鎌倉シネマワールドに行く。ここは、もともと大船の松竹撮影所を改装しているため、建物が複雑に入り組んでいる。ただ、それをうまく利用している節も随所にみられた。混雑状況は夏休み直前の土曜日であったためか、園内はそれほど混雑していない。
ゲートを入って最初のフロア(2階)はアメリカンシネマゾーン。ここはハリウッドを中心としたアメリカ映画やSFXに関する展示やアトラクション、またキャラクターグッズの店がある。
このフロアで入ったアトラクションは3つ。まずは「ファンタジック・シネマライド」撮影所の夜に妖精達が繰り広げる映画撮影。それを邪魔するモンスターを退治するダークライドタイプのアトラクション。トーゴ製のライドで、途中後ろ向きに高速走行したりする。ストーリー自体は、子供向けかな。
「ロビンのハリウッドスタジオ」は、1950年代のハリウッドスター達がデフォルメされた鳥ロボットになっており、繰り広げられるロボットミュージックライドショー。ショーが盛り上がるかどうかは観客次第なのだが、ロボットと分かり切っているものに、拍手や手拍子をするのはなかなか勇気がいる(笑)
「シネマスタジオ」では、観客の1名を選び、SFXによって有名映画(今回は釣りバカ日誌)の役を代演するもの。代演に選ばれたおじさんが妙に乗りが良かったため、非常に盛り上がった。
他には「シネマ・ザ・ドリーム」やメリーゴーランド、ゲームセンターなどがある。
エスカレーターを上って3階はフューチャーゾーン。惑星アヌーフォー(ANUFOO)太陽系のナサロット(NASAROT)基地という設定。この太陽系の他の惑星はAKABIRUT、NERON 、ATAMABIS、など。全部逆さに読むべし。
ここで入ったアトラクションは2つ。「アドベンチャーフライト」は、モーションコクピットタイプのシミュレーター。しかし、効果音が大きすぎてパイロット達の台詞が聞こえず。何をやっているのか良く解らなかった。ブリーフィングビデオは楽しめたのだけれど。
「スペーススタジオ」は、未来の撮影所という設定。途中、エキストラとして悲鳴を上げるシーンに参加する必要性がある。ただし、リハーサルでは事故がいろいろ発生、そのシーンのリハーサルは行われない。どのみちリハーサルではどの客も乗ってくれないだろうという考えがあるのだろう。これには賛成。アトラクション終了後、エキストラシーンを撮影した映像が出口に表示されるがどうせなら、プリントアウトしてくれればよいのに。
他には、未来的なマクドナルド(なぜか普通のマクドナルドのバリューセットよりより、ドリンク・ポテトのサイズが1ランク大きい)や、宇宙郵便局(郵政省に認可されている記念局)、イベントステージ(通常は、1つの映像がループしている。宇宙天気予報は笑えます。「晴れ、時々電波障害、ところにより硫酸」)
続いて屋上へ。ここはトムとジェリーの世界。基本的に子供向けの遊戯施設が中心。
3階に一旦戻って、1階柴又行き「タイムスリップエレベーター」に乗り込む。このエレベーター、昇降中にBGMが流れるのだが、このBGMが初めは未来的な音楽で次第に和風になっていくというもの。なかなか凝った演出である。ちなみに、エレベータは下り一方通行運転。
出口はここ。
柴又といえば当然、寅さん。くるま屋のセットや、帝釈天の遠近法模型などがある。松竹の主力映画であっただけにここにはかなり力が入っている感じがした。
1階は複数のエリアに別れていて、「男はつらいよ」エリアの次は「時代村」、展示施設の他に屋外には実際に使われることもある(らしい)オープンセットもある。ここはまぁ、東映太秦撮影所みたいなものである。
地下にはアトラクションとして、3Dサウンドお化け屋敷「ミステリートレイン」や学校のお化け屋敷「ゴーストスクール」があるのだが、連れが嫌がったので入らず。(私もお化け屋敷は苦手なのだが、恐いモノ見たさの方が強いので、入ってもよかったのだが)
最後のゾーンは、松竹撮影所を中心とした映画の歴史博物館「シネマファクトリー」ここを抜けると2階フロアに戻る構成になっている。
先の画像でもあったが、シネマワールドは「映画スタジオ」がメインコンセプトであるため、普通のテーマパークではイメージをぶち壊すため隠さなければならないもの(スポットライト、駆動メカ、資材の山)が表にでていても違和感がない。ただ、それでも隠すべきところはあるわけでその場所で資材が見えてしまうのはちょっと興ざめであった。
あとは、ガイドマップか非常に見にくい。折り畳んであれば小さいのだが、地図が片面全域に描かれているため地図を見るときに、ガイドマップを完全に開かなければならず(サイズはほぼA2)不便。このへんが目立った不満点かな。