平日でしかも、招待日にもかかわらず内部は大混雑。
特にゲームメーカー系のブースは大手も中小も隔てなく混雑していて、どのゲームをプレイするにも待ち時間があるといった状況。
ただ、依然として不況が続いているためか、あまり大型ゲーム機器やアトラクション系ゲームはなし。メーカー主体団体運営のAMショーと異なり、AOUはゲームセンターなどの運営者がわの団体によるショーであるため、不況期の現在でもあまり大きな投資をせずに、売り上げを上げられる機器が主力となっているようだ。
ただし、「ボールプール」や「バルーンパーク」などの子供向けアトラクション施設は多数見受けられた。最近、大型ショッピングセンター内にオープンするゲームセンターでは、家族連れをターゲットに集客するために。これらのこども向けアトラクション設置が増えていることが要因だろう。
ここ数年、圧倒的なブームを誇っていた音楽ゲームは既にピークを過ぎたようで、老舗のコナミが「キーボードマニア」と従来製品の新作バージョンを、ジャレコが歌唱ゲーム「ドリームオーデション」、「音パネ」を発表した程度。
逆に目立ってきたのは各種タイアップゲーム。セガは日本テレビのバーチャルアナウンサーを主役としたゲーム「日テレ式!未来予想スタジオ」や「スターウォーズ レーサーアーケード」、「クイズ ああっ女神さまっ 闘う翼とともに」を、ナムコは「スナイプシューティングゲーム ゴルゴ13」、コナミは「パンチマニア 北斗の拳」や、従来の「ポップンミュージック」に、ディズニーや有名アニメソングを導入した新作などを発表している。従来のゲームマニア以外のユーザーを引き込む策として、有名キャラクターなどを用いているメーカーが増えている。
ただ、これらのゲームの一部にはキャラクターを除けば従来のゲームとさほど変わりがないものも見受けられた。外側だけで中身の肝心なゲーム部分にまったく新しさがない。キャラクターに依存しすぎるのは考え物だ。
大型体感ゲーム筐体では、先にあげた「スターウォーズ レーサーアーケード」や音楽ゲームなどのほか、ナムコ「トラック狂走曲」、タイトー「電車でGO3」などが目立つ。ただし、筐体が激しく揺れ動くタイプの体感筐体は「トラック狂走曲」程度。あとは、軽い振動程度のものばかり。やはり可動部分の多い機器は筐体価格やメンテナンス費用が高くつくため、この不況下では敬遠されるのだろう。個人的には可動筐体ゲームが好きなだけに少々悲しい。
イベントではタイトーが好例の電車物まね名人市川氏によるトークショー。ナムコがトラック狂走曲のBGMに起用した、歌手の冠二郎氏によるコンサートがおこなわれていた。ゲーム関係のイベントステージはたいていの場合は、観客がゲームファンばかりで、本来の対象となるオペレーターなどの関心はあまり呼ばないのだが、今回のナムコのコンサートステージでは、観客の平均年齢が他よりも圧倒的に高いことが目立った。さすがは演歌。
エレメカ系ゲームはナムコがフライパンで料理をいためる動作で得点を競う「料理の鉄人」を、トーゴが足でも手でもプレイできるもぐらたたき系ゲーム「ゴキデタホイ」を発表した以外は従来製品のリニューアル程度のものが多く、見た目にインパクトのある製品はほとんど見当たらない。
そのほかに目立っていたのは、ゲームセンターや喫茶店などに設置できる、コインタイマー制のインターネット端末で、今回は2社が出展していた。また、携帯電話関連の製品を発表したメーカーは多い。より使いやすくなった着メロ販売機の他に、iモードの待機画面に使用できる画像をプリクラ感覚で作成できるものもあった。
どのメーカーも、マニアを中心にしたゲームメーカーから、老若男女に幅広く受け入れられるアミューズメントメーカーとなるための施策が感じられる製品ラインナップが中心となった。ただし、それ故に、無難な線にまとまってしまっている機器が多く、爆発的なヒットとなりそうな機器が今回見受けられないかったのが少々残念だった今回のAOUだった。
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そういえば、今回はS.N.Kの出展が無かった。出展社申込の時期がちょうど財政的に厳しかった次期だったからなのかもしれない。そのせいか、来客側のコスプレは少なかった。
夜はナンジャ。PAKUさん、銀猫、その他の方々と雑談。みんな、5日の「ナンジャの鉄人」の予習などをやっているらしい。しかし、我々はもはや、覚えきれる限界に達してしまっているので、特に予習などはせず。そのかわり、春の「推理トライアル」の決勝にどんな問題が出たら面白いかなどを話す(例えば、その日ステージにするナジャヴの体重とか、M係長様の身長とか・・・)。
