【平成編(1日目)はこちら】
2日目はホテルの送迎バスで焼津駅へ。ここから団体特別列車『平成→令和 竹あかりと皇室ゆかりの地巡り』で沼津駅まで。
今回は3両編成で他社のツアー参加者と一緒の行程。他の号車はほぼ満席のようでした。この行程があったので、我々のツアーは通常なら催行人数不足で中止になる参加人数であったにもかかわらず、決行になったようでした。
皇室にまつわる写真展示コーナー(後日沼津の博物館に展示される予定のものを先行展示)もありました。
今日も1日中天気は曇&雨の予報だったので、富士山を見るのは諦めていたのですが、なんと東海道線一番の富士絶景スポットである富士川に差し掛かったところで、ちょうど雲の切れ目になり富士山を眺めることが出来ました。
車内ではミニイベントとして、これから向かう沼津御用邸の解説や、かつての皇室衣装を再現した装束を来た方による記念撮影などが行われました。
静岡のTV局クルーも同乗。
観光協会の方や駅員さんたちのお見送りを受けて、沼津御用邸記念公園へバス移動。
西付属邸(本邸は空襲で消失)。今回は改元を記念して通常の見学ルートでは入れない場所も通れるようになっていました。
食事は御用邸東園にある東付属邸にてお弁当。昭和天皇のために建てられた学問所で通常は見学できない建物です(ただ、有料での部屋貸しは実施)。
その後、隣の茶室でお茶をいただきました。
バスで三島に移動。駅前にある楽寿園(小松宮彰仁親王の別邸)を散策。小さな動物園や郷土資料館などのある公園です。
小浜池(現在は渇水中)から楽寿館。楽寿館も通常は予約制のツアーのみで館内に入れますが、改元記念で一般公開していました。
最後の目的地、三嶋大社。
観光協会の方と、神職の方による境内の解説。境内には富士山から流れ出る湧き水と、箱根から流れ出る湧き水があり、参道を挟んで神池の左右で水質が全く異なるそうです(途中、橋がかかっているがその下もつながっていない)。
三嶋大社の拝殿は、本来賽銭箱のある位置から上る板の間があったのですが、度重なる震災で床が崩落したため、現在は板の間がなく本殿とつながる石の間と水平で、そのまま土足で拝殿に入れるようになっています。ただし、現在建物が国宝に指定されているため今後改修する際には「建造当時の形に修復する」ことが義務になっているので、板の間が復活することになるそうです。
観光協会の方からは、神職の方は言えないお話として、正面の大鳥居の秘密*1について教えてもらいました。
改元記念ということで参拝の列はかなり長くなっていましたが、我々は正式参拝ということで、直接拝殿へ。
拝殿に鎮座する狛犬は、山犬とのこと。丸まった尻尾がかわいい。
令和最初の御朱印拝受。
三島駅に移動してツアーは終了・新幹線で帰京。GWのど真ん中でしたが、バス移動中の渋滞もなく、各見学施設もツアー専用に予約済みの行程ばかりだったので、混雑とは無縁でした。天気だけあまり良くなかったのは残念でしたが、それでも富士山を見ることが出来たので充分堪能できました。
*1:建造途中で石の向きが間違っていたことがわかり、柱石の片方を上下変えた。そのため、貫を通すためにすでに空けられていた穴を隠すように袴が取り付けられた