幕張メッセで開催の産業技術展示会「CEATEC2019」
広い会場内には、最新の部材や技術などが試作段階のものから、実用直前のものまで様々な展示が行われています。
その中で主にxR関係で気になったものを中心に紹介。
主に産業用VRを製造販売しているフォーラム8社の、VR360°シミュレーター。
HMDはスマホVRタイプのもので、映像も簡易的なものですが、筐体そのものが横宙返りする事ができる、絶叫系VRです。
安全ベルト類の装着にまだ手間がかかってしまうのが難点ですが、今後改良されれば、遊園地などのVRシミュレーターとして楽しめるものになりそうです。
スイスブースにあったVR用装置。飛行する映像を見ながら、両手の翼にあるコントローラーを操作することで羽ばたく事ができるようです(未体験)。
NTTドコモが出資したMRゴーグル「magic leap」。サングラス型で現実世界とCGが違和感なくリンクできるのが特徴。マイクロソフトのHololensより視野角は広い(といっても完全に視界をCGで埋めるまでではない)。
現実の壁の位置と、ゲーム空間での窓の位置がピッタリと合っていて、HMDを装着していると壁に穴が空いて、その向こうから敵が飛んでくるように見えます。
横を向くと横の壁にもCGの窓があって、味方のロボットが応援しているのが見えました。
KDDIのARシューティング。銃の上にスマホのスコープがあり、その画面を覗くと敵が見えます。火縄銃という設定なので、玉の連射ができません。また、敵の弾を避けることも可能(基本のシステムは、ハウステンボスの「ジュラシックアイランド」と同じようです)。
写真はありませんが、KDDIもゴーグル型のMR「nreal light」を展示。magic leapに比べると機能や映像表現に制限があるものの、その分、一般の人でも購入できるような価格帯となっているようです。
バンダイナムコブースでは、マルチプロジェクタによる球体スクリーン投影で複数の観客が同時にVR映像を観覧できるシステムで、アニメと実写映像を違和感なく融合させる技術「BanaDIVE」を展示。
ナムコ時代から受け継がれる【小町シリーズ】として、表情コミュニケーター「ミライ小町」のデモンストレーションもありました。
でも一番人気は、ナムコのゲーム「ゼビウス」をAIによる学習で、自動的にプレイするロボット『Q-56(キューゴロー)』でした。このロボットの愛嬌の良さは、ナムコの血を感じますね。
他にも様々な技術展示がありました(専門家向けな技術も多く、そのあたりはちんぷんかんぷんだったりしましたが)。数年後、これらの技術が日常生活にどのように入ってくるか、楽しみです。