ねおあみ日記

アミューズメント施設や旅行に行った時の日記を掲載しています。今現在「日本で一番、自腹で沢山の種類の施設型VRアトラクションを体験している」と自負(プロフィール参照)。

セカンドライフセミナーに参加

 数日前、Second Lifeのあるグループ向けの掲示板に、セカンドライフの書籍などを執筆しているデジタルハリウッド大学院の三淵氏から、無料セミナーを行う旨の告知があったので行ってきました。
 一般向けの告知は行っていないにもかかわらず、200人強の参加者。殆どはSL経験者ですが一部は未経験者もいたようです。

 セミナーはまず、従来のWEBとSLの違いについて。WEBは理論、推論、記憶、絶対的基準と言った人間の左脳的な情報空間であるのに対して、SL(内のメタバースと呼ばれる空間)は、直感、感覚、相対的な基準と言った右脳的な情報空間であるとの説明がありました。

 プレイヤーが操作する自分自身について、従来のオンラインゲームや3Dチャットなどとの違いでは、SLは見た目や世界観を重視する奇麗な「キャラクター」ではなく、コミュニケーションを通じての自己主張や創作活動によって作られた「アバター」であるとの説明もありました。現在の日本ではまだ「キャラクター」を重視する傾向にあるため、オンラインゲームなどと比較すると、確かに奇麗さでは劣る。でも、そのキャラクターはまぎれも無く自分自身が作ったものであるので一概に比較はできないとのこと。

 その他、SL内の貨幣価値は今の所現実の1/100程度なので、同じ労力をかけて儲けるのなら、リアルでやった方が良いとか、平均ユーザーは33歳とか、全アクティブユーザーの内の日本人比率は2月末で1.29%であるなどの話がありました。

 その後は、セカンドライフ研究室の実験内容のいくつかの紹介として、「ガンダムの戦闘シーンを(権利元の許諾を得て)すべてSLで制作したムービー」が紹介されました。3分ほどのムービーでCGのクオリティは5〜6年前のレベルでしたが、5時間で作ってしまったというのは驚きでした。
 その他、私もテーマパーク関係として注目していたツカサの「昭和33年村」計画に参加してSL内33年村計画を進めていることや、3画面を使って疑似仮想空間をセミナールーム内に表示するといった実演も行われました。

他にも
●クライアントはオープンソース化されているので、それを利用した立体映像
●今後のサーバのオープンソースによる、独立型SIM(島)や、スーパーコンピュータを使用した高性能SIM、分散処理によるSIMなどの可能性。
●正式日本語バージョンへのハードル(日本円換金の問題、オリエンテーションSIMの完全日本語化など)
●現在18歳未満は自動的にTeenグリッドに送られるが、年齢詐称の問題
●税金や、PL法、カジノなどの法的問題
なども話題にでていました(一部は質疑応答による)

 なかなか興味深い話があって面白かったです。