スカイツリータウン・東京ソラマチのスペース634にて10月11日〜11月9日まで開催中『ホラーにふれる展 -映画美術の世界-』に行きました。

これまで全国各地で様々なお化け屋敷を手掛けてきた松竹お化け屋本舗が、松竹のホラー映画作品を生み出した美術スタッフの協力のもと、お化け屋敷やホラー映画のセットの裏側を、見て触れて楽しめる展示会。以前、新潟の博物館で開催された展示会がパワーアップして東京にやってきました。

会場内は少々薄暗いのですが、脅かしは基本ありません。丁寧に扱えば、置いてある岩などを動かしても問題ありません。重そうに見えますが、実は発泡スチロール製だったりするので軽々運べます。



血の手形がついたガラス窓や、不気味な風呂、昭和40〜50年代に多く見られた団地風の廊下には、まさに壁を通り抜けようとしているお化け。



空き家アパートに住み着いたというナニ者か。なにか曰くがありそうな祠の近くには藁人形(よく見ると目玉あり)。



あの子とに一緒に押し入れに入ったり、排水口から手を出してみたり、影女と仲良くなったりするというような、体験型の展示がたくさんあります。いくつかは外に設置されたカメラの映像を見ながら仕掛けを動かして、通りがかった人を脅かす事ができる展示もあります(やり過ぎにご注意を)。
どの造形も本格的で、本物にしか見えません。しかしちょっと視点を変えただけで、そこはベニアだらけの「映画セット」であることがわかります。


でもなぜか、そのセットのバックヤードのわかりにくいところに巨大グモが隠れているというような遊び心もあります。


後半は、映画美術に関する様々な展示パネル。これまで映画やMVなどの撮影で作り出したセット(ホラーに限りません)の解説がありました。


お風呂場にいた妙にリアルなGが、実はアニメで有名なスタジオ「ぴえろ」が制作したものだったり、今回の展示会が開催直前まで展示物が揃って無かったなど、かなりマニアックな内容の解説もありました。
基本的に私は、お化け屋敷は苦手なので、あまり怖くないレベルのお化け屋敷にしか入れませんが、裏方を見るのが好きなので、こういった展示は楽しいですね。