フリーローム型VRアトラクション『モンスターハンターワールド:アイスボーン XR WALK』を体験しました。(今回の大阪旅行、USJ全体の日記は別途こちらで)。
このアトラクションは当初2020年3月に開業する予定だったものが、システム開発上の問題や新型コロナの影響によって約2年延期、2022年1月21日にオープンしたもの。本当はもっと早くに体験したかったのですが、私自身、さまざまな環境からなかなか計画を立てられず、やっと今回体験することが出来ました。
アトラクションの場所はイベント会場によく使われる「ステージ18」の地下。WEBでの完全事前予約制のため、あまりパーク内では目立たない場所に入り口がひっそりありました。
入場したら、荷物はポケットの中身を含め全てロッカーへ。携帯電話などは電源を切るか、機内モードにしてロッカーに入れるよう言われます。
そのためこのアトラクションで撮影できるのは、入り口のモニュメントと説明看板、そして建物の外で渡されるハンター登録の説明資料のみ(以降の写真4枚は公式のニュースリリース写真および、終了後に閲覧できる結果表示サイトの画像です)。
入場時に受け取ったQRコード付きのカードを使用し、登録端末で男女8キャラクター、4衣装から選択、さらにゲームで使用する武器を1つ選び、最後に名前(英数字のみ)を登録します。
ギルド部屋では、先輩ハンターたちによる状況説明と、武器のレクチャー。雪山に冒険に出かけたハンターが行方不明となっているため、今回の冒険ではアイテム採集をしつつ彼を捜索するとのこと。
続いて装備品の装着。VIVE製のHMDにセンサーを多数追加している特別製でした。このアトラクションはフリーローム型なので、バックパック型PCを背負い、両手にハンドトラッカーを装着。この他、最初は装備しませんが、後ほど武器となる棍棒型の機器にもセンサーがついています。
装着が完了したら、先輩の案内で冒険に出発。準備部屋から既にHMDを装着しているのですが、この部屋から隣のメインフィールドへの移動は結構狭い通路を通り抜けます(HMDをまだ装着していない後続パーティには、動きが見えるのですが、まるで通路が見えているかのように上手く進んでいるのがわかります)。
進行方向は導き虫という緑色の光が漂っているので迷いません。緑色のサークルが出現した時は、その中に入るとストーリーが進みます(サークルは自分の分しか見えません。入っても進まない時は他メンバーがまだ準備中)。
雪山を歩いていると、さまざまな植物や昆虫、モンスターの痕跡があり、そこに手を翳すとハントしたことになります。プレイ中は右手のひらを上に向けるとノートが開き、収集したアイテムがリストアップされます。
クエスト終盤、色々あってモンスターと戦闘。その前に、アイルーが武器を渡してくれます。この渡すシチュエーションがなかなか凝っています。バックパックに装着された棍棒型のアイテムをスタッフさんが取り外して手渡しているだけなのですが、そのタイミングとアイルーが武器を渡すタイミングが結構合っていました。
モンスターを倒したら無事、帰還の途へ。ギルドに到着してゲーム終了。
装備品を外して退場となります。
プレイ終了後、ハンター登録に使用したカードのQRコードで、今回のプレイ結果を閲覧できます。
参加中のプレイ状況に応じた称号や、細かいデータが記録されています。武器によって得手不得手があるようなので、ハイスコアを目指すためのリピーターも結構いそうですね。たぶん、都内にあったら確実に私はリピートしてます(笑)。
ちょっと裏話
今回、アトラクション入場前に事前告知されていたのですが、実はシステムに一部不具合があり、帰還の途中でエラーになり、そこから先は省略となっていました。
ギルドに戻るまでのルートは、入口同様に現実に狭い通路になっていて、プレイが終わった人が本来はゴール地点でHMDを外すので現実のプレイフィールドを見ることが出来ないようになっています。
今回は途中で外してゴールまで歩いて行ったため、フィールドも見ることができました。
フィールドの広さは、東京ジョイポリスの『ゼロレイテンシーVR』の4倍くらい(いまは無きVRZONEやマザリアの『ドラクエVR』の2〜3倍くらい)。
シーンごとにある程度の自由移動エリアがあり、シーンが終わると次のエリアに移動という方式(VRZONEの『ドラクエVR』と同様の方式)で、同時にプレイしていたのは3〜4組ほど。(記憶違いでなければ)3列並行にレーンがあり、それぞれのレーンで冒険が進行しているような感じです(上記イメージでは1レーン1パーティですが、実際にはもっと多くのパーティが同時進行しているような感じです)。
完全予約制とはいえ、USJの規模のパークでの運用なので、このような形でどんどんパーティーを送り出しているシステムになっているようです。それでもやはり時間あたりのプレイ人数は、他のアトラクションに比べ少ないので、別売りの事前予約チケット制度にせざるを得ないですね。
フリーローム系のVRは、他の施設型VRに比べても、没入感が桁違いに高まりますので、ぜひ一度この(おそらく現状では日本)最高レベルのアトラクションを体験してみてください。