分の色のスタート地点に行き、ゲームスタート。

 HMD上には、現実世界から浮き出したような形で迷路やエサ、モンスターなどが表示されています。迷路内のエサをすべて食べ尽くせばステージクリア。

 モンスターにあたってしまうと10秒間エサを食べることが出来なくなります。また逆に、パワーエサを食べれば一定時間無敵になり、モンスターを逆に食べることが出来ます。モンスターを食べると次のステージになるまでモンスターは再出現しません。

  全部で5ステージあり、トータルでの制限時間でどこまでクリアできるか、また複数プレイの場合は誰が一番高得点を獲得できるかが勝負となります。

 

 このアトラクションでは、HMDには、MicrosoftのHoloLensを使用しているため、いわゆる「完全没入型」の他のVRアトラクションをイメージしてしまうと、その表示の違いに戸惑いがあるでしょう。

 迷路のフィールドや、食べる餌、敵モンスターは、HoloLensでCGが表示できる範囲でしか見ることが出来ません。全体の状況を見るためにはかなり頭を動かす必要があります。
 慣れてくれば、コツが掴めるのですが、最初はなかなか難しいです。

 本来のパックマンをプレイしたことがあると、つい迷路の角は直角に曲がろうとしてしまうのですが、実はその必要はまったくなく、斜めに進んでも問題ないです(これを利用してモンスターをうまくかわすこともできそう)。

 CG表示と現実世界とのズレは(システム不具合時を除いて)ほぼ無く、酔いの心配はないと思います。
 ゲームシステムは良いので、あとはHoloLensそのものの表示画角の向上に期待したいですね。

 

Tyffonium『Magic-Reality:Corridor』の内容を勝手に考察(ネタバレ注意)

 現在、お台場ダイバーシティのMRシアター「Tyffonium」(Tyffon社)で営業中のコンテンツ『Corridor』。先日ニューズウィーク日本語版でも紹介記事が掲載されています。

www.newsweekjapan.jp

 この記事の中で「舞台となる館の歴史や背景も細かく設定。住人を襲った悲劇、重なる不幸、そこから始まる黒い噂を小説のように作り込み、登場する無数の「亡者」にはそれぞれ生前の姿まで設定した。」とあり、実際に何度か体験してみると、単なる脅かしの連続だけではない、ストーリーが朧げながら見えてきます。
 ただ、公式WEBサイトや施設のブリーフィングなどで一切の説明がなく、また初めて体験した方は、脅かしの仕掛けの方に意識が向いてしまうので、恐らくこのストーリーは伝わっていないのではないでしょうか。

 そこで、私が体験した内容を元に、このシアターに流れているであろうストーリーを独断で考察してみました。あくまでも個人的でかつ、2017年12月末に3回目を利用した段階での考察になります。クリエイターの方が本来考えていたものとは大きく異なる可能性が高く、また合っていたとしても今後のリニューアルでストーリーが変わることもあることを予めご了承ください。また、考察上「ネタバレ」になる部分もありますので、「ネタバレ」を好まない方は、一度体験するまでは、お読みにならないことをお勧めします。

 

【序盤】
 回遊1周目。穏やかな日差しが差し込む廊下に掲げられた夫婦の肖像画。恐らく、結婚したばかりの幸せな時期に描かれたもの。
 しかし、奥の扉に入ると雰囲気は一転。少々荒れた部屋が表れ、不穏な雰囲気、そして外はいつの間にか嵐。これは、現在のこの館のリアルな姿。壁に書かれているのは人物関係図?テーブルの髑髏が動いている。
 奥の扉の先、廊下の右手の部屋にはちらりと、このシアターのポスターにも描かれている木馬。

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 生まれてくる子供のために用意した、子供部屋だったのでしょうか。しかし、扉は閉ざされ入ることができません。前方の廊下も崩れ落ちており、体験者は左手の扉を進むことに。
 ついさっき通ったばかりの廊下から再度部屋へ。瞬間、部屋全体が異形のモノに…。すぐに元に戻る。気のせいだったのか。ここから何かが蠢きだす。
 寝室の扉がわずかに開き人の気配が。しかし部屋に入っても誰もいない。いや、窓の外テラスに子供を抱いた女性の姿。しかし、近づく間もなく彼女は…

 

 

【中盤】
 リフトもしくはエレベーターのどちらかで館の地下へ向う。そこには魔物が住み付いていた。この館には古くからの狂気が渦巻いているようだ。夫婦は知らずにここに住み、この狂気によって不幸に導かれたのだろうか。
 気がつけば館全体が、異形のモノに変化。その胎内に取り込もうというのか。

 

【終盤】
 異形のモノから逃げるように飛び出すとそこは館の外。しかし、この世界とは異なる異空間のようだ。そこに現れたのは...

 

 

『館の影響で呪われた子供を産み、狂気のあまり自殺した母親の残留思念』がストーリー?

 まるで内臓のようなシーンが各所に登場しますが、これは呪われた子供が母親の精神を蝕んでいるときのイメージが映像化されたものなのではないでしょうか。子供が胎内にいたころの風景が思念となって合わさっているように思います。
 その子供の思念が、ある日夫婦に襲いかかった。体験者が中盤以降に見た風景はその時の母親の記憶だったのかもしれません。最後に体験者は無事に脱出することができますが、夫婦は脱出できず、そのまま異形の世界に取り込まれ、精神を病んでしまった。
 序盤で登場する女性。彼女は、その呪われた子供とともに投身自殺したシーンを体験者に見せることで、館の奥に進まないよう警告を発していたのかもしれません。

 気になるのは、肖像画でしか登場しない父親。早いうちに館によって取り殺されていたのでしょうか。それとも、実はもともとこの館の主で、生贄として彼女をこの館に住まわせ、呪われた子供を産ませたのでしょうか。気になるところです。


...あくまでもこれは、私の勝手な想像です。本当のストーリーも是非どこかで知りたいと思っています。公式に発表されないかなぁ...。

 

www.tyffonium.com

 

VRZONEで2018年初VR

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江古田駅前加藤材木店2018年干支絵

 新年早々、VR ZONE SHINJUKU。

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 大入り袋のおみくじを配布中。結果は「小吉」(非HMD系アクティビティ1回券)でした。

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 攻殻機動隊VR。今回はスタッフのアシストはなく、お客さん同士のみの3vs3。

f:id:netanker:20180107100531j:plain自身のベストスコア更新。

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 年末に「暴走」にリニューアルした「エヴァンゲリオンVR」では、暴走成功。スタッフさんによると、新年初暴走だったとのことです。

 

 他、ハネチャリ、スキーロデオ、高所恐怖Showを体験して、退園。羽田空港へ移動。

 

としまえん「怨霊廃線VR」と2017年VR納め

 としまえんに古くからあるお化け屋敷「ミステリーゾーン」が期間限定でVRアトラクション「怨霊廃線VR」にリニューアル。

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 ライドはそのままに、HMDを装着して、曰く付きの廃線の点検を行うというホラーゲームになっています。
 VRで見ることが出来る映像は、ちゃんとライドのコースレイアウトに則った展開で、実際に動いているライドとの挙動もほぼ一致していました。ただ、ライドそのものが古く個体差で速度が若干違うためか終盤になってくると僅かながら、動きと映像にズレを感じるようになってしまいました(といっても、私が利用した限りにおいては許容範囲内かと思います)。
 映像はスマホVRレベルですが、視線の灯り以外は暗がりですし、全体のスピードもゆっくりなので、特に問題はありません。
 ゲーム内容は、怪しい箇所を視線と連動したライトで照らし、報告ランプが点灯したら続いてそのランプを見つめるという作業が必要になります。この作業に没頭すると、あまり恐怖を感じている余裕がなくなってしまうのが欠点ですね。
 単眼VRも用意されていることから、子供でも楽しめるレベルに恐さを設定しているようで、全体として恐さもマイルドです。本来のミステリーゾーンの方が個人的には恐いと思います。 

 

 利用後は、本日まで開催されていた「カルーセルエルドラド歴史展」を見学 

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 現在のカルーセルでは設置していない予備の馬や、装飾品などの展示、当時の設計図などが展示されていました。

 

 としまえんを後にし、コミックマーケットに立ち寄ってから、本年最後のVR納めとして、東京ジョイポリスの「ゼロレイテンシーVR」へ。1月末で現在展開中の「シンギュラリティ」が終了し、以前の「ゾンビサバイバル」が復活するとのことなので、おそらくはシンギュラリティの最後の利用になる予定。

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 結果はまずまずの成績でした。

 

 年越しは例年通り、ナンジャタウン

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 今年はゲームバトルがメインで、カウントダウンイベントは控えめでした。

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 カウントダウン直前(1分前)まで、「もののけハンターズ」でぬまたま退治していたので、慌ててモニター前での年越しでした。

 

 

よこはまコスモワールド「VRビークル」

 例年のとおり、先に別府の実家に帰省する妻を羽田空港で見送ってから、よこはまコスモワールドへ。

 よこはまコスモワールドを運営する泉陽興業株式会社が開発したVR+ライドの「VRV(VRビークル)」が12月22日に開業したので、その体験が目的。既にハウステンボスでは同型機が「VR-King」との名称で8月から開業しているけれど、流石に長崎まではいけないので...

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 これがVRV。コースターのようなレールの上に載ったライドがVRの映像に合わせて前後に移動することで、通常のモーションライドでは体験が難しい加減速感を再現するというもの。

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 また、ライドに設置された座席は、前後左右に動くモーションシートになっていて、こちらも映像に合わせて激しく動きます。

 

 ライドの定員は4名。また、このライドのコースは20m程度を前後するだけなので、ライドアトラクションなどのように複数台を同時に動かすことが出来ません。
 コンテンツは2分30秒程度で、お客さんの入れ替えはスムーズなときは2分程度(ただし、スムーズな入れ替えのためにスタッフが4人ついています)。そのため、フル回転しても1時間に50人が限度です。VRはどうしても回転効率が悪いのでやむを得ないのですが・・・

 

 コンテンツ内容は「激流下り」、「VRコースター」として売り出していたハウステンボスのVR-Kingとは内容が異なっているようです。これは、本物のコースターが存在しているパークなので、VRでは別のコンテンツにしたという判断なのかもしれません(そうであれば、これは正しい判断かなと思います)。

 

 搭乗したら、シートベルトをロック。リュック型のベルトなので安全性は高い。コースターライドメーカー故に、このあたりの安全設備はしっかりしていますね。
 続いてHMDとヘッドフォンの装着。HMDはGear VRと思われます(待機列に並んでいた際、不具合が発生して、HMDからスマホらしきものを取り外していました)。

 アナウンスがあり、コンテンツスタート。この際、アナウンスはヘッドフォンから聞こえず、外のスピーカーから流れてきます。なので、ちょっと聞きにくい。
 まずライドはヘリコプターに吊られているという状況から開始。細かい振動と座席の上昇感でリアルな感じがありました。
 そのまま、ライドが川に着水して、ここから激流下り。
 荒れ狂っている川を、岩場にぶつかりつつ進んでいき、途中滝壺への急落下のシーン。恐らくここでは、座席が前傾姿勢になり、ライドが急後進していると思います。これに寄る落下感は確かに通常のモーションライド系VRに比べて、強く感じました。

 

 全体の感想としては、導入部のヘリコプター部分は良かったのですが、本編の激流下りに入ったところから、画面のスピードにHMDのフレームレートが追いついていない感じがありました。そのため、かなり酔い安いコンテンツになってしまっています。

 モーションライド、前後進稼働など駆動系は良いだけに、VRとしてのハード性能および、それに伴う映像クオリティの低さでちょっと残念なVR出会ったと言わざるを得ません。

 実はこのアトラクションは1回900円と、コスモワールドの中で一番料金が高い(観覧車で800円)のですが、その価値だけの体験を得られたかというと、微妙です。

 ただ、比較的改善しやすい部分の問題なので、リニューアルに期待したいと思います。

 

 ちなみにコスモワールドの隣、ワールドポーターズには、「VR ZONE Portal YOKOHAMA」があります。

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 ハイクオリティのVRを試したいならこちらがオススメです。

 

 

VRZONE PortalとVRCenterとプリン

 ナムコが運営しているVRZONE SHINJUKUのサテライト施設「VRZONE Portal」が、この12月に全国で続々オープン。その中で本日オープンした「namcoイオンレイクタウン店」に行ってきました。

 勤務先や自宅からイオンレイクタウンは1時間20分位かかる距離なので、さすがに1つだけの目的で行くのは中々大変ですが、今回は別の目的も兼ねて行くことにしました。

 

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 イオンレイクタウンに到着して、まず向かったのは2017年12月12日~20日に開催中の「お取り寄せスイーツコレクション」。全国各地のプリンやチーズケーキなどを取り揃えているイベントです。手がけているのは「ご当地グルメ研究会」、イオンレイクタウンでは定期的に、また全国のショッピングセンターなどでも様々なグルメイベントを展開しています。
 一見、VRとは関係ないのですが、実はVRZONEとは深い縁があります。VRZONEのアクティビティ開発はバンダイナムコエンターテインメント、そしてVRZONEの運営には、池袋のナンジャタウンを運営しているナムコのスタッフが多数参加しています。一方、ご当地グルメ研究会は、ナンジャタウンフードテーマパークとして一世を風靡した時の担当者が、独立して設立した会社です。

 なので、現在は直接の関係はあまりないとは言え、親戚のようなものですね。

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ラーメン?いえ、プリンです。

 食べて美味しいだけでなく、ネタとしても美味しいグルメも一緒に紹介しているところなんかは、当時のナンジャタウンでの展開時と変わってません。
 イベント会場は19時で閉まってしまう(仕事帰りだったので到着したのは終了直前)ので、急いで自宅お土産用のプリンを買って、移動。

 

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 今回の一番の目的、「VRZONE Portal」は、メダルゲームフロアの一角、フードコートに隣接した場所にあります。

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 コーナーデザインは、VRZONE SHINJUKUに準拠し、「さぁ、取り乱せ。」のキャッチコピーも同じです。

 初日に稼働していたアクティビティは、「スキーロデオ」「ガンダムVR ダイバ強襲」「脱出病棟Ω」の3つ。あと1つまだ準備中のものがありました(「マリオカートVR」でした)。

 「VR ZONE Portal」は、今のところ6種類の中から、展開する地域によって2〜4つくらいのアクティビティが設置されるようです。

VR ZONE Portal - ロケーションベースVRデータベース

 

 続いてレイクタウンmoriの更に奥に位置するVR Centerへ。今回で2度目。

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 11月に新規設置された「Photon Racer」。これが目的でした。

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 映画「トロン」のバイクを彷彿とする筐体にまたがって、VR空間内でバイクレースを行うゲームです。バイクの操作方法は、セガ体感ゲームの名機「ハングオン」と同じく、車体を傾けることで方向操作します。

 レースコースには、ビーム系の様々な障害があり、それをうまく避けながらライバルを追い抜いて1位をめざすというもの。なかなか難しく、結局5位どまりでした。


 その他、「アーバンコースター」「BLAST×BLAST」を体験。

VR Center - ロケーションベースVRデータベース

 

 今回、元々VR Centerがあった同じショッピングセンター(しかも同じフロア)に新たにVRZONE Portalが展開することになったので、それぞれがどのように差別化を行い、VR業界としてはどのように協力し合うのか、気になるところです。

 

近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds

 当初今年の夏にオープン予定だったものの、延期になっていたVRZONE SHINJUKUの新アクティビティ「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」が本日オープン。
 オープン情報を得て、早速予約して本日体験してきました。

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f:id:netanker:20171209181954j:plain利用の注意書き。
 このアクティビティは他のアクティビティよりも制限が細かいので、チケット交換時に詳細な注意事項が書かれた用紙を渡されます。

 

 オープン初日ということもあり、朝の段階で本日分は全てチケット完売していました。実は現在はまだ暫定運用のため、本来1ゲームあたり最大8名まで参加可能なところ、4名に限定しての運用になっているため1日の利用可能人数はかなり少なくなっています。体験したい方は予約必須。

 

 予約時間になり受付を済ませたら、荷物をロッカーに預けます(他のフリーローム系VRと同様、アクセサリーやポケットの中身、全てロッカーに預ける必要があります)。ロッカーはナンバー式になっており、設定した番号を忘れないよう要注意。

 荷物を預けたらブリーフィングルームへ。

 ここで、ミッションの説明。今回のプレイヤーは特殊部隊の新人という設定で、最初の任務として、とある施設に潜入したテロリストの排除を命じられます。
 このアクティビティは、予めαとΩにチーム分けされたチーム同士の対人戦ですが、設定上αチームは「施設内を占拠しているテロリストの排除」であり、Ωチームは「施設内に突入してくるテロリストの排除」と、あくまでも相手チームがテロリストであるという形になっています。

 注意事項などの説明を受けたら、装備の装着。
 まず両足の脛部分、続いて腰にセンサーを装着。VRユニットのバックパックを背負ったら、左手首(右利きの場合)にもセンサーを装着。

 

 準備ができたらフィールド内へ。

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 かなり広いフィールド(12m×20m、東京ジョイポリスの「ZERO LATENCY VR」も240平方mとほぼ同じだが、中央の柱が無い分、プレイ可能フィールドは少し広いようです)で、最後の準備。
 HMD、マイク付きヘッドフォン、ハンドガンを装着。
 装着後に各装備の初期設定を行い準備完了。

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 今回αチームだったので、まず最初に施設の壁に設置された爆弾を爆破してゲームスタート。VR空間内は、障害物で複雑な迷路の様になっています。

 現在は2vs2の各チームに、アシスト役のスタッフ1名づつがついての対戦になります。 同一チーム内は無線での通話もできるので、お互いの状況を伝えながら敵を攻撃していきます。

 プレイ中、早足以上の速度で歩いてしまうと、その足音から障害物の向こうでも、相手の姿がHMD上に表示されるようになるので、ゆっくり歩くよう注意しなければなりません。身体を3発、もしくは頭を1発撃たれると幽体のような形になり戦闘から離脱。リチャージエリアに行くことで、戦闘に復帰できます。ただし、リチャージエリアに向かう際に早足以上で歩いてしまうと復帰に時間がかかるというペナルティがあります。

 また、攻殻機動隊の世界らしい機能として「光学迷彩」を発動させ、敵から姿を一定時間隠すことができます(一度光学迷彩を使用すると、再度使用できるようになるまで時間がかかる)。なお、光学迷彩中も弾には当たるので、注意が必要です。

 ゲーム開始から一定時間が経つと、フィールド内の何処かにトランク型の情報端末が出現。このトランクに手を一定時間手をかざすと情報収集成功したとして高得点を獲得できます。ただ、この間は無防備なので他のチームメンバーの支援がないとなかなか獲得は難しいです(このあたり、かつてのQ-ZARのHQ攻撃を彷彿とさせますね)。

 

 ゲーム終了後、公式サイトから結果を閲覧できます。

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 どうやら、13万点を超えるとAランクになるようです。

 

 1プレイ、2800円(入館料別)という高価格設定ながら、他のフリーロームVRと比較して、物凄い没入感で楽しめるアクティビティでした。

 

 

おまけ。VRZONEの館内はクリスマス風になってました。 

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 時々ナムコキャラも隠れています。

 

 ⇒ロケーションベースVRデータベース

 

VR PARK TOKYO IKEBUKURO

 アドアーズが渋谷で運営している「VR PARK TOKYO」が新たに池袋に進出。早速行ってきました。

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 場所はアドアーズサンシャイン通り店。ここはアドアーズの前身シグマ時代からファンタジア(店頭に実寸台の馬がいたことから「馬ファンタジア」と呼ばれていた)だった、ゲームセンターとしては老舗です。この3Fにオープン。


 渋谷同様、料金体系は90分の時間制限の入場料金制(平日前売3300円〜土休日当日3700円)。

 コンテンツは、渋谷が主にカップル向け中心だったのに対し、グループで楽しめるものが多くなっています。


●「BLACK BADGE」

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 フリーロームシューティングゲーム
 ウィルスによりセキュリティロボットが暴走してしまったコロニーに向かい、チームメンバーの協力で、ウィルス鎮静化までの防衛と、センターコアの破壊を防ぐのが目的。銃はマシンガンと、チャージ型のビームライフルに切り替え可能。
 装着している防弾ベストには振動パックがあり、攻撃を受けると振動、被弾を確認できる。
 写真の黒い床部分がリフトになっていて、そのリフトの回りを歩き回るといった形です。なので、一般的にフリーローム系VRと言われているもののなかでは動ける範囲が狭く、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。ただ、没入感はかなりあり、ゲームとしても楽しめました。

 

●「トリップトラップトラベラーズ」

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 探索系脱出ゲーム。スケルトンの攻撃や罠を避けながら、出口に向かうためのスイッチを解除し脱出する。
 向きは自由だが移動はコントローラーのボタンを使用する。フリーロームをプレイした直後だと、つい実際に歩きそうになるのが難点。

 操作に慣れるまで結構時間がかかり、あえなく失敗。もう一回やれば成功できるかもしれません。

●「DEAD PRISON」

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 ゾンビシューティングゲーム。ゾンビだらけになってしまった刑務所で生き残っているプレイヤーと1人の看守。この看守が出口の鍵を開けるまでの時間、襲撃してくるゾンビの群れを、武器を使って身を守らなければならない。

 プレイルールもシンプルでわかりやすく、誰でも手軽に楽しめる内容でした。

 

●「DEATH ROOM」
 かつてこの小屋で殺された少女の死霊が、小屋を訪れる人々を惨殺していく。
 助かるためには襲われる前に、死霊の顔をしっかりと見つめることだけ。

 しかし、死霊に狙われた人間は殺される直前まで死霊を見ることは出来ず、狙われていない他の人間のうち、選ばれた人にだけ「見える力」が現れるので、その人は狙われている人に死霊の場所を伝え、助けなければならない。

 利用前には説明が無いのですが、コンテンツの前半は状況説明のホラーシアターで、後半部分が、生き残り(生き残らせ)ゲームになっています。ただこのゲーム部分がなかなかわかりにくく、自分に「見える力」が現れた時も、その人にどのタイミングでどう伝えればよいか、全くわかりませんでした。かなり改善が必要なのではないかと思います。

  

 

 他にも沢山のコンテンツがあるのですが、実は最初に「BLACK BADGE」をプレイした際、システムの不調でプレイが出来ず30分位時間をロスしてしまい、他のコンテンツをプレイできる時間がかなり減ってしまいました。また、他のコンテンツでもスタッフがまだ不慣れで1つ1つにかなり時間がかかってしまいます。時間制の施設でこういったロスタイムがあるとかなり損になります(運営側の問題なのに、補填がなかったのはちょっと残念です)
 プレイした中では、「DEAD PRISON」が一番楽しかったです。ただこれも実は、マシンガンを使用していたのですが、そこに固定してあるVRセンサーがプレイ中外れて、弾があらぬ方向に飛んで行くようになってしまったという不具合が(気がついて手で押さえながらプレイ再開しましたが)。
 もう少し運営が安定したら改めて他のコンテンツにも挑戦したいと思います。


⇒ロケーションベースVRデータベース


次世代VRアトラクション「TYFFONIUM -CORRIDOR-」

 次世代VRアトラクションを標榜する、新施設が10月28日に、お台場・ダイバーシティ東京内にオープン。早速体験してきました。

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 施設の名称は、MRシアター「TYFFONIUM(ティフォニウム)」。MRとは一般的にMixed Reality(複合現実)の略称ですが、ここでは「Magic Reality」としています。TYFFONIUMを開発・運営しているTYFFON社は、米国ディズニーからも出資を受けていることもあって、「魔法」という言葉をここに取り入れているのでしょう。

 

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 ダイバーシティのショッピングモールの中に、ちょっと異質な雰囲気で佇んでいます。内部にも少々怪しい雰囲気のインテリアなどが展示されています。

(こういう雰囲気の施設なら、ダイバーシティよりも隣のヴィーナスフォートのほうがモール内の雰囲気とマッチしていたように思えます)

 

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 現在運用しているコンテンツは「CORRIDOR(コリドール)」。日本語にすると「回廊」ですね。

 5分間のショートバージョン(1人1300円)と15分のフルバージョン(1人2000円)があります。

 

 部屋に入り、リュックサック型PC、HMDを装備。そして、キーアイテムとなる「ランタン」を持ちます(2人で利用する場合は、1つのリングを2人で持ち、離れない様にしています)。

 室内は、クロマキー合成用の壁で囲まれていて、コンテンツがスタートすると、ランタンを持つ手や、2人の場合は同行者は実写の映像、それ以外はCG合成となります。

 

 ルートを指示する魔法陣と、開く扉に従い、各部屋を巡回。「CORRIDOR」という名前の通り、似たような廊下をグルグルと周ります。一度通った部屋と同じような部屋であっても、どこか違う奇妙な感覚や、ホラーVRですので所々に脅かしの仕掛けもあります。

 

 脅かしの仕掛けも趣向を凝らしており、他にはない面白いVRアトラクションです。ただ、体験した感想としては、残念ながらちょっと拍子抜けしてしまった点がいくつかありました。

 一つは、クロマキー合成特有の映像の乱れが所々あり、そこで現実に引き戻されてしまったことです。もちろんVRでその処理を行っているのは、ものすごい技術なのですが、しかし体験者としては、数年前のTV局で使用されていたクロマキー合成レベルにしか見えませんでした。今のTV局の合成映像に慣れてしまっている人には、どうしても見劣りしていまします。ただこれは使用しているPCの性能によるものなので、今後改善されていくことは間違いないでしょう。

 もう一つは、折角のMRを活かしきれていない感じです。多分、2人で利用すれば同行者の姿が見えるのでMRをより強く感じることができるのでしょうけれど、1人でりようすると、ランタンを持つ手以外は結局全てCGしか見れません。なので、残念ながら現段階ではフルCGのVR(ホラーではVRZONEの『脱出病棟Ω』、フリーローム系では『ZERO LATENCY VR』など)の方が、映像の乱れもなく没入感は高いと言わざるを得ません。

  また、ランタンを持つ位置で、明るさが変わると言われていましたが、残念ながらその実感を味わうことができませんでした。コンテンツのスタート時など数カ所で、ランタンを使用して装置を動かす必要があるのですが、これをもう少し頻繁に行えるようにしたり、出てきた何かをランタンの明るさで撃退できるとか、そういったものがもっとあっても良いように思えます。

 

  まだオープンしたばかりで、今後随時アップデートを行っていくとのことですので、そこは期待したいと思います。また、フルバージョンはストーリーが複数あるそうなので、別ストーリーを目指して(分岐箇所の目星はついています)、近いうちに再挑戦してみたいと思います。

 

  詳しい内容、予約は下記公式サイトへ。

www.tyffonium.com

 

TYFFON Inc. | ティフォン株式会社

 

 

#2017年12月30日追記
 新たに「床振動」の機能が追加になり、またエンドロールなど一部の演出が変更になりました。それに合わせ、利用金額もロングVerで2000円⇒2400円に値上げ。

 

[関連記事]

netanker.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

VRZONE SHINJUKU体験会

明日14日よりオープンのバンダイナムコエンターテインメント「VRZONE SHINJUKU」。Twitterでのキャンペーンに当たり、研究生としてオープン前の体験をしてきました(午前中の富士急ハイランド「ド・ドドンパ」の試乗会からのハシゴですw)。 

 お台場でテスト運営されていたVRZONEにも度々お邪魔させてもらっていましたが、今回はそのスケールが大幅に拡大。お台場が「VRゲーセン」だったとするならば、ここはまさに「VRテーマパーク」です。他社のVR施設と比べてもサイズが桁違い。

 

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 今回は「研究生」という扱いなので、指導員としてVRZONEのキーパーソン「コヤ所長」「タミヤ室長」の解説付き。

 お二人の掛け合いを交えながらのVR体験です。

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 研究生なので、全員に白衣が支給されました。

 

 VR以外にも、インタラクティブプロジェクションのあるセンターコアや、

 

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   砂浜をイメージした飲食エリア(この砂浜では、魚すくいなどもできます)などもあり、VR以外でも楽しめます。

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 一つ一つのVRはもう、予想以上のハイレベルです。
 ナムコの技術にバンダイのコンテンツがうまく融合したと言った感じです。
 VRを知らない人でもエヴァンゲリオンや、マリオ、ドラゴンボールといった超有名IPならスムーズに楽しめますし、これらのIPをよく知らない(私もそうですが)人でも、VRの凄さで楽しめます。

 それぞれのアクティビティの細かい紹介は、既に様々なニュースサイトで掲載されてますし、今後もメディアに多数露出するでしょう。また、言葉での説明では凄さの1割も表現できないと思うので、割愛。
 「凄いから、とにかく一度体験して!」の一言で十分w。

 個人的には「ハネチャリ」が一番楽しかったです。

 

 施設内には、VRキャラクターが各所に。 

f:id:netanker:20170713231348j:imageトイレにも...

 

 

この施設は、今のところ21ヶ月は営業することになっています(この場所の次の利用計画次第では延長などもあり得るとのこと)。

その間、新しいアクティビティなどもどんどん追加されて行きそうですね。

vrzone-pic.com

 

www.neoamu.net

 

ドラえもんVRを体験

 2月22日から一般公開がスタートの、バンダイナムコエンターテインメントが制作したドラえもんVR「どこでもドア」。

 すでに1か月先の予約まで満員になっていますが、当日キャンセル枠を拾えたので体験してきました(キャンセル拾いのコツはラストに)。

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 東京ソラマチの3Fスペースにある、のび太の部屋とどこでもドア。

 ちょうどエスカレータの正面にありものすごく目を引きます。

 

 靴を履き替え、リュック型PCとHMD、ヘッドフォンを装着して準備完了。リュック型PCの重さは約3kgとのことで、東京ジョイポリスの「ZERO LATENCY VR」の装備より少し軽い(さらに手ぶらなので、重量感はそれほど感じません)。

 手を前に出すとちゃんと指先まで認識して、同じように動いてくれるのは凄い。

 

 机からドラえもんが登場し、しばらくどこでもドアを使って良いとのお話を聞いたら、いざドアを開けて中へ。ドアの場所でくっきりと世界が別れているのは、まさにどこでもドア。行ける世界は南極と、電車の上。

 それぞれの世界で何をすると良いのかは、オペレータさんがヘッドフォンを通じて教えてくれるので、初心者でも充分に楽しめます。

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 とまぁ、この辺りのことはニュースサイトなどでも取り上げられているので、敢えて「VRに慣れている人間」からの厳しめな意見をあげるならば...

・やるべきことが決まっていて起こることも予想の範囲内
 オペレータさんが丁寧に案内しすぎているので、次に何が起こるのか用意に想像がついてしまい、驚きが少なくなってしまいました。

・完成度が高いがために、逆に少しのズレが現実に引き戻す
 もしかするとスタート時の調整が悪かったのかもしれませんが、VR上のドアノブと、現実のドアノブがかなりズレていて、なかなか掴めなかったため、ここで一度現実に戻ってしまいました。

・指先までのトレースが活かされてない
 装着後の確認のときに指先までの判定が凄いと思ったのですが、体験がスタートしてから、指先を見ることが結局ありませんでした。最後にそれを思い出して無理やり手を伸ばした時が唯一。もしかすると、上記のドアノブ掴みのときに必要だったのかもしれないのですが...
(後に、メディア記事を再確認して、やはりドアノブ掴みのときに必要だったようです。私が掴めなかったのは、ドアノブを掴む時、視線が手に向いていなかったからかも。普段から無意識にドアノブを掴む手を見ないでいるのかもしれません)

・どら焼き取りたかった
 最後に手を伸ばしたのは、VR上のどら焼きを取ろうとしたときだったのですが、残念ながら、空をつかむだけで何も起こりませんでした。取れないまでも、手を伸ばした時点でドラえもんに怒られたら良かったのにw。

 

 

 しかし、これだけ体感系VRを体験し慣れていても、その後に何が起こるか予想がついていても、やはりそれが起きた時は身体が身構えてしまいます。また、ドアを通る時は縁につまづかないよう勝手に脚は高く上がりました。この辺りはやはり充分な計算と経験値があってこそで、さすがVRZONEの製作と思うものでした。

  それに、一番重要なのはこの体験が「無料」ということでしょう。通常であればVRZONEの他のアクティビティの様に、数百円取っても良いレベルです。映画タイアップということもありますが、これだけの体験を無料でできるのは凄いことだと思います。ぜひ、一度体験を。

 

[予約のコツ] 

  メディアなどで取り上げられているため、1ヶ月先の予約日から即満員になってしまうドラえもんVRですが、キャンセルする方も結構多くいるようです。公式サイトを逐次のチェックするのがオススメです。特に前日と当日にキャンセルがよく出るようです(これは、台場でVRZONEが営業していた時も同じような傾向がありました)。

 予約手続き用のメール登録は満員状態でも登録でき、24時間有効ですので、まずは登録しておきましょう。そして届いたメールの本予約用URLを随時開いてスケジュールを再チェック、空きが出たらすかさず予約に進みましょう。

 なお、予約した後にキャンセルもできるので、まずは枠を抑えてから、ご自身のスケジュールを再確認するというのもありです(ただし、スケジュールが合わないと分かったら、すぐにキャンセル手続きをして、他の方のために枠を空けてあげましょう)。

 今回私は、仕事を終えた直後にチェックしたところ、45分後後の枠が空いていたのですかさず予約し、大急ぎでソラマチに向かうという形でした。間に合う距離で良かったw

 

www.doraeiga-vr.com

 

#追記
 ふと思い出すと、1回目のドア開けは大幅なズレを認識したけれど、2度目以降は同じように手を見ないでいたにも関わらず、比較的スムーズに掴めていました。システム的に途中で調整されたのか、あるいはズレを認識した後、無意識に脳内で調整していたのかもしれません。
(これはもしかするとVR酔いを殆んどしない理由でもあるのかも)

 

渋谷アドアーズ「VRPARK TOKYO」

 東京渋谷に2016年12月16日にオープンした「VR PARK TOKYO」。今年話題のVR(バーチャルリアリティ)アトラクションを楽しめる専用のスポットです。

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 以前利用したバンダイナムコの「VRZONE Project I Can」が、すべてバンダイナムコが自社製作したコンテンツだけであったのに対し、ここ「VRPARK」の運営アドアーズは、運営だけに特化しており、コンテンツは全て他の会社が制作しています。

 また、コンテンツごとに料金を支払うものではなく、70分間の時間指定で、プレイし放題という形なのが、他の施設と異なります。

 

 予約優先で、当日空きがあれば当日参加も可能。入場時間の20分前から受付開始です。

 利用できるアトラクションは6種類(来月もう1種類追加予定)

 

●サークル オブ セイバーズ ビギニング

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 東京ゲームショーで話題になっていた、アクションVRゲーム。ファンタジー世界の中で迫りくるモンスターを剣でなぎ倒して行きます。制限時間内に一定数のモンスターを倒すとボスが出現、そのボスを倒すことができればクリア。

 武器は「剣+盾」もしくは「二刀流」が選択できます。「二刀流」の場合は、剣をクロスすることで防御も可能。

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「ビギニング」と名前についているとおり、VRPARK版はお試し版。アドアーズの1Fには、正式版も設置されており(別料金)こちらでは、呪文詠唱などの機能も備わっています。

 

●対戦!ハチャメチャスタジアムVR

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 野球盤の世界に入り込み、バッターとして7回裏の攻撃から逆転を目指します。

 バットは通常のバットの他、ゲームが進行するごとに極太や、卓球ラケット、マグロなど様々なものを選べます。それぞれ、バットによって特殊効果があります。

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 2人対戦が可能で、この場合1人はバッター、もう一人がピッチャーとなります。ピッチャーはVRではなく、タッチパネルで球種を選択できます。

 ピッチャーのできることは少ないので、やはりバッターを体験しないと本当の面白さは感じられないですね。

 

●ソロモンズカーペット VR

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 2人同時利用可能。空飛ぶカーペットに乗り、襲いかかるモンスターを倒しながら遺跡の中まで飛び回るアトラクション。

 カーペットは画面に合わせて揺れるので、バランスを取りながら魔法弾を撃ち進んで行きます。途中、風や水もあり、臨場感抜群。

 しかし、倒した敵の数も表示されず、それによるストーリーの違いが無いようなので、ゲームとしてはいまいちでした。

 

●DIVE HARD VR

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 超高層ビルの屋上で、ガンアクションを行いながら、敵のロボットを打ち倒し、最後に鉄骨の先端に待機しているヘリコプターで脱出します。

 高所感とガンアクションの両方を同時に楽しめるVR。

 ただ、こちらも脱出成功、失敗以外に結果の違いが無いので、ゲームとしては今ひとつ。

 

●協力!GHOST ATTACKERS VR

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 ゴーストが住み着いた屋敷に潜入し、専用のガンでゴースト退治を行うガンシューティングアトラクション。

 2人プレイの場合、もう1人はタッチパネルを用いて、援護用のドローンを操作、ゴーストを足止めしたり、館内を照明で照らすなどで、援護します。

 全4ステージありますが、各ステージの制限時間やライフが無くなると途中でもゲームオーバーになってしまいます。

 ゲームスコアも表示されるので、ゲーマーにもやりこみの要素が多く、この施設の中では一番リピートしたいと思うアトラクションでした。

 

●オバケリアVR Creeping Terror

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 間もなく発売開始のNintendo3DS用ゲーム「Creeping Terror」のスピンオフアトラクション。

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 3DSゲームで主人公たちが探検する謎の廃墟。その廃墟でかつて行われた謎の実験とは...。

 プレイヤーは潜入捜査官の視界や意識とシンクロできる特殊なゴーグルを装着し、捜査官の調査を五感をもって体験します。

 視覚や聴覚以外も用いた、VRと最も相性が良いと言われるホラーアトラクション。

 

 

 今回、日曜日に1回目の体験をしましたが、その日は20名位の参加者。恐らく1枠での定員だとおもいますが、この場合70分の時間制限では6アトラクション全てを体験することはできませんでした。VRアトラクションはHMDの装着に時間がかかるのと、また「ハチャメチャスタジアム」「GHOST ATTACKS」「サークルオブセイバーズ」は1度に1人しかVR体験ができないため、お客さんの回転がかなり悪いです。

(その後、平日に一度行きましたが、1枠10人程度であれば全部を利用することも可能です)。

 この施設は、アトラクションを何回利用しても料金は同じなため、混雑時と閑散期ではコストパフォーマンスがかなり変わってくることが難点でしょう。

 

 また、各アトラクションのうち、ゲームとしてやりこみをしたくなるようなものが少ないのも難点。一度やればもう充分と感じてしまうアトラクションが多いのが残念です。

 これからのコンテンツの改修、入替えなどに期待したい施設でした。

 

www.adores.jp

 

おまけ:

 平日に行った時、なぜか他の施設アドアーズと全く無関係)で見かけていた方々がスタッフとして居るのを発見。びっくりしました。

 

東京ジョイポリス「Zero Latency VR」

 東京ジョイポリスに本日オープンした「Zero Latency VR(ゼロレイテンシーVR。第一弾タイトル「ZOMBIE SURVIVAL」)」。WEBサイトからの完全予約制ですが、無事に予約が取れたので銀猫(妻)とともに体験してきました。

 

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 受付を済ませたら、ロッカーに手荷物を預けます。

 銀猫は簪をしていたのですが、プレイ中落とす心配があったので、ヘアゴムを借りて髪をまとめ直し、またサンダルだったので、靴を借りて履き替えました。

 ロッカーの横にエントリー用の端末があり、そこで名前、メールアドレス、身長などを登録します(事前に登録することもでき、その場合は注意事項への同意だけでOK)。ここで登録したメールアドレスには後でスコアデータが届きます。

 

 ゲーム同時参加者は最大6名。しかし、今回2名が来なかったため4名でのプレイになりました。

 上官によるブリーフィングで、ゲームの設定や、銃の使い方、注意点などの説明を受けたら、いよいよ装備を装着。

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(施設内は撮影禁止なので、入口のパネルを参考に)

 約4kgのバックパック(中にノートPCがまるごと入っているらしい)を背負い、HMDとヘッドフォンを仮装着(まだちゃんとは装着しない)したら、フィールドに入場。

 

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 フィールドで初期の立ち位置を設定したら、HMDとヘッドフォンを装着。この時点ではデジタル的なフィールドが目前にあらわれています。

 HMDの下部に左右それぞれのピントを調整するレバーが有り、ここで適切な位置に調整します。ただし、かなりレンズが近いようでレバーを一番手前側にすると、瞬きの度にまつげがレンズに当たり違和感が。そのため、少し位置をずらす感じにしました。

 装着が完了するとスタッフが銃を手渡してくれます。

 この後、位置調整としてデジタル風フィールド上の自分の名前が表示されているエリアに移動。恐らくこの時点でプレイヤーのバックパックとエントリーネームをマッチングさせているのだと思います。

 

 調整が完了したら20秒間のローディング。この時間中に銃を試し打ちできます。

 ローディング終了とともにゲームスタート。画面が切り替わり、廃墟と化した工事現場のようなエリアになります。

 外周から少しずつゾンビ襲来。

 銃は「自動小銃、自動中型銃、スナイパー銃、ショットガン」を切り替えて使用。小銃と中型銃は弾切れになると自動補給(ボタンで手動補給も可能)。スナイパー銃とショットガンは1発ごとにポンプアクションによるリロードが必要です。

 

 ゲーム開始前のデジタル風画面、およびゲーム中画面は、公式YouTubeを参考に。


Zero Latency VR - Survival Trailer

 

 エレベータエリアの上で、エレベータのコントローラーを撃つと2Fフロアにも移動可能(移動にはしばらく時間がかかります)。上から見下ろす形で1Fのゾンビを狙い撃ちできます(ただし、上からやってくるゾンビもいるので背後に注意)。

 また、バリケードスイッチを撃つことで一時的にバリケードでゾンビを足止め、その間に撃ちまくることもできます。

 ゲーム後半になるとゾンビの数は次第に増加。中には、先に潜入した仲間の成れの果てと思われるゾンビや、大型のゾンビも。大型ゾンビは何発も叩き込まないと倒せません。

 ゾンビに何度も攻撃されダメージが0になると画面が白黒になり10秒間の行動不能に。

 ラストは、救援ヘリが来るので1F中央エリアに集合。ヘリで上昇しながらマシンガンで最後のゾンビ殲滅を行ってゲーム終了です。

 なお、銀猫は2Fから上手く降りられず、ヘリが出発するまでに1F中央エリアに到着できなかったそうです。その場合、戦闘不能状態になり画面には「ゲームオーバー」と表示されていたとのこと。

  説明ではゲームオーバーにはならないような言われ方でしたが、実はこのパターンだけ唯一ゲームオーバーになるようなので、今後参加する方はご注意を。

 

 ゲーム終了後、登録していたメールアドレスに結果の連絡が届きます。サイトにアクセスすると、参加メンバーのデータが表示されます(一部伏せ字にしています)。

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かなり細かいデータが記載されていて、反省会などの時に役立ちますね。

 

 さて、実は今回のプレイでは、ゲーム中、自分の位置が全くトラッキングされないという不具合(どんなに歩いても、画面が移動してくれない。しかし銃のトラッキングは正常なので、銃だけ歩いた方向に進んでいく)が発生。ゲーム途中でバックパックごと交換するという状況になりました。

 その間、ゲームの進行は一時停止していましたので、ゲームそのものの体験時間は短くはなっていませんが、しかしやはりこういう自体になってしまうと、一気に現実に戻されてしまいますね。

 まだ、オープンしたばかりでシステムが不安定(本国の方が、その場でメンテナンス対応などをしていました)なのは、この手の新システムアトラクションでは良く起こることなのでやむを得ないですが、早いうちに安定稼働するよう願っています。

(安定稼働すれば、現状30分おきの運用も、もうしこし短い間隔にできそうです)

 

 他にも無線のタイムラグが大きいことや、VRとして粗い部分などもありますが、しかしこれだけのリアルな体感ができるアトラクションは、日本には他には無いと思います。世界で見ても、もしこれを上回るとしたら、今月NYにオープンした「THE VOID」(これは、今回のようなシステムにさらにARが加わっているという話)ぐらいなのではないでしょうか。

 

 文章だけでは中々このリアル感は説明できません。ぜひ実際に参加してみることをお勧めします。

 

 なお、当初体力的な心配(何しろ私は40歳代後半)がありましたが、確かに機材は重いものの、それほど大きな動きをするわけではないので(走ったり、跳ねたりは禁止)大丈夫でした。銃を持つ腕が少し疲れたぐらいでした。

 また、銀猫が極度のホラー嫌いというのも心配でしたが、脅かすのが目的のアトラクションではないので、それほど怖くはなかったとのこと(でも、ラスト近くでゾンビに囲まれた時はすこし怖かったそうです)なので、ホラー嫌いでも安心して楽しめますよ。

 

ジョイポリス予約サイト:ZERO LATENCY VR