「地上にいながら航空・世界旅行の体験を味わうことのできる世界初のバーチャル航空施設」として、2016年12月にオープンしていた”FIRST AIRLINS”。
なかなか行くタイミングがなかったのですが、今回始めて妻と利用しました。
"池袋国際空港"の場所は池袋西口から徒歩5分程度の雑居ビルの8F。「こんなところに?」と思うような場所にあります。
搭乗カウンターで予約名を伝えると、搭乗券とパスポート(風のスタンプカード)をもらえます。今、実際の航空券はどんどん電子化されているので、紙の搭乗券は逆に楽しいですね。
受付を済ませたら、すぐに搭乗機に案内。保安検査も出国審査もありません(笑)。
機内の様子。外部モニターに外の風景が映っています。窓っぽくないのはご愛嬌。
CAからの案内(本当に旅客機が離陸する前のアナウンスとそっくり。非常脱出設備の説明もある)の後、テイクオフ。
離陸中は正面モニターにはコクピットからの映像が流れ、横のモニターも離陸中風景が流れます。また、座席(本物の航空機のビジネスクラス座席)にはスピーカーが仕込まれていて、機体の振動を感じます。
離陸が完了すると、全員にGearVRが配布され目的地の観光案内と称して、ニューヨークの観光地を360度撮影した映像を楽しみます(curiosity株式会社製の「VR TRIP」)。映像は比較的よくあるタイプですが、目的地を事前体験するためには十分。ただ一部(2016年時点の撮影機材故に)画質が低いシーンがあったのがちょっと残念。今後のバージョンアップに期待です。
約15分の体験後HMDを外すと、搭乗時に殺風景だった座席左側の壁と天井部分にプロジェクションマッピングが行われていました。より機内感が高まります(また、プロジェクションマッピングならではの驚きの演出も…)。
VR体験後は、機内食タイム。目的地に合わせた本格的な料理が提供されます。
今回はニューヨーク線なので、いかにもアメリカといった食事でした。
ワンドリンク(一部アルコール含む)と、デザート時のコーヒー、紅茶は無料です。
食事のラストでは、タブレットが配布され、先程のVRで体験した映像などを別のナレーションで改めて視聴。VR時よりも丁寧に場所の説明があるので、実際にこれから現地に旅行したいという人には事前勉強にもなります。
食事を終えると、いよいよJFK空港へ着陸。離陸時と同じく、映像や音で雰囲気を盛り上げます。
約110分の旅はこれで終了。機内から出ると、一瞬で池袋に戻ります(笑)。
VR映像そのものは、(最近技術進化が激しすぎるので)現在では陳腐化してしまっているのが否めないのですが、現実での演出がかなりしっかりできているので、本当に旅行しているかのようなバーチャル体験を楽しめました。
他の国や、時空を超えた旅という別コンテンツもあるので、それはまた別の機会に体験してみたいですね。
なお、HISと提携していて、本当の旅行を申し込む際に、FIRST AIRLINESの搭乗券を持参すると、そのまま割引クーポンとして利用できるというサービスもあります。旅行前に体験して、その後に本当の旅行をするというのも楽しそうですね。