羽田空港・天空橋駅上に最近オープンした「羽田イノーベーションシティ」内で開催されているMR&イマーシブシアター「羽田出島 DEJIMA by 1→10(ワントゥーテン)『The Heart of ZIPANGU』」を体験しました。
NTT docomoが、MagicLeap1を用いたコンテンツとして進めている【docomo XR】の協業イベントの中のひとつ(以前体験した『code name: WIZARD』や『トーキョーゴジラミュージアム』もその一環)です。
忍び装束のスタッフにMagicLeap1を装着してもらい、入口で位置情報を調整したらいざ内部へ。
白狐に導かれ参道の先に進み、物語がスタート。
物語は「赤女帝によって混沌の世界となってしまった日本に似た別世界ZIPANGU。この世界を救うため、調和をもたらす有栖姫を救う旅に向かう白狐の旅に同行する」というもの。
人型に变化した白狐が現れ、参加者をZIPANGUの世界に導く舞いが演じられます。
肉眼では左のように演じているシーンも、MagicLeap1越しでは右のように、幻想的な世界の中に変化します。
ZIPANGUへの入口が開いたら、MagicLeap1は忍びに返却、ここからはイマーシブシアターになります。
4つの部屋それぞれが幻想的な風景の4面スクリーンで、部屋を移動しながら4人の演者によるアクションありのパフォーマンスで物語は進行。
終盤では4つの部屋の扉がすべて開け放たれ、観客は部屋を自由に移動しながら演者を鑑賞できます。
ラストシーンの部屋は床面もスクリーン。
MRとイマーシブシアターの双方で、没入感のあるライブステージでした。
なかなか面白かったのですが、難点もいくつかありました。
まず、公式サイトではあらすじはよく分かるものの、実際にどのような体験が出来るのかがちょっとわかりにくいものでした。全体に渡ってMRを体験できると思ってしまうのですが実際にはMRは導入部分だけなので物足りなさを感じてしまいます。
MagicLeap1は構造上、眼鏡をしている人は利用できません。裸眼(もしくはコンタクト)で体験しなければなりません。その対策として同じMagicLeap1を使う『code name: WIZARD』や『トーキョーゴジラミュージアム』では、視力調整レンズが用意されていなのですが、ここではその用意がありません。そのため、視力の悪い方はiPadによるARでの体験になります。
また実は最初、参道から最初の部屋に入った時点で、私のMagicLeap1が不調になってしまい(メニュー画面が出ていた)そこから先はiPadによるAR鑑賞になりました。同行の妻のMagicLeap1もその後不調になってしまいました。
iPadでの鑑賞だと、没入感としての体験価値がかなり下がってしまいます。
(不調原因だった場合は、次の回でもう一度体験をやり直すことも出来ます。時間がある場合に限られますが)
一方で、イマーシブシアターとしては、様々なアーティストが制作に関わっているだけあって、かなり本格的なパフォーマンスでした。そのためか、リピーターと思われる方でMR体験無しで、ライブ演技だけを観るという方もいました。
移動の多いコンテンツだとMagicLeap1はまだまだ不安定な部分があるのですが、技術の進化に期待といったところでしょうか。