万博2日目。今日は朝イチから。東ゲートに比べて西ゲートが圧倒的に空いているという情報は得ていたものの、ホテルの最寄駅が地下鉄中央線の堺筋本町駅なので、迂回して桜島駅に行くよりはそのまま夢洲駅に行く当初のルートで。07:30頃にホテルを出て、夢洲駅には08:10到着。それなりに前にも人は並んでいるものの、思ったほどではなく。08:15に待機列最後尾。08:40に待機列から一定人数がゲート前の検査列に移動する中に充分間に合いました。

ここでは、ひっきりなしに「スマホチケットの方は今のうちに入場用QRコードをスクリーンショットしておいてください」とアナウンスが有りました。我々はプラスチックカード型のチケットなのでそのまま。09:00に開場、入場できたのは09:09でした。
ロボット&モビリティステーション
最初のパビリオン予約の時間まで少し時間があったので、エンパワーリングゾーンをぶらぶら。

入場予約不要で待ち時間なく入れるタイミングのうちに、ロボット&モビリティステーションを見学。



自律型バイク(傾けてもちゃんとバランスを保ったり、所有者などの動きに合わせてちょっとしたダンスのようなことも可能)や、表情認識で対話してくれるロボット、視覚障害者を自動で案内するガイド機能付きのキャリーケースなどが展示されていました。
このパビリオンの隣にグリーティングや記念写真が取れる「ミャクミャクハウス」があり、ちょうど出たところで、ハウスに入るミャクミャクさまとすれ違いました。朝イチだけはゲート近くでグリーティングをしているようです。
三菱未来館

最初の予約パビリオンは三菱未来館(建物の写真は撮り忘れましたので看板だけ)。三菱グループは日本での万博のたびに「三菱未来館」という名称でほぼ毎回出展している常連。今回は「いのちの始まり、いのちの未来」を探るべく、時空を超えて移動するシャトル「JOURNEY TO LIFE」に乗って、深海から生命の出現を探り、そこから未来の火星への移住計画までを旅するという内容のシアター形式(シアター内は撮影禁止)。プレショー映像を見た後にメイシアターへ。座席は固定されており、音響振動により演出効果を高めるタイプ。
利用した他のパビリオンや聞いた話だけですが、どうやら今回の万博には「モーションライド系」のシアターは無さそう。安全面や故障のことを考えると万博では採用が難しいのかもしれません。
こちらのパビリオンでは、シアター以外の展示は若干のパネル展示があった程度でした。
コモンズF
コモンズの中で一番小さな建物で、2カ国のみ。




カザフスタン共和国は伝統的な天幕の中で上映する映像と、ドナーなどから摘出した臓器を移植までの間、維持し続けるための装置ALEMの展示。アルメニア共和国は、自国の文化や産業を模型上へのプロジェクションマッピングで紹介する展示を行っていました。
実はもう1カ国「ブルネイ・ダルサラーム国」のエリアもありましたが、開館が間に合っていない模様で、パーテーションで区切られ入れない状態でした。こういった小さい出展国だけでなくネパール館など、それなりの規模の国のパビリオンでもまだ工事中のところがありました。

夜の地球 Earth at Night

大漁旗はためき、少々付近から浮いた感じのありますが、外見の派手さに反して、内部は至って真面目な、日本の伝統工芸品展示パビリオンです。



メイン展示は、輪島塗で作られた地球儀や地図。土台の木地から漆塗、沈金、蒔絵などの職人が分担して精巧に作られた地図が、夜の地球を荘厳に描き出しています。写真では表現しきれないのでこれは是非現物を見てほしいですね。
展示の前後ではこの地球儀がどのように作られたか、またその他の伝統工芸品についての解説などもあります。
モナコ公国


モナコといえば、小国ながらカジノとF1と大富豪の国のイメージ。しかし、逆にその財力を使って、様々な環境保全に力を入れていることをアピールしています。2つの建物に挟まれたエリアは庭園になっていて、小さい国ならではの庭園手法が取り入れられているようです。




すだれの中に隠れた様々なアイテムを手に触れて感触を体感すると同時にそれと連動して映像が反応していく展示や、モナコの名所や、大公の自動車コレクションなどを360度見学できるVR双眼鏡、深海生物を表現したタワーなどの展示がありました。
ガスパビリオン おばけワンダーランド

入場後に当日予約ができたパビリオン。人間界とおばけ界の通路をみつけたおばけ「ミッチー」の案内で、おばけたちが楽しく過ごすテーマパークの中に入っていくパビリオン。



30人ほどのゲストが「バケルゴーグル(meta Quest3)」を装備すると、自分や他のゲストもみんな、おばけに変身。「何でも欲しいものが手に入る」というテーマパークで、飛び交う玩具などを隙なだけ手で取っていく内容。
ただし、みんながみんな好き勝手に欲しいものを手に入れていったため、その代償が出現して…。最後はそのボスを退治するまでのストーリー。
途中までは現実世界とCGが合成されたMR映像で展開しますが、いつの間にかCGだけのVR映像に変化しています。
終了後、次のシアターで、今回出現したボスの正体と、それを退治するための力が何だったのかについての解説があります。ガスパビリオンということで、ガスにまつわる最新技術をわかりやすくゲームの形に表現したアトラクションでした。
ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』
お昼時間になって来たので、ガスパビリオンの近くのORA外食パビリオンへ。食にまつわる展示(ロボット給仕や、飴・チョコ細工工芸)の他、1Fには様々なテイクアウトショップが並んでいます(会期中固定のショップと、入れ替わりのショップがある)。



今回は伊藤ハム米久ホールディングスの「宴バーガー」を注文。ちなみに妻は矢場とんの味噌カツライスバーガー。



宴バーガーは、ソイミートを使ってお好み焼き風の味付けにしたバーガー。かなり大きいのでこれ1個で充分満足できました(値段は1300円。安くはないが、都内だとバーガー1個1000円超えはよくあるので、むちゃくちゃ高いというほどではない)。
食事場所も目の前の大屋根リング下などに多数の椅子があり、どこかしら空いている(特に昼は日陰から埋まってきますが、それでも空き場所は難なく確保できました)ので、そこでゆっくり食べられました。
コモンズB
ドミニカやジャマイカなどが出展しているコモンズB(24カ国)。




ジンバブエではVR体験エリアに行列。体験エリア以外の展示や奥のシアター部分は並ばずに入れました。

一時期超インフレが起きたことで名前が知られている国ですが、こういった国でもIT技術の普及が進んでいる感じです。


X(旧twitter)での政府観光局日本語アカウントが人気(総人口よりフォロワー数が多い)ナウルは、「箱とか展示」「なにもない」と発信していましたが、実際は箱以外にも展示品がありました(ただし、メイン展示品を置くであろうテーブルには何もなく、スタッフさんのテーブルとして使われていましたが)。
GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION

バンダイナムコのGUNDAM NEXT FUTURE PAVILION。完全予約制のパビリオン。ただし、当日予約が朝イチだけでなく、時間を区切って一定数開放されるシステム、今回12時のタイミングで取得できました(開放時間はパビリオン前に掲示)。他のパビリオンは皆朝イチに全部発行してしまいますが、同じような方式を採用してくれると有り難いですね。



戦争が終わって、ガンダムが軍事利用から平和利用に転換された未来の世界。夢洲からの軌道エレベータに乗り、コロニーでの自給自足の環境などを見学するツアーに参加するという設定。本来、軌道エレベータは赤道上に設置しなければいけないのですが、そこは大阪的なノリで有耶無耶にしていました(笑)。



コロニーでのスペースデブリ回収作業を見学中にトラブルが発生、それを無事に解決してパビリオンは終了となります。後ろ姿のガンダムは、出口側からしか見ることができません。
プレショー>エレベータホール>エレベータ>コロニー>脱出と、各シアターをスムーズに流れるような演出で、一切お客さんを滞留させない運営は、テーマパークやゲームショーなどで大人数をさばくノウハウを持っているバンダイナムコならではのようにも思いました。
その後の休憩中、よしもと館のステージでお笑いライブをやっていたのを少しだけ観覧。時々客席からお客さんを舞台に上げて、ネタに参加させるタイプでしたが、立候補する人は関西人が多いのか、プロ並みのボケをするお客さんが多かったです。


正しいかどうかは知らんけど。
西ゲート広場で早めのお土産購入。漆塗りのミャクミャクは165万円!でもきっと売れるんでしょうね。クロネコヤマトの集配受付場所には、巨大なクロネコの展示も。


カンボジア


数少ない【実際に行ったことがある国】であるカンボジア。


アンコールワットと、コーケー遺跡のピラミッド模型の展示。コーケー遺跡は行っていないので機会があれば行きたいものです。このほかは名産品の展示など。また、物販コーナーでは銀細工や胡椒の瓶詰めなどの販売も。
チリ
開幕日には開館が間に合っていなかったチリは16日に開館したばかり。
展示は至ってシンプルで、チリの伝統的織物「マクン」の紹介がほぼ全面。



200人の職人による、すべて手織りというマクンが、工業的な木造建造物を彩る形で配置されていて、なかなかの迫力でした。
コモンズC
コモンズCは10カ国。パナマは3面シアターで風景などを上映。パナマ運河で名前だけは知っているけれど、国自体はあまり知りませんでした。




イスラエルはエルサレムにある「嘆きの壁」。タブレットで祈りを入力すると後日それが「神様への手紙」として壁に挟み込まれるとのこと。



ウクライナ。お店を模したスペースで貸し出されるハンディスキャナで展示物のバーコードを読み込むと、その展示物にまつわる様々な、「現在のウクライナの状況」が画面に表示されます。例えばトランクのバーコードは、戦果から逃げ延びた人々の話でした。美術品をスキャンすると、博物館などから強奪された品々の紹介など。現在まさに起きている重い現実を思い知らされます。
ペルー

マチュピチュなどを中心とした紹介。実はコロナがなければ行く予定だった場所。




新たなクリエイターがペルーの伝統的衣装をアレンジした服や、織物、比較的最近(1987年)大量の副葬品とともに発見されたシパン王墓に関する展示。
マレーシア

全面が竹細工で構成されたいかにもアジア風のパビリオン。



マレーシアの伝統的な屋台を再現したコーナーや、これからのマレーシアの発展にむけたイメージジオラマのあるホールを抜けると、マレーシア国内の先端企業の紹介エリア。その先の螺旋階段の中心には、竹などの細工で作られた「調和の樹」。、マレーシアでの未来の生活をイメージしたアニメーションシアター(キャラクターがちょっとディズニーっぽい感じ)と続きます。さっと回れる感じの構成のためか、夕方には待ち時間なしで観覧できました。レストランや物販フロアもあり、こちらは時間帯によってはかなり待ち時間があったようです(夕方だと品切れも多くあった感じ)。
サスティナブルフードコート 大阪のれんめぐり~食と祭EXPO
夕食は一時期有料席の是非でSNSが炎上した、大阪のれんめぐり~食と祭EXPO。大阪の名物13店舗が集まったフードコート。試しに有料席を予約していました。確実に座席が確保されていること、ミネラルウォーターが1本サービスであること、お土産にバッジがもらえることだけでも1人550円は特に高いという印象がはありませんでした。
今日はそれほど混雑していない日だったので、メリットを享受できませんでしたが、専用のリストバンドを装着することで、各店舗のオーダー列が混雑していても、専用の「ファストレーン」から優先して注文できるという特典があります。これは混雑時には最強のメリットになるでしょうね。

写真を撮り忘れましたが、今回は、豚かつ牛かつくれおーるの「そびえ立つかつ丼」(1800円)を注文。分厚いトンカツが、ガッツリ乗った重量級の丼。仕入れにこだわっているとのことで美味でした。
パナソニックグループ「ノモの国」

最後は予約していた「ノモの国」。



クリスタルを持ち、最初のエリアで石柱にかざすと様々な音が流れます。これをどのように体験していたかかが記録され、次のエリアでの性格診断に反映されているようです。診断した「ココロ」は蝶の形となり、次のエリアでは光る球体を仰ぐことで、蝶が羽ばたいていく仕掛け。



参加者みんなの蝶が羽ばたくとそこで何かが起こります。



シアター後のエリアでは、クリスタルと交換でもらえるカードを使って他のゲストと様々なアクションを起こせるテーブルや、太陽電池、食物プラント用の最新肥料などの現物展示がありました。
20:45頃、東ゲートより退場。昨日より30分早かったので電車に乗れたのも多少早く10分かからずでした。


海外の小規模のパビリオンでは、共通フォーマットのパンフレットを配布している国が多くありました(逆に大きなパビリオンほど配布していない感じ)。発行部数が少ないので、品切れになっているところも多かったですが、結構な数を収集できました。
またスタンプも、「数分だけでも必ず見学したパビリオンだけ押す」という個人的ルールで100以上(一部、1箇所で複数スタンプがあるパビリオンもあり)集めることができました。結構な成果だったと思います。
ただ、やはりパビリオンの数が多いので、頭の情報処理能力が追いついていません。まだ読めていないこのパンフレット類をじっくり読んで復習したいと思います。