ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

TOKYO NODE:『Syn : 身体感覚の新たな地平』

10月6日に開業した、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの高層フロアにオープンした「TOKYO NODE」。ここで開業記念イベントとして11月12日まで上演しているイマーシブエクスペリエンス*1『Syn : 身体感覚の新たな地平』を観覧。手掛けるのはデジタルクリエイティブ集団の「ライゾマティクス」とダンスカンパニー「イレブンプレイ」。

TOKYO NODEへは、虎ノ門ヒルズ駅からステーションタワー内に入り、オフィスエントランス行きエレベータで7F、そこからエスカレータで8Fに上がり、通路を進み、さらに専用エレベータで47階というちょっとややこしい道順です。

受付時間近くになりチケットを提示して待機列にて注意説明。ここでは写真撮影はOK、ただしスマホ機内モードでカメラのみ使用。動画撮影は1分以内ならOK(フラッシュ、三脚などは禁止です)。

入場して最初に写真撮影。早速会場内のモニターに表示されていました。ここ以外でも撮影された映像が使用される箇所があります(どんなふうに使われるかは体験してのお楽しみ)。

オープニングの部屋は、人造人間製造装置のようなカプセルがある、少しアナログチックな未来のコントロールルーム。どうやらシステムを起動したらエラーが発生したようです。観客側が舞台になったり、ただの壁面だったところがスクリーンになったり。パフォーマーたちは基本的には「ロボット」的な動きです。照明の明滅もあって人間感がありません。

続いての部屋がメインショー。3Dメガネを装着して観覧します。細胞のようなものが眼の前の宙に浮いています。次第に遠くに行くのですが、よく見ると映像だけでなくスクリーンそのものが奥に動いていました。

細長い部屋を行ったり来たりしながら映像とライブパフォーマンスが融合した演出が怒涛のように繰り広がります。

パフォーマーだけでなく、壁も複雑に踊るように動いています。恐らく無線誘導(TDLのハニーハントや美女と野獣のライドコントロールと同様)でコントロールされていると思いますが、正確にトラブルなく動かすというのはかなりすごい技術に思います(スマホ機内モードにするのは、このコントロールに不具合が起こる可能性があるからでしょう)。

ここでのパフォーマンスは、ある意味時間や場所を超越しています。観覧は30分おきに開始するのですが、この部屋でのパフォーマンスは50分くらいあります。つまり、前のグループがこの部屋で後半を観覧しているとき、次のグループはすでに同じ部屋で観覧が始まっているということです。当然音楽はどちらにも聞こえるので、その部分が同じ音楽になっています(ちょうど上の動画GIFのシーン付近で、このときにはスクリーンの向こう側で次のグループの上演が始まっている)。また、一部のパフォーマーは、観覧グループを飛び越えて相互に行き来しているようです。
他にも時空を超越するシーンがあるのですが、それは実際に見てもらうほうがわかりやすいし、ネタバレしない方が面白いので割愛します。

他にも、不思議な懐中電灯(2本を重ねていて、それぞれ別の偏光グラスを通しているようです)で照らされることで、3Dメガネで見ると、光や影が不思議な距離感で見えるという演出もありました(人によっては3D酔いするかも)。

 

最後の部屋は、水面に浮かぶ無人のピアノ。手元に置かれているMRゴーグルや、モニターを通すと水面で踊るダンサーなどが見えるようになります。

よくよく見ると、MRゴーグル上で見えているダンサーの足元の水面がちゃんとその位置で波紋がリアルに発生しています。

 

リアルとバーチャルを様々な形のデジタル技術を用いて融合させているというこのパフォーマンス。アートに寄っているのでストーリーとしては難解で、あまり内容はよくわかりませんでしたがw、演出の凄さを純粋に楽しむことはできました。

少々チケット代が高い(大人平日8000円)のですが、十分に元の取れるものだったと思います。

www.tokyonode.jp

*1:「没入体験型演劇」とでも言う意味合いでしょうか。最近エンタメ界隈で使われ始めた用語