お台場・ダイバーシティ東京プラザに『バーチャル旅行展』が開設されていました(2021年9月16日〜2022年1月10日)。
場所は4F(TyfoniumやHexaRideのあるフロアの1つ下)です。
この施設では㈱ワールドスキャンプロジェクトが展開している3D-VR映像視聴システム「3D DIVER」を使用した遺跡などのVR観光を体験できます。
1コンテンツ300円。概ね10分ぐらいの体験時間です。
今回は『カルナック神殿』を体験。
装着するW.S.P 3D GOGGLES(スマホ装着タイプのVRゴーグル)は、瞳孔間距離・視力調整が可能。
上映映像は、各遺跡をドローンなどで撮影し、一度3Dスキャン変換されたデータの中をガイドに合わせて自動で進んでいくもの。3dofなので頭の向きのみ自由に動いて風景を眺められます。
直接撮影した実映像データではないため、3Dスキャンデータ特有の歪みや、変換時のエラーオブジェクトなどが結構目立ちます。予めそういうものであることを理解していればよいのですが、何も知らずに初めてVRを体験する人にはかなりキツイ映像になっているように思います。
300円と格安なので気楽に体験できるのですが、体験した人が「VRはこの程度のもの」と認識しないかちょっと心配です。
ただ、現実には立ち入ることのできない遺跡内部なども見ることができるので、資料的な価値はかなり高いと思います。
本来の3D DIVERは、学校などの教育用で廉価で体験させるという目的なので、これで十分なのでしょう。
ただ使用している3Dデータそのものは、ちゃんとした(せめてOculusQuest2レベルの)VRゴーグルであれば、もっと自由に動き回れるようなコンテンツも作れるようになっているように思います。
施設展開するのであれば、やはりもっとクオリティの高いものにしてほしいというのが素直な感想です(クオリティを高くするとその分、体験のお値段は高くなるでしょうけれど)。
なお、この施設では体験コンテンツと連動したお土産物の販売も行っています(体験せずにお土産だけ買うこともできるようです)。