ふっと気が向いたので、朝5時に家を出て日光に向かう。目的は「日光江戸村」やはり和風テーマパークといったら江戸村を外すわけには行かないでしょう。
日光とは言うものの、実際には東武線の鬼怒川温泉駅に近く、いわゆる景観地からは離れている。駅に到着後、銀行を探しているうちに、こんな喫茶店兼パン屋を見かける。
パン屋で車売るなよ(笑)
さてさて、駅からバスに揺られて15分あまり。たどり着いたは日光江戸村。
ここで予め幕府より授かった交換符(別名事前に買った前売券)を大名手形と交換する。ここでは他にいかなる施設にも制限無く出入りできる「将軍手形」なるものも存在するが、そこまでは時間がないので展示施設全てと任意の劇場2施設だけ利用できる「大名手形」とした。
関所をくぐるとしばし街道がつづく。この街道の裏手には忍びの者立ちが暗躍する、「忍者空中活劇街道」(有料劇)なる謎の街道も存在するが、今日は雨天故、一般庶民の立ち入りは厳重に禁じられていた。しばし歩くとそこは宿場町。何故か宿場町に「江戸城・将軍御座の間」(無料劇)があったりするのだが、それは後述。まずは、当時の贅沢の極みを再現した「黄金の茶室」(展示)へ。
なにからなにまで黄金である。
次に向かうは「忍びの里」まずは、「忍者からくり間道」(アトラクション?)簡単に行ってしまえば迷路である。ただし、一見壁に見えるところが実はからくりで抜けられたりするので、以外に面倒。からくりに気がつかないと出られないため、いつまでたっても迷い続けている者も居た。この間道の入り口で忍びからのメッセージが聞こえるのだが、ラッパスピーカーが竹薮のど真ん中に堂々と置かれているのは興ざめ。
続いて「忍者怪怪亭」(展示)建物自身が大きく傾いているため中では平衡感覚を失うものである。私は結構楽しんだが、人によっては気持ち悪くなることもあるらしく、降参出口なるものも存在した。
一旦、忍者の里を抜け、丘の上にある「ロケの里」へ。その名の通り、ここは実際のロケにも使われる時代劇セットが多数立ち並んでいる。ちなみに、ここは江戸村の入り口から見て死角に位置する(中でロケをするときに、現在の施設が見えないようにしている)ため、午前中の段階では私以外は人っ子一人居ない、幽霊町になっていた。
再度忍びの里に戻り「忍者からす屋敷」(有料劇)へ。からくりが多数仕掛けられた家の中で忍者達が戦いを演じるというもの。ちなみに、ここの忍者はジャパンアクションクラブに所属している人ばかりで、忍びの里には「修業道場」という名前のJAC江戸村事務所もあった。
「大忍者映像館」(無料)に入ったのだが、立体眼鏡による3D映像というのは解るが、カメラの目の前に剣や棒などをつきつけるシーンの多さに閉口。折角の演技もその「ひたすら繰り返される立体映像」で霞んでしまった。(ある殺陣のシーンで数えたら、それだけで剣を5回も突き出された)。いくら3Dが売りとはいえ、これはやりすぎ。
忍びの里の先には「下町」がある。土産物屋、食事処はここに集中している。「遊技場」では「風車の弥七」が指導する「風車ダーツ」や、えれめか系ゲーム機が揃っていた。
中にはこんなのも・・・
また、下町には「大遊郭劇場」「日本伝統芸能劇場」「大笑劇場」(以上3つ有料劇)、「地獄寺」(展示)などがある。「大笑劇場」に向かうつもりであったが、上演時間の都合で後回し。
江戸村の最奥には「武家屋敷町」。「南町奉行所」(有料劇)、「吉良上野介邸」(歴史資料館)、「小伝馬牢屋敷」(展示)、「大名映像館」(無料)があった。「牢屋敷」には数々の拷問用具や、罪人の処刑方法などが人形・図画で展示してあった。
一回りした後、頃も良いと言うことで「大笑劇場」へ。
ここは萩本欽一ファミリーが演じるコメディ。制作・演出はもちろん萩本欽一氏である。「欽ドン」やら「欽どこ」やら「欽曜日」やらで、育った私にはピッタリの劇で、久しぶりに大笑いさせていただきました。私と同世代、もしくはそれより前の世代(つまりは、コント55号世代)には、お勧めの劇場です。
帰りがけに、「将軍・御座の間」へ。ここは江戸城松の廊下。といえばやっぱり、劇はあのシーン。
一部に「?」と感じた部分(あからさまなスピーカー設置、一部トイレの古さ、立入禁止の看板があるだけの謎の空き地など)はあったものの、長年続いているだけあって、なかなか楽しめた。温泉にも入らず(笑)、景観も見ず(少しは見たけど)に、ここだけを目的に行った私だが、十分満足できた。