ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負。

『狼と香辛料VR』で「もふもふ」

 クラウドファンディングで支援したVRアニメーション『狼と香辛料VR』がリリース。早速OculusGOにインストールして体験しました。

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 この作品は、10年以上前に出版されたライトノベル(その後、漫画化、アニメ化もされた)が原作。今回のVRは原作者自らがVR化を企画して、クラウドファンディング資金を集めて製作したものです。

 

 ストーリーは、原作の主人公である、行商人ロレンスと、狼神を名乗る少女ホロが、旅の途中の雨宿りで立ち寄った廃水車小屋での物語の3本立て。

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 1話の最初と、3話のラストシーンを除き、全てロレンスの視点。

 台詞にはすべて字幕があり設定で「視点追従」「固定」「なし」から選べます。個人的には「なし」が世界に没入できるのでオススメです。

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 かなり強気な性格のホロとそれをうまくあしらうロレンスの掛け合いが、フルアニメーション3D360度VRで進行します。

 ホロは右に左に動き回ったり、時には拗ね、時には甘えてきます。至近距離に迫るシーンには少しドキドキするかも。

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 特に耳や尻尾の動きは、ホロの感情に合わせてよく動きます。

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 CGでこの尻尾のモフモフ感はかなり難しそうですが、違和感なくモフモフした感じを堪能できます(このモフモフに機器の描画性能の大部分を費やしているような気がしますw)。

 

 ストーリーは1話5〜7分と短いので、全話通してもそれほど時間はかかりません。

 一度、ストーリーを全部見た後には「ふれあい」メニューがあり、ちょっとしたミニゲームを楽しめます。

 この作品は基本的に「原作ファンが、その世界をVRで楽しむ」ことを重視しているため、キャラクターや世界観の説明は一切ありません(物語中で若干説明的シーンがある程度)。なので、原作を知らない人は事前に原作小説の紹介ページを見ておくと良いとですね。

dengekibunko.jp

 

 今年になって発売になった本格的なVRアニメーションとしては本作品の他、『東京クロノス(プレイ後の日記)』がありますが、両者を比較すると、共に「日本のVRならでは」のコンテンツですが、そのアプローチの仕方が全く異なります。

 

 一番の違いは、『東京クロノス』が「沢山のキャラクター、複数のシーン、長編の物語を盛りだくさんで提供する」ため、アニメーションは限りなく削り、ノベルゲーム的になっているのに対し、『狼と香辛料VR』は、「キャラクターの動きをふんだんに提供する」ことを重視し、完全フルアニメーションになっているという点でしょう。

 アニメーションにOculusGOの能力をフルに使っているためか、一度通して全話見た後のふれあい中にバッテリー警告が、また2度目を見ている途中でOculusGOの過熱警告で停止してしまいました(30分以内)。

 「東京クロノス」のときは1時間くらいの連続プレイでもバッテリーは持っていましたし、過熱警告は一度も見たことがありませんでした。

 

 ストーリーの進め方も、『東京クロノス』は、「コントローラー操作で進める」のが基本、『狼と香辛料VR』は「コントローラーはほとんど使わずに進める」のが基本という違いがあります。 

 ただし、どちらもそれぞれのアプローチで、OculusGOという「決してハイスペックではない」マシンの性能を限界まで使い切っているという点では共通です。

 じっくり時間をかけてプレイするなら『東京クロノス』(なにしろ急いでも完結まで10時間以上かかる)、気楽に物語を楽しむなら『狼と香辛料VR』といったところでしょうか。 

 

 私は原作を読んだことがない状態で『狼と香辛料VR』を体験しましたが、その結果、今度は原作を読んでみたいと思うようになりました。

 その意味では、新たなファン層の獲得にも貢献するVRコンテンツかもしれません(ただ、そのためにはやはり、初めての人向けのオープニングが欲しいです。そこだけが唯一の改善希望箇所かな)。


『狼と香辛料VR』PV (ショートバージョン)

 

 また新たな別ストーリーのVR展開があることにも期待したいですね。