ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

イマーシブ・フォート東京

 昨日3月1日にお台場青海地区に開業したイマーシブ・フォート東京(以下IF)に妻と行きました。

開園は11時からでしたがちょっと早めの10時10分ごろ到着。既に開園待ちが100人ほど。昨日は開園時に少し混乱があったと聞いていましたが、特に目立った問題もなく。また、今日は風が強く外がかなり寒かったためか、10時35分にはチケット確認の上、施設内に入って待てるようになっていました。

11時のオープンまでここで待機。

 待機中はトイレに行くこともできるので(ちょっとトイレの場所が遠いのですが)、安心して開園を待つことができました。
 場所は旧ショッピングモールの「ヴィーナスフォート」の場所。ヴィーナスフォート時の内装をほぼそのまま、巨大な居抜き物件として使用しているパークです。

ヴィーナスフォート時とイマーシブフォート時の比較

 ヴィーナスフォートの閉館の話を聞いた時、てっきり建物の老朽化が理由だとばかり思っていましたが、どうも違ったようですね。居抜き物件を使うことでパークの内装コストを大幅に削減しています。ただし、その分耐用年数が短いと思いますので、IF自体あまり長期間の運営は考えていないような感じです(成功したら別の場所で移転させるのでしょう)。

江戸花魁奇譚

 最初に予約していた『江戸花魁奇譚』へ。IFのアトラクションの中には3つほど、通常のワンデーパスだけでは利用できないものがありますが、その中でも1人プラス9,000円という高額な追加料金が必要なアトラクションです。

 IFのパーク内装がヨーロッパ(特にイギリス)をモチーフにしているため、そこで「江戸」の町並みは違和感が出るのではないかと思いながら、受付に行くと、そこは他のIFエリアと全く変わらないまま。

この扉の先に何があるのか…書けません

 ふしぎに思いつつ受付を済ませると、誓約書への署名を求められます。曰く「場内での一切のネタバレ禁止」。
 …ということなので、ここからは内容については書くことができません。しかしながら、公式ホームページや、IF内で配布されている新聞(ガイドマップ)という誰でも見れる場所に、極わずかながらストーリーが記載されていますので、内容はそれを参照しましょう。

江戸花魁奇譚のストーリー(公表されているもの)

 終演後はアトラクションをイメージした部屋で、ワンドリンクサービス。ぶどうジュースかザクロジュースを選べました。瓶がなかなかオシャレです。

 体験の感想ですが、ものすごく濃密な、没入体験型のアトラクションでした。1回の公演あたり参加者は30名ほどなのですが、それに対してアトラクション内の役者が15名ほど。いわゆるイマーシブ型シアターは他にも西武園ゆうえんちの「~豪華列車はミステリーを乗せて~」(製作はIFと同じ会社)などがありますが、観客人数に対して役者が多いことは、その分役者が細かく観客をフォローできるということ。「このアトラクションは全員参加者、絶対に傍観者は1人も出さない」という気概を感じました。
 その分人的コストはかなり必要なので、1人9,000円という高価格帯設定も納得です(ちなみに他の2つの有料アトラクションは、1人3,500円の追加料金)。


イマーシブ・ストーリーズ

 有名な童話「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにした、ウォークスルータイプの映像アトラクション。

 2つのストーリーがあり、入場時に選択します。「兄妹」コースはいわゆる「ヘンゼルとグレーテル」のよく知るストーリー。ただ、一部に謎が残ります。もう一方の「魔女」コースを見ることで、その謎が解消します。ですので、利用する際は「兄妹」→「魔女」が良いと思います。


パーティ・フェスタ!

中央ステージで開催されるミュージックエンタメショー。

 ダンスパートでは観客も巻き込んだものになっています。

 

スパイ・アクション!

 開催時間が公表されていないアトラクション。突発的に開催ということになっていますが、開催前になると付近の通行が規制されるので、すぐにわかります。

 スパイとエージェントによる白熱のアクションストーリー。時々観客が巻き込まれて人質にされたり、観客と思っていた人が役者だったり。

 

 

その他のアトラクション

 「【推しの子】 イマーシブ・ラリー」は、IF内を周遊して、海外公演中のアイドルからの謎を探すと、ステージショーの場所と時間が明らかに。ただ、ここで妻の体力が無くなってしまったのでショーは観ずに退園しました。他にも通常アトラクションとして「第五人格 イマーシブ・チェイス」「ジャック・ザ・リッパ―」などもありますが、これらは、妻が絶対NGのホラー系のようなので体験せずでした。いずれまた別の日に体験したいと思います。

 

飲食・物販

今回は昼ご飯を「ザ・キャバレー」で。他のエリアでショー開催中に行ったので待ち時間はまったくなかったのですが、食事後には長蛇の列ができていました。タイミングによって混雑度はかなり変わるようです。

公式サイトにはメニューに価格が記載されていないのですが、かなりお高いです。再入園制度もないため強気の設定ですね(ただ、再入園できたとしてもIF近くにはお店が全然ないのですが)。

 グッズショップには各アトラクションのグッズがあります。和柄のものはほぼ「江戸花魁奇譚」デザイン。一部にはアトラクションを体験していないとわからないグッズもあるかも…。

 

 IFの施設内に休憩スペースがたくさんあり、人通りが少ない場所も多くあるので人混みに疲れたときにはいくらでも休憩できます。また、未使用エリアも結構多くあるようなので、今後追加アトラクションがあるかもしれません。

 

 先の「江戸花魁奇譚」は特殊としても、総じて値段は高めです。
 これだけ大規模に「イマーシブシアター」を売り込んだパークだけに、ここであまり安い価格で展開してしまうと、一般の方にとっての「イマーシブシアター」の基準になってしまい、他の「イマーシブシアター」を展開している団体にとっても値付けに苦心することになるかもしれないのでその点では、高い値付もやむなしかなと。
 ただ、ストリートショー系を除いたアトラクションを有料化する代わりに入園券制度があると嬉しいかなとも思いました。

 

 懐かしのヴィーナスフォートが新たな形で蘇った新パーク、今後の展開も気になります。

 

【追記】
 かなり厳格なネタバレ禁止対応をしている『江戸花魁奇譚』ですが、下記、宮迫博之氏のYouTubeチャンネルでは結構なネタバレがあります(公式がよく許可を出したなと思うレベル)。どうしても雰囲気を知りたいという方はご自身の判断でご参考に。

www.youtube.com