ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

あらかわ遊園:XR観覧車『光のクジラと空の遊園地』

 あらかわ遊園にて「XR観覧車『光のクジラと空の遊園地』」が、3月の月・木曜日限定で開催。時間を作って体験しに行きました。開発したのはこれまで様々なVRアトラクションを手掛けているハシラス社です。

 受付にて簡単な操作方法と注意事項の説明を受け、MetaQuest3とコントローラーを受け取り乗車。

 最初にコントローラーを観覧者内の専用ソケット(磁石でセットする形です)に設置しXボタンを押してからゴーグルを装着します。Quest3のビデオパススルー機能が作動しているのでこの状態でも周囲を見渡せます。

 

 コンテンツは観覧車が4分の1ぐらいの位置に来たタイミングでスタート(それまでは、画面内にカウントダウン表示が出ています)。あらかわ遊園周辺の現実世界に、デジタル映像が合成された風景が目の前に出現。デジタルの魚がゴンドラ内〜外へと泳ぎだします。頭を結構大きく動かしてもほとんどズレはありません。万一ズレが気になったときはコントローラのXボタンを押すことで、位置調整が行われます。

プレスリリースより画像引用

 しばらくはデジタルの魚があらかわ遊園内や周辺のガイド。一通りのガイドが終わった頃(ほぼ観覧車が最上部に来た頃)、隣を流れる隅田川から大きなクジラなどが出現します。まさに水面から飛び出してきたような感じで現実とCGの境目がほとんどわかりません。ここから物語が急展開するのですが、その先はネタバレになると思うので、書きませんが、気がつけばそれまで見えていた現実世界はいつの間にか消えて、完全に仮想世界の中に入り込んでいました。この仕掛けはビデオパススルー方式のHMDであるQuest3ならではと言えるでしょう。

 なかなか言葉では表現できないのですが、一部の内容はプレスリリースに動画がありますので、参照ください(ただしやはり平面映像では本来の迫力はわかりませんが)。

www.youtube.com

 

 残り4分の1を過ぎたあたりでエンディング。ゴンドラのガラス面にエンドロールが流れていき、コンテンツ終了。コントローラーとゴーグルを外して下車します。充分な時間が確保されているので、慌てずに降りましょう。

 なお、乗車するゴンドラは、ガラス面にマスキングテープでデザインが施されていて、これがHMDの細かい位置を認識するマーカーになっています(現在の「ゼロレイテンシーVR」などフリーローム系では良く使われています)。XR観覧車に対応しているのは全ゴンドラではなく、一部のみ。そのため(他にもバッテリーなどの要因があると思いますが)1時間に3組(1〜2名)までしか体験できません。平日なのでいまのところはそこまで混雑していないようですが、確実に利用したい場合は朝に実施している抽選で時間枠を確保しましょう。

 料金は通常の観覧車乗車料金大人400円(またはフリーパス)+400円。乗り物券もしくは現金での支払です。

 

 今回は体験できる日程が限られていますが、たぶんこれは「ノウハウを収集するためのロケテスト」なのではないかと思っています(この観覧車以外では使えないコンテンツですので、今回だけで終わってしまうのはもったいなさすぎます)。後日、更にブラッシュアップして沢山の方が体験できるようになることを期待します。