自宅から頑張れば散歩で行くことも可能なエリアの椎名町駅〜東長崎駅に、手塚治虫が住んだことから多数の漫画家が住むようになったことで、後に「マンガの聖地」と呼ばれるようになったトキワ荘の跡地があります。その跡地にほど近い公園内に今年オープンしたのが『豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム』。
付近の商店街には開館を祝うバナーが沢山掲示されています。ただ、新型コロナの影響で実際のオープンは7月にずれ込みました。入館は無料ですが、現在は事前予約制です。
残された資料や当時住んでいた方々の記録を元に再現された「トキワ荘」。
当時のように「ギシギシ軋む階段」を登った2Fには、山内ジョージ氏や水野英子氏が住んでいた部屋や、便所、共同炊事場の再現エリアと、展示施設、体験コーナー(現在は休止中)などがあります。
1Fはトキワ荘ゆかりのマンガや書籍が展示されている「マンガラウンジ」(現在は展示のみですが、将来は自由に読めるようにするようです)、マンガ関連の各種展示フロアになっています。
館内は、2Fの一部のみが撮影可能。1Fや2Fの資料展示部屋は撮影禁止です。
現在はまだ暫定的な開館といった感じがありますが、それでもかなり貴重な展示物もありました。まだ収蔵品の収集などを行っているとのことなので、今後はさらに展示物などは増えていきそうです。
マンガミュージアムのある公園には公衆トイレも新設されました。このトイレの外観パネルには漫画の擬音が散りばめられていて、ちょっと変わった雰囲気です(また奥の壁には豊島区がアニメイトと制作した「池袋PRアニメ」のワンシーンをあしらっています。
公園内にはトキワ荘のモニュメント。こちらは2009年に完成。
本来の跡地にもモニュメントがあります(2012年完成)。以前はシンプルな看板があっただけと記憶していますが、いまは立派なものが設置されています。
最寄り駅の一つ、東長崎駅の駅前交番も実はトキワ荘デザイン(2019年完成)。
この他にも、マンガミュージアム開館以前から、トキワ荘関連のモニュメント、施設などが近隣に設置されていました。ミュージアムを訪れた際にはぜひこれらにも立ち寄りましょう(ミュージアムなどで散策マップの配布もあります)。