上野の国立科学博物館で3月3日まで開催中の特別展『明治150年記念 日本を変えた千の技術博』に行きました。
明治から現在までの様々な技術の変化を時代に沿って展示しています。
展示は沢山(千個?)あるので、その中から気になったものをいくつか。
メートル原器、キログラム原器を日本に運び込むための容器。運搬船が途中で沈没しても中の原器に影響がないようにするため、ものすごく厳重な容器になっています。原器は写真などで見たことがありましたが(レプリカも隣に展示)運搬容器は初めて見ました。
最古級(大阪の日本生命保険本店にあった国内3番目)のエレベータのカゴ実物と、エレベータボーイのマネキン。
かつて、この科学博物館に展示されていたが、リニューアルのため展示エリアがカゴもマネキンもそのまま閉鎖区画になってしまい、最近その閉鎖エリアから発掘されたというもの。ひょっとするとこの科学博物館には他にも忘れ去られた展示物が他にもあるのかも...。
初期の電気掃除機。なんだか最近の電気掃除機の形がどんどんこれに似てきた気がします。
日本初のブルドーザー。戦時中に1ヶ月で開発、戦地に送られた中の1台で、これはフィリピンで稼働し、戦後米軍によって海中投棄。しかし、船舶航行の邪魔になるとのことで引き上げたところ、エンジンがそのまま稼働する事が判明。オーストラリアの農場に買い取られ、そこで活躍していたところ、偶然コマツの社員が発見、買い戻して日本に里帰りしたというもの。
小惑星イトカワから様々なトラブルに負けず試料を持ち帰った「はやぶさ」のイオンエンジン運用記録。内容は読んでもわかりませんが、エンジントラブルが発生した時の記録だそうです。
単なる技術の展示だけでなく、その展示物の「いわく」も語られているので、中々に濃いものでした。
今はまだ比較的空いていますが、特別展は会期後半になると混雑しやすいので行くなら今のうちです。