ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

次世代VRアトラクション「TYFFONIUM -CORRIDOR-」

 次世代VRアトラクションを標榜する、新施設が10月28日に、お台場・ダイバーシティ東京内にオープン。早速体験してきました。

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 施設の名称は、MRシアター「TYFFONIUM(ティフォニウム)」。MRとは一般的にMixed Reality(複合現実)の略称ですが、ここでは「Magic Reality」としています。TYFFONIUMを開発・運営しているTYFFON社は、米国ディズニーからも出資を受けていることもあって、「魔法」という言葉をここに取り入れているのでしょう。

 

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 ダイバーシティのショッピングモールの中に、ちょっと異質な雰囲気で佇んでいます。内部にも少々怪しい雰囲気のインテリアなどが展示されています。

(こういう雰囲気の施設なら、ダイバーシティよりも隣のヴィーナスフォートのほうがモール内の雰囲気とマッチしていたように思えます)

 

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 現在運用しているコンテンツは「CORRIDOR(コリドール)」。日本語にすると「回廊」ですね。

 5分間のショートバージョン(1人1300円)と15分のフルバージョン(1人2000円)があります。

 

 部屋に入り、リュックサック型PC、HMDを装備。そして、キーアイテムとなる「ランタン」を持ちます(2人で利用する場合は、1つのリングを2人で持ち、離れない様にしています)。

 室内は、クロマキー合成用の壁で囲まれていて、コンテンツがスタートすると、ランタンを持つ手や、2人の場合は同行者は実写の映像、それ以外はCG合成となります。

 

 ルートを指示する魔法陣と、開く扉に従い、各部屋を巡回。「CORRIDOR」という名前の通り、似たような廊下をグルグルと周ります。一度通った部屋と同じような部屋であっても、どこか違う奇妙な感覚や、ホラーVRですので所々に脅かしの仕掛けもあります。

 

 脅かしの仕掛けも趣向を凝らしており、他にはない面白いVRアトラクションです。ただ、体験した感想としては、残念ながらちょっと拍子抜けしてしまった点がいくつかありました。

 一つは、クロマキー合成特有の映像の乱れが所々あり、そこで現実に引き戻されてしまったことです。もちろんVRでその処理を行っているのは、ものすごい技術なのですが、しかし体験者としては、数年前のTV局で使用されていたクロマキー合成レベルにしか見えませんでした。今のTV局の合成映像に慣れてしまっている人には、どうしても見劣りしていまします。ただこれは使用しているPCの性能によるものなので、今後改善されていくことは間違いないでしょう。

 もう一つは、折角のMRを活かしきれていない感じです。多分、2人で利用すれば同行者の姿が見えるのでMRをより強く感じることができるのでしょうけれど、1人でりようすると、ランタンを持つ手以外は結局全てCGしか見れません。なので、残念ながら現段階ではフルCGのVR(ホラーではVRZONEの『脱出病棟Ω』、フリーローム系では『ZERO LATENCY VR』など)の方が、映像の乱れもなく没入感は高いと言わざるを得ません。

  また、ランタンを持つ位置で、明るさが変わると言われていましたが、残念ながらその実感を味わうことができませんでした。コンテンツのスタート時など数カ所で、ランタンを使用して装置を動かす必要があるのですが、これをもう少し頻繁に行えるようにしたり、出てきた何かをランタンの明るさで撃退できるとか、そういったものがもっとあっても良いように思えます。

 

  まだオープンしたばかりで、今後随時アップデートを行っていくとのことですので、そこは期待したいと思います。また、フルバージョンはストーリーが複数あるそうなので、別ストーリーを目指して(分岐箇所の目星はついています)、近いうちに再挑戦してみたいと思います。

 

  詳しい内容、予約は下記公式サイトへ。

www.tyffonium.com

 

TYFFON Inc. | ティフォン株式会社

 

 

#2017年12月30日追記
 新たに「床振動」の機能が追加になり、またエンドロールなど一部の演出が変更になりました。それに合わせ、利用金額もロングVerで2000円⇒2400円に値上げ。

 

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