ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

あらかわ遊園:XR観覧車『光のクジラと空の遊園地』

 あらかわ遊園にて「XR観覧車『光のクジラと空の遊園地』」が、3月の月・木曜日限定で開催。時間を作って体験しに行きました。開発したのはこれまで様々なVRアトラクションを手掛けているハシラス社です。

 受付にて簡単な操作方法と注意事項の説明を受け、MetaQuest3とコントローラーを受け取り乗車。

 最初にコントローラーを観覧者内の専用ソケット(磁石でセットする形です)に設置しXボタンを押してからゴーグルを装着します。Quest3のビデオパススルー機能が作動しているのでこの状態でも周囲を見渡せます。

 

 コンテンツは観覧車が4分の1ぐらいの位置に来たタイミングでスタート(それまでは、画面内にカウントダウン表示が出ています)。あらかわ遊園周辺の現実世界に、デジタル映像が合成された風景が目の前に出現。デジタルの魚がゴンドラ内〜外へと泳ぎだします。頭を結構大きく動かしてもほとんどズレはありません。万一ズレが気になったときはコントローラのXボタンを押すことで、位置調整が行われます。

プレスリリースより画像引用

 しばらくはデジタルの魚があらかわ遊園内や周辺のガイド。一通りのガイドが終わった頃(ほぼ観覧車が最上部に来た頃)、隣を流れる隅田川から大きなクジラなどが出現します。まさに水面から飛び出してきたような感じで現実とCGの境目がほとんどわかりません。ここから物語が急展開するのですが、その先はネタバレになると思うので、書きませんが、気がつけばそれまで見えていた現実世界はいつの間にか消えて、完全に仮想世界の中に入り込んでいました。この仕掛けはビデオパススルー方式のHMDであるQuest3ならではと言えるでしょう。

 なかなか言葉では表現できないのですが、一部の内容はプレスリリースに動画がありますので、参照ください(ただしやはり平面映像では本来の迫力はわかりませんが)。

www.youtube.com

 

 残り4分の1を過ぎたあたりでエンディング。ゴンドラのガラス面にエンドロールが流れていき、コンテンツ終了。コントローラーとゴーグルを外して下車します。充分な時間が確保されているので、慌てずに降りましょう。

 なお、乗車するゴンドラは、ガラス面にマスキングテープでデザインが施されていて、これがHMDの細かい位置を認識するマーカーになっています(現在の「ゼロレイテンシーVR」などフリーローム系では良く使われています)。XR観覧車に対応しているのは全ゴンドラではなく、一部のみ。そのため(他にもバッテリーなどの要因があると思いますが)1時間に3組(1〜2名)までしか体験できません。平日なのでいまのところはそこまで混雑していないようですが、確実に利用したい場合は朝に実施している抽選で時間枠を確保しましょう。

 料金は通常の観覧車乗車料金大人400円(またはフリーパス)+400円。乗り物券もしくは現金での支払です。

 

 今回は体験できる日程が限られていますが、たぶんこれは「ノウハウを収集するためのロケテスト」なのではないかと思っています(この観覧車以外では使えないコンテンツですので、今回だけで終わってしまうのはもったいなさすぎます)。後日、更にブラッシュアップして沢山の方が体験できるようになることを期待します。

 

 

RED°TOKYOTOWER:LAKE VR

 1月26日よりRed°TOKYOTOWERの4Fアトラクションゾーンに【LAKE VR】が登場。


 以前「TOWER TAG」が設置されていたスペースとその隣のスペースに4台のVRマシンが設置されています。体験するには受付で希望するコンテンツを選択して時間指定の整理券を受け取り利用する方式です。 

Flying Cinema

 【LAKE VR】の一番の目玉マシン。2人乗りの座席がVR映像に合わせてかなり激しく動きます。

 コンテンツに寄ってはほぼ逆さまに近い状態になるため、安全ベルトはかなり厳重です。
 体験できるコンテンツは7種類から選択。それぞれに「激しさレベル」があります。今回はレベル3の「ハリウッドジェットコースター」に乗車しました。

…評価としてはイマイチ。どうやらレベル3では真横ぐらいまでが最大の傾きのようです。せっかくのこのマシンなのでもっと上のレベルにすればよかったと感じました(もう一度体験しようと思ったのですが、直後に多数の予約が入ってしまい今日は利用できず)。次はレベル5のコンテンツを選ぶことにします。

Space Shuttle 2.0

メーカーの公式サイトからキャプチャ

 2人乗りのモーションライドチェア。映像に合わせ様々な方向からエアが吹き出したり、座席の背もたれに衝撃や振動があります。こちらは8種類のコンテンツから選択。コンテンツに寄っては肘掛けにあるスティックに設置のトリガーでシューティングもできるようです。

Flash Racing

左。右は「Corps Pro」

 レーシングカー筐体に乗車し、SF風の世界でレースに参加。途中アイテムを取ると、クラクションボタンで攻撃することができます。
 同じようなVRゲームをプレイした記憶が…。どうやらこれ、かつて(今は無き?)JPPVR社が(こちらも既に無い)越谷のVRCENTERで運用していた「RAPID BATTLE」(当時のアスキーの記事に載っています)と全く同じもののようでした。

 

Corps Pro

 スタンドアップタイプのVRで、いくつかのコンテンツの中から1つを選び時間制でプレイできます。コンテンツの中には「ビートセイバー」「アングリーバードVR」などがあることから、汎用型マシンのようです。

 

 

 この【LAKE VR】は、中国各地の商業施設などで、複数の機器をパッケージ展開しているもので、Red°TOKYOTOWERでも、そっくりそのままパッケージごと持ってきて運用しているようです。

 そのため、実は一切日本語ローカライズされておらず、画面の表示も英語もしくは中国語のままでした。あまり聞き取れませんでしたが恐らく音声も中国語でしょう。

 また、モーションライド系の「Flying Cinema」「Space Shuttle 2.0」は共に映像とモーションの連動がお世辞にも良いとは言えず、慣れない人にはかなり酔いやすそうな感じがありました(日本のモーションライド系が、細かすぎるぐらいにシンクロしているということなのかもしれません)。

 全体として大味な体験といったところです(中華系ゲームにありがちですが…)。仮に1回利用ごとに料金を徴収する形式だったら、300〜500円でもちょっとおすすめしにくいと言わざるを得ないマシンですが、ここRed°TOKYOTOWERは、入場料のみでプレイし放題なので、他のアトラクションのついでに体験するのは良いかと思いました。

 

NEUU:『ロマンスカーVR』 & エンターテインメントXR協会 :会合オブザーバー参加

ロマンスカーVR

新宿で様々なVR映像コンテンツの視聴ができる、XRコミュニティ施設【NEUU】で1月より視聴開始となった『ロマンスカーVR』を体験。

NEUU公式サイトより

 実写タッチの全天周アニメーション映像で、1960年代から運行されている様々なロマンスカーをメインに、変わりゆく新宿駅ホーム、下北沢駅の様相を過去から現在に向かって体験できるコンテンツ。
 特に下北沢駅がまだ地上駅だった自体のホーム映像は、懐かしさを感じます。
 このコンテンツは元々昨年にロマンスカーミュージアムで上映されていたもの。この時は、実際の展示ロマンスカーの座席に座って体験するものだったそうです。NEUUでの体験は他の映像作品同様の椅子のため、その面ではあまり臨場感が感じられなかったのが残念。

 

エンターテインメントXR協会

 遊園地や専用施設で体験する、いわゆるアトラクションとしてのVR/AR/MRコンテンツを製作・運営している企業が創設した業界団体が【一般社団法人エンターテインメントXR協会】(旧ロケーションベースVR協会)。

 この協会で定期開催されている会合の一部に誰でも参加できる「オブザーバー制度」があります。以前より興味は持っていたのですが、日時のタイミングが合ったので、今回始めて参加しました。

 ゲームメーカー、テーマパーク運営社、携帯キャリアなど様々な企業の方の、貴重なお話を伺えました(内容については、外部秘なものもありましたので割愛します)。

 施設型のXRコンテンツの開発や運営などに興味のある方は、一度参加されることをおすすめします(オブザーバーには、公式サイトから参加申し込みできます)。

exra.or.jp

 

東京ジョイポリス:ゼロレイテンシーVR『OUTBREAK』

 コミックマーケットに行く前に東京ジョイポリスに立ち寄り。11月から運用が始まっていたゼロレイテンシーVR新コンテンツの『OUTBREAK』を体験。

 ストーリーは以前運用されていた『OUTBREAK ORIGINS』と同様のもの。

ゾンビが世界に蔓延し始めた時代。ゾンビに対抗するためのワクチンの開発に成功した研究所がゾンビの標的に。事態を重く見た軍は、研究所を守るためプレイヤーを含めた精鋭部隊を研究所に送り込む。しかし、その研究所のワクチンを奪おうとする悪の科学者によって、研究所は既に壊滅的な被害を受けていた。ゾンビたちを排除しつつ、ヘリで脱出した科学者を追い詰めろ。

 ORIGINSのストーリーを基軸に、映像やキャラクターの精度を現在のシステム合わせて新たに作り直し、ステージ数(プレイ時間も)をアップさせたバージョンと言う形です。
 使用する武器についてはORIGINSでの3種類から、2種類(アサルトライフル、ショットガン)に。ショットガンを撃つときもパンプ(銃身のポンプアクション)を行わなくても良くなりました。ただし、パンプすることで次の弾を素早く撃てるようになります。戦闘ステージではフィールド内に特殊武器が出現(アイテムマークが出る)、マークに移動すると弾切れまで強力な武器を使用できるようになります。

 

 プレイ終了後、他のコンテンツ同様、プレイ結果が届きますが、その中に今回からプレイ中のダイジェストムービーがダウンロードできるようになりました。

youtu.be

 同様の機能は今はなき『JOYPOLIS VR SHIBUYA』で運用されていた『TERMINATOR SALVATION VR』にもありましたが、今回のゼロレイテンシーVRでは、現実のプレイ中場面と、バーチャル空間の場面の双方が編集されて見れるようになっています(ダウンロードできる映像には、スマホなど向けの縦映像もあり、こちらは上下で現実とバーチャルが同時再生)。

 VRアトラクションはプレイ体験を共有するのがなかなか難しいのですが、こういったサービスがあるとやりやすくなるのでありがたいですね。

【XR Kaigi 2023】にて『電撃アフロメーロ』『めい迷路ろ』体験

毎年開催のXRイベント「XR Kaigi2023」を見学。

今回も、さまざまなXR関連技術や、ビジネスの展示がありましたが、私が興味を持ったのはつぎの2つ。

 

電撃アフロメーロ

ハシラス開発のゲームVR。時々ロケテストが行われていると聞いていましたが、初めて挑戦。
ビデオパススルータイプのMRゴーグルで現実世界上に出現する迷路を、専用コントローラーで操作するバーが迷路の壁に触れないようにすり抜ける、いわゆる「イライラ棒ゲーム」のVR版。

迷路の壁に触れてしまうとステージの最初からやり直し。また、観衆用モニターに映っているプレイヤーの髪型がどんどんアフロになっていきます。
最初はシンプルな迷路ですが、ステージをクリアするごとに次第に動く障害物が増えたり、平面的な迷路が立体的な構造の迷路になっていったりと、難易度がアップ。
後半はかなり難しく、わたしは4面をクリアしたところでタイムアップでした。

以前、ゲームセンターにあったアーケードゲーム版のイライラ棒や、今は無き新宿ジョイポリスにあった同様のアトラクションを結構やりこんでいましたが、そらと遜色ない面白さがありました。いずれどこかの施設に常設されそうなマシンでした。

めい迷路ろ

名城大学の学生チームが開発したオリジナルアトラクション。プレイヤーはVR世界で迷路の中に入っており、また手元には小さな迷路。この2つの迷路は連動していて、手元迷路を傾けると世界迷路も傾き自分自身が傾いた方向に移動するというもの。
また、迷路の途中で障害物や、リフトなどが出現した時は、手元迷路上に出で動かすと、世界迷路でも上から巨大な手が出てきて同じように動くようになっています。

自分が世界を動かす巨人でありながら、動かされる世界の小さな存在でもあるという、不思議な入れ子構造を体験できました。
手作り感満載で床面ユニットの調整などがなかなか大変そうでしたが、とても面白い体験でした。

 

 

よこはまコスモワールド:リニューアルした「VRV」&ARシューティング

久しぶりに木曜日以外の平日夜ぶら。原則木曜日が定休日のよこはまコスモワールドに来ました。

VRV

クリスマスムードを横目に『VRV(VIRTUAL REALITY VEHICLE)』。過去にも何度か利用していましたが、公式サイトによると2023年3月より新コンテンツに変わっているようで、ずっと気になっていました。

ライド周辺は全く変わっていませんが、掲示ポスターによれば以前の「激流下り」ではなく、「異次元級コースター」となっていました。

HMDも以前は簡易型のスマホVRでしたが、今回は専用機(しっかり確認はできませんでしたがMetaQuest2のように思います)。

内容は「バーチャル旅行社のツアーで、異次元を走行できるジェットコースター」というものでした。横浜みなとみらいをイメージするエリアをスタートし、ファンタジー風、SF風といった様々な世界をコースターで走行します。

同じライドで営業している国営ひたち海浜公園の『ドタバタVR旅行』も3月にコンテンツリニューアルしているようで、「バーチャル旅行社」という設定は共通。もしかすると内容同じなのかもしれません。

以前の「激流下り」のときは、HMDの反応速度が遅かったりライドと映像のシンクロがズレていたりでVR酔いしやすく、なかなか厳しい評価になっていましたが(以前の日記)、今回のコンテンツはかなり改善されていました。ライドの動きと映像もしっかりシンクロしていて、違和感なくコースターに乗っているような感覚を体感できます。

 

オバケハンター2 ーガシャドクロの逆襲ー

以前、MRイマーシブシアター「羽田DEJIMA『The Heart of ZIPANGU』」で体験した1→10(ワントゥーテン)社が開発したARシューティングゲームアトラクション。すでに志摩スペイン村で運営されていたものが、今年の7月によこはまコスモワールドに導入されました。

ハンター銃を受け取って、室内に入るとそこは夜の教室。教室のあちこちにはなぜか「お札」が貼られており、そのお札をハンター銃の画面に合わせると、教室中にオバケたちが飛び出してきます。目には見えないオバケもハンター銃の画面ではしっかり見えるので、しっかり狙ってトリガーを引いて撃つというプレイ方法。一定時間が経過すると、最後のボスであるガシャドクロが出現。画面上に表示される弱点をうまく狙って打ち続けると退治終了。

総合得点が2万点を超えると景品がもらえます。

 

「オバケハンター」シリーズには、他にも3Dプロジェクションマッピング方式の「オバケハンター3D ~360°の大決戦~」もあり、志摩スペイン村では7月にこちらにリニューアルしています。そちらも気になりますね。

 

オバケハンター3D ~360°の大決戦~(志摩スペイン村) | Works | 株式会社ワントゥーテン|1→10,Inc.

 

東京ドームシティアトラクションズ:『ウルトラセブン THE ATTRACTION 史上最速の作戦』

 数々のVRアトラクションを製作しているダイナモアミューズメントと円谷プロダクションが共同で開発したVRアトラクション『ウルトラセブン THE ATTRACTION 史上最速の作戦』が本日オープン。早速体験しました。

 場所はジオポリスゾーン。

 入場するとそこはウルトラ警備隊基地。今まさにペダン星人の大円盤群により、基地が攻撃を受けている所。ウルトラセブンは基地から300kmほど離れた場所に放されたペダン星人のロボット「キングジョー」と戦っており、苦戦しているとの情報。
 参加者は、まだ新米のウルトラ警備隊員として、ウルトラセブンのピンチを救うため支援武器を搭載した極超音速推進ブースターを搭載したウルトラホーク1号で緊急出撃するというストーリー。

 基地の格納庫に移動すると、4人座席のMX4Dのシアターが4機設置。更に目を引くのはその座席正面にある巨大な送風機。既存のMX4D+VRアトラクション(「ウルトラ逆バンジー」や「幻影劇場」など)でも、映像に合わせて風を送り込む送風機が設置されていますが、それとは比べ物にならないくらいの大きさ。

 着座してVRヘッドセットを装着。VIVEシリーズの中では最高クラスの「VIVE Focus 3」。完全ワイヤレスかつ、高解像度のヘッドセットで見る風景は非常に精細です。目の間の操縦感を握る手も認識しており、体験中は操縦桿は動かさないものの、自分が操縦しているかのうような感覚でした。

 MX4Dならではの椅子の動きや、ギミックも映像としっかりシンクロ、没入感も高いので、激しい動きでありながらもVR酔いは少なそうな感じです。
 詳しい内容は伏せますが、体験中には先の大型送風機も活躍し、高速飛行感を体感できました。

 

 このアトラクション映像では、円谷プロダクションが実施している、名作を現在技術で蘇らせる「TSUBURAYA IMAGINATION」プロジェクトにより蘇った、主人公の「モロボシ・ダン」、「友里アンヌ」も登場しています。

 ウルトラセブンが好きな方も、まだ良く知らない方も、十分に楽しめるVRアトラクションでした。

 

at-raku.com

『ストリートファイターVR』&『逆転裁判VR』

 カプコンが一部の店舗で展開している施設型VRゲームコーナー【VR-X】。その中の更に限定店舗のみで運営されているVRアトラクションを2つ体験。

ストリートファイターVR シャドルー強化計画

ベガ率いる悪の秘密結社「シャドルー」の下級兵として、シャドルーが開発した戦闘シミュレーションマシンのテストに参加する。
このシミュレーションマシンでは誰でも強力なパワーを生み出せ、戦闘員としての素質があるかどうかを判断できるという。


始めはトレーニングフィールドで基本的な技を練習。
両手を前に構えてガード。両手を前に打ち出せばパンチ。一旦身体の後ろまで引いて打てば強パンチ。敵の必殺技をうまくガードできるとアタックアイコンが出現し、ここに強パンチをヒットさせるとコンボを発動。

下からアッパーの形で打つと昇竜拳。主に敵からの空中攻撃への反撃に有効で、うまく繰り出すと2発打ち込むこともできます。

両腕を引いてから同時に前に打ち出すと波動拳。スキルゲージがたまると必殺技の真空波動拳を繰り出すこともできる。

なお、このゲームでは一切歩く必要はありません。敵の方から近づいてくるので、それに対応していくという形です。

 

本番第一戦目は、城ステージでリュウが相手。初戦とはいえなかなか強く、ガードしつつ細かく技を打ち込んでようやく勝つことができました。戦闘後には評価が表示され、高評価だと真空波動拳のレベルがアップし、次戦以降に役立つようになります。

二戦目はザンギエフ。その巨体から繰り出される技はかなりの迫力。また、頻繁に投げ技を繰り出し、受けてしまうと視界がぐるぐる回転して叩きつけられた感じを受ける(VR酔いしないよう、実際とはきっと異なる視界ですが、実際に投げられたことが無いので違いが判りませんw)。

三戦目にプレイヤーの力量を直接図るため、ベガ自身が参戦。技のパワーやスピードなど、これまでのキャラとは一線を画す怒濤の攻撃をかわしながら少しずつ体力を削り、何とかクリアできました。

なお、ここまでの戦闘である一定の基準を満たした場合、4キャラ目が登場するとのこと。


ストリートファイターシリーズで見慣れた、あの戦闘舞台で実際に戦えるというのはなかなか面白い体験でした。

 

プロモーション映像

www.youtube.com

 

逆転裁判VR20号事件

ある時発生した殺人事件の容疑者の冤罪を晴らすため、宝月茜率いるカガク捜査班のメンバーとして捜査現場に赴き、茜の指示のもと、カガク捜査ゴーグルと、カガク捜査ガンで、現場に残された証拠を見つけだす。

両手2丁のカガク捜査ガンは、トリガーの長押しで指紋検出や、血痕検出ができる光線を発射する。ただ射程距離が短いため、室内を歩き回り(上の写真の白線内の広さを歩き回れる)調べたい対象物に近づいて照射しなければならない。また、連続して発射できる時間も短い。パワーが無くなったら銃を下に向けトリガーを引くことでリロード。

証拠を検出すると、光線が切り替わり、対象に光線を当て続けると捜査が完了する。ただし、1丁ではパワーが足りず2丁の捜査ガンをうまく使いこなす必要がある(2名でプレイの場合は、協力することも効果的)。

なお、何者かによる妨害ドローンが室内を動き回っており、捜査が完了していない証拠にドローンが触れるとその証拠は隠滅されてしまう。ドローンは破壊できないが捜査ガンの光線を当てるとその場から逃げていく。

また、捜査ガンに搭載されている「エモート」機能(ハンドグリップを押すと現れるメニューで、表現を選ぶことができる)があり、捜査中に余裕があれば、「エモート」を使って、「異議あり!」などと叫んだり、かりんとうを投げ合ったりして遊ぶこともできる。なお、これらの行為は全て記録されているようで、最後の結果報告書に記載される場合もある。

ゲームの途中途中で、生中継という設定で、逆転裁判らしい裁判シーンがスクリーンに映し出されます。冤罪を晴らすために裁判に挑む成歩堂に、こちらで見つけた証拠を送り、それによって裁判が進行していくという形式。重要なすべての証拠を法廷での裁判が終わるタイムリミットまでに捜査完了すれば、容疑者の冤罪を晴らすことに成功。

「カガク捜査ガン」という銃を使用しますが、基本は「探索ゲーム」です。ガンの操作が独特なので、その操作方法に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。私も最初、少し戸惑いその隙に妨害ドローンに証拠を消されてしまいました。ただ、その後はスムーズに展開、Sランクを獲得できました。

 

参考映像(2年前のCapcomTV)


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Reality.Edge.VR『チェルノブイリ』

 神田駅のほど近く、飲食店が多くあるエリア一角の3FにあるVR脱出ゲーム専門施設『Reality.Edge.VR (リアリティエッジ VR) VR Escape Room』へ。

部屋は受付と、カーテンで仕切られた3つの部屋があり、それぞれ2名ずつ、最大6名が体験できるようになっています。

プレイブックの中から、1つ選択して体験。選べるコンテンツの大部分はウクライナのARVI VR社が開発したゲームで(なので、一部はリアル脱出ゲーム吉祥寺などでもプレイ可能)、他にも以前東京ジョイポリスで期間限定営業していたUBISOFTの『Escape the Lost Pyramid』なども選択できます。
なお、半分くらいのゲームは2名以上でのプレイとなっています。今回は1名でもプレイ可能な「チェルノブイリ」を選択。

内容はタイトルの通り、原発事故をモチーフにしたもの。チェルノブイリ事故現場の視察に訪れたプレイヤーが、不可思議な力により原発事故の発生前後の日にタイムリープしてしまうことから物語が始まります。

ゲーム進行はARVI VR社の謎解き系ゲームに準じたもので、各章のエリアを歩き回りながら、必要なアイテムを集めていくパターン。重要なアイテムを探すヒントとして、常に装備しているガイガーカウンターが役に立ちます。ホラーではありませんがゴーストタウンと化した町並みは不気味なものがあります。


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終結果として、ヒントを1回使用したうえで45分30秒ほどで無事に現代に帰還成功しました(制限時間は50分)。難易度は3ということですが、なかなかの難易度でした。

 

『Reality.Edge.VR』は公式サイトからは、2名以上からの予約しか受け付けていません(先に記載した通りプレイできるゲームが2名以上のものが多いためと思います)。ただ、アソビューや、アクティビティジャパンなどの予約サイトでは1名からも予約可能です。

 

www.reality-edge-vr.com

 

 

TOKYO NODE:『Syn : 身体感覚の新たな地平』

10月6日に開業した、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの高層フロアにオープンした「TOKYO NODE」。ここで開業記念イベントとして11月12日まで上演しているイマーシブエクスペリエンス*1『Syn : 身体感覚の新たな地平』を観覧。手掛けるのはデジタルクリエイティブ集団の「ライゾマティクス」とダンスカンパニー「イレブンプレイ」。

TOKYO NODEへは、虎ノ門ヒルズ駅からステーションタワー内に入り、オフィスエントランス行きエレベータで7F、そこからエスカレータで8Fに上がり、通路を進み、さらに専用エレベータで47階というちょっとややこしい道順です。

受付時間近くになりチケットを提示して待機列にて注意説明。ここでは写真撮影はOK、ただしスマホ機内モードでカメラのみ使用。動画撮影は1分以内ならOK(フラッシュ、三脚などは禁止です)。

入場して最初に写真撮影。早速会場内のモニターに表示されていました。ここ以外でも撮影された映像が使用される箇所があります(どんなふうに使われるかは体験してのお楽しみ)。

オープニングの部屋は、人造人間製造装置のようなカプセルがある、少しアナログチックな未来のコントロールルーム。どうやらシステムを起動したらエラーが発生したようです。観客側が舞台になったり、ただの壁面だったところがスクリーンになったり。パフォーマーたちは基本的には「ロボット」的な動きです。照明の明滅もあって人間感がありません。

続いての部屋がメインショー。3Dメガネを装着して観覧します。細胞のようなものが眼の前の宙に浮いています。次第に遠くに行くのですが、よく見ると映像だけでなくスクリーンそのものが奥に動いていました。

細長い部屋を行ったり来たりしながら映像とライブパフォーマンスが融合した演出が怒涛のように繰り広がります。

パフォーマーだけでなく、壁も複雑に踊るように動いています。恐らく無線誘導(TDLのハニーハントや美女と野獣のライドコントロールと同様)でコントロールされていると思いますが、正確にトラブルなく動かすというのはかなりすごい技術に思います(スマホ機内モードにするのは、このコントロールに不具合が起こる可能性があるからでしょう)。

ここでのパフォーマンスは、ある意味時間や場所を超越しています。観覧は30分おきに開始するのですが、この部屋でのパフォーマンスは50分くらいあります。つまり、前のグループがこの部屋で後半を観覧しているとき、次のグループはすでに同じ部屋で観覧が始まっているということです。当然音楽はどちらにも聞こえるので、その部分が同じ音楽になっています(ちょうど上の動画GIFのシーン付近で、このときにはスクリーンの向こう側で次のグループの上演が始まっている)。また、一部のパフォーマーは、観覧グループを飛び越えて相互に行き来しているようです。
他にも時空を超越するシーンがあるのですが、それは実際に見てもらうほうがわかりやすいし、ネタバレしない方が面白いので割愛します。

他にも、不思議な懐中電灯(2本を重ねていて、それぞれ別の偏光グラスを通しているようです)で照らされることで、3Dメガネで見ると、光や影が不思議な距離感で見えるという演出もありました(人によっては3D酔いするかも)。

 

最後の部屋は、水面に浮かぶ無人のピアノ。手元に置かれているMRゴーグルや、モニターを通すと水面で踊るダンサーなどが見えるようになります。

よくよく見ると、MRゴーグル上で見えているダンサーの足元の水面がちゃんとその位置で波紋がリアルに発生しています。

 

リアルとバーチャルを様々な形のデジタル技術を用いて融合させているというこのパフォーマンス。アートに寄っているのでストーリーとしては難解で、あまり内容はよくわかりませんでしたがw、演出の凄さを純粋に楽しむことはできました。

少々チケット代が高い(大人平日8000円)のですが、十分に元の取れるものだったと思います。

www.tokyonode.jp

*1:「没入体験型演劇」とでも言う意味合いでしょうか。最近エンタメ界隈で使われ始めた用語

RED°TOKYOTOWER:VR esports ARENA『VERSUS』『Enter the Duat』

 eスポーツテーマパークのRED°TOKYOTOWERが、8月17日~10月16日の期間限定でVR esports ARENA『VERSUS』『Enter the Duat』をオープン。

施設掲示のポスター

 会場は、東京タワーフットタウン1階「RED°イベントスペース」(『RED°TOKYOTOWER』の入場料不要エリア)。

 約8m四方のエリアがプレイエリアになっています。最大4人まで同時にプレイが可能になっているようです。HMDはVive Focus。 

RED°TOKYOTOWER公式サイトより

 まずは『Enter the Duat』をプレイ。遺跡を思わせるエリアの中央部にある5m四方程度の床面の上は自由に歩き回れます。

 左手には弓があり、構えて右手でトリガーを押しながら弦を引くと矢が出現。狙いを定めてトリガーを離せば矢が飛んでいきます。コントローラー上部のボタンで特殊な矢に交換も可能(雷撃や火炎。ただしこれらは一度使用するとしばらく使えません)。

 ゲームが開始すると、遺跡の四方から敵が近づいてきます。接近されると攻撃を受けるので、できるだけ遠くにいるうちに倒すようにしましょう。ただし通常の矢は1発では倒れません。何度も撃つ必要があります(特に頭が弱点)。矢は放物線を描いて飛ぶことを計算して狙いましょう。

 時間が経過するごとに敵の数が増え、また遠くからエネルギー弾を撃ってくる敵も出現します。

 自分が倒されずに全ての敵を撃ち倒せば勝利です。

 私はこの手のゲームに慣れているので、無事に勝利できましたが、後ろからの攻撃や、物陰に隠れて近づく敵もいるので、なかなか歯ごたえがあります。

 

RED°TOKYOTOWER公式サイトより

 続けて『VERSUS』をプレイ(連続プレイの場合リピート割で半額になりました)。こちらはSF風のエリアでの対人戦ガンシューティング(最大2vs2)。今回はスタッフさんと1vs1で対戦です。
 銃は両手にあり、それぞれコントローラーのボタンで「通常銃」「バリア」を切り替えできます。バリアを張って慎重に行くか、2丁拳銃で一気に攻撃するか自由です。

 1ラウンド1分の5ラウンド制で、ラウンドごとにマップが変更するので、毎回考えながらの勝負です。

 短い勝負ですが結構ハードに動くので、汗だくになりました。

 

 どちらのゲームも、開発元(カナダの会社)の公式ページに詳細とYouTube動画がありますので、実際の画面などはそちらを参照するとわかりやすいでしょう。


www.youtube.com


www.youtube.com


期間限定ということなので、プレイしたい方はぜひ今のうちに。
(ただ、このVRシステム一式のレンタルも行っているようなので、どこかが代理店になって他の会場でも体験できるようになるかもしれませんね)

 

 

 

VRゲーム『ディスクロニア :CA』三部作完結編

 2022年9月に第一部がリリース、2023年7月14日ついに完結編となるEPISODE3【楽園の眠り】がリリースされた〈VRノンストップ捜査アクション〉『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』(ディスクロニア クロノスオルタネイト)。

 発売から少し出遅れつつも、少しずつプレイしてエンディングまで到達しました。

 舞台は「拡張夢」によって犯罪率0%に守られる楽園、海上都市「アストラム・クローズ」。都市創設者のアルバート博士の殺人事件を発端として、過去の記憶を失っている監察官のハル(プレイヤー)が捜査を開始。その中で知らされる「この都市が7日後に崩壊する」こと、ハルの持つ「過去を見、時に過去に干渉する」特殊能力を用いて阻止していきます。

 

 VRならではの「自分がまさに主人公になっている感覚」の演出の巧さは、これまで物語重視のVRコンテンツを多数リリースしてきた、MyDearest株式会社ならではとも言えるでしょう。

dyschroniaca.com

 

(ここからは少しネタバレがありますので、ご注意ください)

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ほたるいかミュージアム『VRホタルイカ DIVE』

 滑川市ほたるいかミュージアム内で2023年4月に運用を開始した、体験型VRアトラクショ『VRホタルイカ DIVE』を体験しました。

 この施設は歩行型VR機器「KAT」を深海ダイブスーツに見立てて装着、深海の中を自由に歩き回り、ホタルイカとの触れ合いを体験できます。

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【VRテケレッツのパー!】XRアートシアター「死神」

 渋谷シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)にて上演中の「XRアートシアター『死神』」を体験。この作品は(公財)東京都歴史文化財団と株式会社ABALとの協働によるもので、日本の文化資産を様々なデジタル形態で鑑賞できるようにする「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」の一貫です。

 事前に専用サイトでアバターの色選択と顔写真を登録。発行されたQRコードを体験前に読み込ませて体験スペースに入場。体験スペースは8m×8mぐらいのエリアで、HMD(MetaQuest2)を装着。コントローラーは使用せず、ハンドジェスチャーと視点でメニュー選択などを行います。

 まず寄席のような場所からスタート。飛行するような感じで移動し江戸風の街並みへ。体験スペース内は自由に歩き回れますが、シーンの移動中は周囲に枠が現れ歩けるエリアが制限されます。

 ストーリー中は、空間内のアイコンをタッチすることで写真撮影ができます。

 風景撮影モードと自撮りモードの切り替えも。物語の仮想空間内では自身のアバターは黒子風になっています。

 同時に4人まで体験でき、他のアバターも空間内に登場します。ただし、ストーリーの進行はそれぞれ別々なので、目の前にいるアバターの人が同じシーンを見ているとは限りません。あくまでも実空間上での位置で登場している形です。

 物語は古典落語の定番『死神』をモチーフに、死神の目を得た男の視点と、その男に大金を積んで命を永らえようとする金持ちの視点で描かれます。途中2箇所、選択肢が現れてどちらの視点の物語を観るかを選べます。

 本作品のオリジナルな展開としては、随所にミュージカル風の演出があることですね。なお、セリフは一切ありません。唯一言葉が出てくる箇所は、呪文が文字で現れるところだけです。なので事前に落語の『死神』のあらすじを簡単に知っておいたほうが良いでしょう(基本的なあらすじなどはWikipediaなどにも載っています)。

 【XRアートシアター】と銘打っているだけにアート性が高めですが、わかりやすい古典落語を題材にしたことで、誰にもとっつきやすいコンテンツになっていると思いました。

 今回のシステムを開発した株式会社ABALは、これまでも『MEGASTAR JOURNEY』や『ABAL:DINOSAUR』など、多人数同時体験フリーローム型のイベントを開発・運用している企業です。これまでのノウハウも色々活用されているようですね。

 

 このイベントはGWの2023年5月7日まで開催。無料で体験できるので、機会があればぜひ一度体験してみてください(予約優先です)。

ccbt.rekibun.or.jp

 

netanker.hatenablog.jp

netanker.hatenablog.jp