現代渋谷に出現した妖怪・九尾。人間と"もののけ"が互いに競い合っていた時代を蘇らそうと、今ではひっそりと物陰に暮らしている"もののけ"達と人間に、九尾が謎勝負を挑んできた…。
「場を仕掛けるクリエイティブカンパニー」を掲げる株式会社BAKERUが18日より渋谷に物語体験型店舗「XTALES(クロステイルズ)」をオープン。その第一弾コンテンツ『渋谷もののけスクランブル』に参加しました。
公式サイトからチケットを購入、クロステイルズの店舗で小冊子を受け取ります。謎解きにはこの小冊子と、スマホアプリ「LocaTone」を使用します。「LocaTone」は、位置情報などを使用して、特定の場所に行くことで音声コンテンツを楽しめるアプリです。
プレイ前でもマップは表示することができるので、今回の謎解きで歩き回るエリアを概ね予測できます。ただし、詳細な場所については実際にその場所に、適切なタイミングで行かなければわからないようになっています。
店舗の前でオープニング音声を聞いて、ゲームスタート。
最初の目的地は音声(及び画面)にてこのマップ上のマークを直接指示されているので、迷うこと無くたどり着けます。
その後は、直接マークを指定される場合の他、謎解きによってマークが導き出される場合、文章で進路が指定されている場合など、いくつかのパターンがあります。
AR撮影機能もあり、遭遇したもののけとの記念撮影もできるようになっています。
謎の詳細についてはネタバレになるので控えますが、前半は誰でも比較的簡単に解けるものになっています。後半はそれなりに難易度が上がってきますが、いわゆる謎解きマニア向けな難易度のものはほとんどありません。どうしても詰まってしまった場合はヒントサイトも用意されています。ヒントを見れば恐らく誰でもクリアすることは可能でしょう。各ポイントも比較的順々に進む形なので、目的地を間違ったりしない限りはほぼ一筆書きのような形で回れます。行ったり来たりではない分、それほどの距離は歩きません(坂道が多いので、それでもかなり体力使いますが)。
ただ、他の街歩き型謎解きでもよくあるのですが、次第にアイテムが増えていくと、だんだんアイテムの取り回しが大変になってきます。さらに複数アイテムの組み合わせや工作系が入ってくると、どこかで場所を確保したくなるのですが、渋谷の街は人通りも多く中々そのような場所がありません(どうしてもじっくり腰を据えて考えたい時はカフェなどに行くのもありですが…)。
私の謎解きの結果は、後半2つほどヒントを貰った上で、3時間ほどで無事エンディングを迎えることができました。
ストーリーの中では、渋谷の歴史についても語られており、今では全く様変わりした渋谷の街がかつてどんな感じだったのかをイメージすることができます。
気になるのはエンディングを見た上もまだ、LocaToneのシナリオ達成率が79%ということ。恐らくは、間違った場所に行ってしまった時の音声コンテンツがあるのだと思いますが、それも聞いておくべきなのか。それとも実はさらに別のなにかが残ったままなのか…。
中々、楽しいコンテンツでしたので、気になった方はぜひ、時間と体力とスマホのバッテリーを用意して挑みましょう。